■ 2019年5月 ブログ

旅のしおり(宮崎・熊本編)

 昨日はパウンドケーキを作り、今日はプリンを作りながらコーヒーの焙煎を4種類行いました。ケーキもコーヒーも「これが売れるだろう。」との思惑は毎回外れ、作っては無くなりまた作る、の繰り返しです。ケーキ作りや焙煎が嫌いな人には続かないことだと思いながら、こんな毎日を繰り返しています。

 そんな日々から3日間離れ、妻と共に九州へ行く予定になっています。新しく親戚づきあいをするとなった方の元へ、遅ればせながら表敬訪問をすることにしたのです。私にとって初めての九州となり、地理や距離感覚、観光名所など分からことだらけなので、夫婦での旅行の際に作っている「旅のしおり」の準備をしながら、頭の中は徐々に九州へ向かっています。

 

0 コメント

彼のアルマス

 連日の異常な暑さから今日は一変して雨となり、アイスコーヒーの仕込みに悩んでいたところ、長野県売木村に移住した旧友が訪ねてくれました。5年前に私と同じく早期退職し、長野県南部の過疎の村である売木村に移り始め、山を開墾しながら今では小さな山小屋(本人が言うよりも立派な住宅)を建てました。

 彼が移り始めてから毎年夏に妻と共に訪問し、山が少しずつ整備されていく様子を見ながら、今後どのような方向性を持って進むのか見守ってきました。切り出した山の木を利用して木工品を作り始め、各地のクラフト展へ出展しながら試行錯誤したようで、今回、初めて名刺をもらったのです。

 名刺には「あとりえ あるます atelir  Harmas 」という屋号で、「ほっ、ヒノキの枝人形」とあり、インスタグラムも始めたようです。インスタの画像には、かわいいマリオネットが何種類も映っており、本人とのギャップに思わず笑みがこぼれてしまいます。

 名刺の裏には、「ジャン=アンリ・ファーブルさんが終の棲家とした土地をアルマスHarmas (荒れ地)と呼び、ここで『昆虫記』を書きました。ファーブルさんと荒れ地が大好きな伊藤です。」とあります。確かに長野県の外れの過疎地である売木村の彼の住む場所は、ある意味で荒れ地かもしれませんが、荒れ地と呼ぶには綺麗に整備されています。

 ファーブルのアルマスHarmasは、フランスのプロヴァンス地方にある小さな町オランジュOrange)近郊、セリニャン(Serignan)村のはずれにあります。フランス語で「荒地」を意味する俗語ですが、ファーブルは手入れをしていない自宅の庭をこのように呼んだことから、現在ではファーブルの敷地全体をこのように呼んでいます。

 この地でファーブルは、1879年、55歳の時から91歳で亡くなるまでの36年間をここで過ごしており、『昆虫記』に記述した昆虫の観察の多くはここで行われました。ファーブルの死後、1921年に国によって買い上げられ、国立自然史博物館の所有となって、ファーブルの遺品などを展示する博物館として公開されています。

 私の旧友が終の棲家として選んだ売木村で、ヒノキの枝人形とともに具体的な夢をどのような形にするのか、ファーブルとは違うアルマスの様子を楽しみながら、夏には妻と訪れてみようと思うのでした。彼のアルマスに期待して。

3 コメント

カレーから吉岡コーヒーまで

 妻から、毎回「子供っぽい!」といわれるのが、カレーの日は毎回お代わり大盛りになること。そして、残ったカレーは翌日の朝食となり、「よくカレーばかり食べるね!」と追い打ちをかけられます。外食でカレー専門店にでかけることもありましたが、最近は外食自体が減ったこともあって、大好きなインドカレーの店にも覗かなくなりました。

 ところで、日本にあるインドカレー屋の多くが、実はインド人が調理してないことを最近知りました。店の看板には「インド料理の店」と書いており、店内はサイケデリックな内装、インドミュージックがエンドレスで流れている中で働いているのは、意外にもネパール人だったのです。

 日本のインドカレー屋にネパール人が多い理由としては、ネパールはインドと隣り合わせの国であり、国境を面していることからノービザでインドに入国できるそうです。そして、ネパール人はインドで料理人としての修行を積みます。それは、日本で外国人が働く就労条件の中に、10年以上料理修行経験がある料理人については就労ビザが発行されるという条件があるためです。一攫千金を夢見たネパール人は日本でインドカレー屋を開きに来るという事のようです。

  じゃあ、インド人のインドカレー屋は無いのか気になります。これにはインドに古くからあるカースト制度が関係し、外国へ行く際に必要となる「パスポート」は、上位カーストのみ発行が許されているため、低位カーストの人間は国外に出ることができないといいます。だから、日本で働くインド人のイメージといえば、IT企業で働くエンジニアか貿易商ということになるのです。

 そこで、ふと思ったことは、「ネパールのことって意外と知らない」ってことでした。ネパールといえば、世界最高峰のエベレストをはじめ、地球上で最も標高の高いヒマラヤ山脈を有する山岳国家、そして、仏陀(ぶっだ)であるゴータマ・シッダールタが生まれた場所として知られる、インドとの国境近くでネパールの南部にルンビニという町くらいです。

 世界地図で見ると、東、西、南の三方をインドに、北方を中国チベット自治区に接する西北から東南方向に細長い内陸国。面積は北海道の約1.8倍、人口は2,930万人(2017年)と山岳地帯なのに人口は思った以上に多いのです。公用語はネパール語ですが、地理的要因もあってか、多民族かつ多言語、多宗教国家で、民族とカーストが複雑に関係し合い、ヒンズー教や仏教、アニミズムなどが混在しています。主な産業は農業であり、ヒマラヤのトレッキングツアーなど観光業も行われています。

 そんなネパールでは、出稼ぎ労働者からの送金がGDPの約30%を占めていたり、都市部にヒト・モノ・カネ・情報が集中し、国民の約80%が住む農村部や山岳部との格差が拡大しているところ、11年間も内戦が続いたことなど、中米等のコーヒー産地と似通った点を多く感じました。そこで、ネパールのコーヒー生産量を調べると、生産量は466トンの世界第57位(2017FAO)と少ないながら、標高の高い場所でコーヒーが作られています。

 20154月には、地震の影響等により農地や農業用灌漑施設等が大きな被害を受けたため、日本政府はODAにおいて、食料安定供給のために政府米の供与や、道路の復旧工事、教育支援等を行っています。そうした国としての支援の他に、国内のNGOによる活動の中には、ネパールのコーヒー栽培を援助する団体も存在します。

 

〇日本でネパールコーヒーが広がる

  ▼

〇生産量増加のために「農園を拡大」できる

  ▼

〇必要な「人手」が増える

  ▼

〇「雇用」が生まれる

  ▼

〇「自立」できる環境が整っていく

  ▼

〇支援への「依存」から卒業

  ▼

〇自助努力による「自立」が進んでいく

 

 こうしたNGOのような団体で活動する人々もいれば、個人でネパールのコーヒーを仕入れるため、毎年収穫期になると現地へ夫婦で出かけている人がいます。それが、名古屋市瑞穂区駒場町にある「吉岡コーヒー」です。

 という訳で、気になったら直ぐに行動を!と、中央線に飛び乗って千種駅で降り、地下鉄東山線を今池で地下鉄桜道線に乗り換え、桜山駅を降りて徒歩数分で店舗を見つけます。ドアを開けて開口一番「ネパールのコーヒーを下さい!」と言おうとメニューを見ると、何とネパールの文字が抹消されています。ニュークロップが来月以降に入荷する為に品切れだとか。頭から噴き出る汗を拭きながら、意気消沈したのでありました。

 気を取り直してニカラグアとケーキを注文し、店主にネパールのコーヒーについて尋ねると、ネパールとの関わりは現地でコーヒー農園をしている日本人の池島さんという方が、突然お店に「現地の人のボタさんと一緒に作っているコーヒー豆を扱いませんか?」と訪れたことがきっかけだそうです。その後、ご夫婦でネパールに訪れ、2012年から毎年コーヒーの実がなるころに訪問と仕入れを継続しているそうです。一か月ほど日本を離れることから、その間は臨時休業となるようですが、自分にはとても真似できません。だって、コーヒー産地へ行くことよりも、お客様と会話を楽しむことが出来ない事の方が寂しいではないですか。

 カレーから吉岡コーヒーまで繋がりましたが、肝心なところでネパールのコーヒーに辿り着くことができないという、何とも締まらない結果となりました。まあ、自分らしくていいけど。

0 コメント

イチジクのロールケーキ売り切れました

 一昨日にイチジクのロールケーキを作り、昨日はプリンとリンゴのケーキ、そして、今日は再びイチジクのロールケーキを作っています。その間にコーヒー豆の焙煎を繰り返しているので、来店客は多くはないのに動き続けているおかげで、心地よい疲れもあって夜は寝つきが良いのです。(いつものことですが)

 コーヒー豆は少量焙煎を心がけており、無くなったら補充の焙煎をし、商品棚には出来るだけ新しいコーヒー豆が並べるように、ケーキ類も少量だけしか作りません。というか、一人でやっているので作れないのが実態です。そのため、お店のドアを開けて「イチジクのロールケーキ無くなったの?」と声をかけていただくものの、「じゃあ、また来ます!」といってお帰りになる方もあったりと、お客様を逃す場面もしばしばあるのです。

 でも、それで構わないと思っています。お客様には新しいケーキや、新しいコーヒー豆を提供することが第一であり、それが「まめ蔵」の個性になるように、開業の段階で決めていましたから。とりとめて特別な商品や特別な演出ができないからこそ、扱う商品には丁寧・正直であることが、結果的にはお客様からの信頼を得る事になると信じています。

 過剰な演出や広告を行ったり、一人では対応できないのに、お客様からの要望だという理由から、商品の多様化を際限なく進めると、結局長続きしないとの考えもあり、いつもマイペーで、一人で出来る範疇を超えないよう心がけています。とはいうものの、迷うこともしばしばあり、ドリップバッグを作ってみようか?夏場はアイスコーヒー用のリキッドもいいかも?などと考えたりもします。

 確かにドリップバッグの需要はあるものの、そもそも挽いた豆を使用することに抵抗があるうえ、手作業でコーヒーを詰める作業は効率が悪いのです。大量に作るため業者へ焙煎豆を送って依頼することも可能ですが、在庫を抱えてしまうことを考えると現実的ではありません。手軽なドリップバッグではあるものの、手軽さと引換えに本来のコーヒーの香りを失う気がします。そして、ドリップバッグと焙煎豆のトータル販売量が、全体で伸びるのかも少々疑問が残ります。

 リキッドも最近流行ってきました。珈琲屋のリキッドコーヒーですから、市販品のようなロブスタをブレンドした物ではなく、アラビカ100%という特徴が出せ差別化出来るものの、取扱量が少なければ業者から完成品を仕入れることになります。それでは、パッケージには店名があるものの、中身は他店と同じになります。仮に大量に販売できる状況であっても、自分で焙煎した豆を業者に抽出と加工を任せたり、生豆を指定して焙煎・抽出・加工を依頼することになって、作業工程を見ずしてお客様へ「うちのコーヒーです!」といって提供することに抵抗を覚えます。

 結局、自分が本来何をしたいのか?というところに戻ることとなり、一人で長く続けられる店作りのために、今、何をすることがベストかを選択するのです。地域一番店を目指すわけでもなく、コーヒーマニア向けの専門店を目指すわけでもない、当たり前に昔から有るパン屋さんのような、気軽にドアを開けられて、ソコソコ美味しいコーヒーが飲め、そのコーヒー豆が買えること出来、家庭で楽しい時間を作るお手伝いをする店。さらに、いつもニコニコしている風変わりな店主の居る店。そんな店づくりに必要な品揃えを考えるのでした。

 そんなことを考えていたら、今朝作ったイチジクのロールケーキが売り切れました。明日はどうしよう?

 

0 コメント

白いコーヒーから異性化液糖へ

 コンビニへ立ち寄ったら、「白いコーヒー」という商品が目に留まりました。先日のブログ「ナンジャモンジャ」で、焙煎過程で酸の成分が形成されていない状態で煎り止めし、酸味成分も苦味成分もない豆に仕上げているという「ホ○○トコーヒー」としたのは、何を隠そう「ホワイトコーヒー」であり、今日の「白いコーヒー」へと繋がったのです。

 この「白い雪印コーヒー MEETS HONEY」は、雪印メグミルクから521日より期間限定で販売されたもので、2014年春に期間限定で販売して好評だったという「白い雪印コーヒー」をベースに、再度商品化したんだそうです。確かにカップに注ぐと白っぽいものの、白いコーヒーというよりも、ハチミツ味の薄いコーヒー牛乳といったところです。

 かたや「ホワイトコーヒー」といって販売されているコーヒーの方は、160度以下で焙煎されたコーヒー豆だといいます。カフェインは普通の焙煎と同じに含まれており、注いだコーヒーは焙じ茶を薄くしたような色をしています。コーヒーの焙煎をしたことのある人なら、一ハゼ前の白いコーヒー豆というよりも、黄色いコーヒー豆という状態だと分かる筈です。だったら「ホワイトコーヒー」じゃなくて、「イエローコーヒー」じゃないのかとツッコみたくなりますが、まあ商品のキャッチフレーズとしては黄色より白色なんでしょう。

 「白い雪印コーヒー MEETS HONEY」に話を戻します。名前にコーヒーと入っているものの、原材料名には、乳製品、砂糖、異性化液糖、はちみつ、コーヒー、ココナッツオイル、食塩、香料、カラメル色素、(一部に乳成分を含む)とあります。成分の多い順に表示することになっているので、コーヒーははちみつよりも少ないことになり、ほとんど乳製品って訳です。

 原材料名を見ていたら、「異性化液糖」というのが気になりました。どうも、「コーンシロップ」といわれる、コーンスターチを原料に製造する甘味料のことのようです。詳しく書くと「高フルクトース・コーンシロップ」(HFCS・・・high-fructose corn syrup)

というんだそうです。

 フルクトースは、野菜や果物に含まれていますが、野菜や果物には、繊維やビタミン・ミネラル・酵素・ファイトケミカルなどの有益な植物栄養素が入っていますが、そこから抽出するのは大変だそうで、それに比べて、ブドウ糖(グルコース)は簡単に大量に生産できるんだとか。でも甘味が弱い。そこで、ブドウ糖を果糖に転換(異性化)する酵素(グルコースイソメラーゼ)の生産方法が発明されたようです。

 ちなみに異性化糖は、別名isomerized sugarともいわれており、日本人の高崎義幸さんがこの生産方法を発明しているのです。この技術を、アメリカのコカコーラ社が甘味料として採用したのをはじめ、普段口にしている多くの加工食品に入っています。ソフトドリンク、ジュース、サラダのドレッシングや調味料など、何だか日本人が発明したってだけで嬉しくなりますね。

 「白いコーヒー」から「異性化液糖」という言葉が、オジサン的発想で、異性・化・液糖と分離したイメージでとらえていたため、妙に興味が湧いたのですが、最後には日本人の発明になったというお話でした。

0 コメント

還暦の祈祷

 数え年で61歳(満年齢で60歳)を数える一年間を、還暦を迎える年といいます。これは、生まれた年の干支の十干十二支が一回りする年を意味し、日本では、この年で自身の仕事を引退し隠居暮らしに入ることが多かったため、このお祝いが始まったともされています。また、この還暦を以て第二の人生の出発点と考え、新たな人生の船旅の出港を祝う意味も持っています。

 そんな訳で、今日は還暦の祈祷の為に同年30数名が集まり、町内にある八剱神社で祈祷を受けることになりました。けれど、仕事を引退し隠居暮らしを始めることもなく、第二の人生を既に始めている私にとっては、なんだか微妙な心持なのです。

 そもそも、長寿を祝う還暦参りは、それまでの人生を無事に過ごせたことを神様に感謝報告するお参りですから、同年だけで祈祷してもらうより、今日まで共に支えてくれた家族親族が揃ってお参りするのが良いのかもしれません。かといって、人生100年時代といわれるようになると、長寿というには気恥ずかしくて、日本古来の伝統を真似事して自己満足するくらいで終わりそうです。

 子供の頃から遊んだ同年が集まり、お互いに年を重ねた姿をみるのは気恥ずかしいものもありながら、これからの人生について語りながらの宴席に向かうのでした。とはいっても、会話の中心は病気の話、年金の話、家族の話など、未来に繋がる会話は皆無になるんだろうな~。

0 コメント

ナンジャモンジャ

 町を車で走っていると、街路樹の“ナンジャモンジャ”が満開となっています。

 “ナンジャモンジャ”とはヒトツバタゴのことであり、その土地には珍しく誰も名前を知らない植物のことを指す総称・呼称で、“ナンジャモンジャ”と呼ばれています。

 有名な由来としては、明治神宮外苑にあったこの木の名前がわからず、当時の人たちがその木(ヒトツバタゴ)のことを“ナンジャモンジャ”と呼んでいたことが広く伝わっていったという説です。

 岐阜県では絶滅危惧IIに指定されている程の珍しい木なんですが、このあたりには公共施設や街路樹に植えられていることもあり、絶滅どころか増え続けている印象があります。

 そんな良くわからないものに使われる“ナンジャモンジャ”ですが、先日受講した食品衛生協会主催の食品衛生責任者再教育講習会も、どちらかというと“ナンジャモンジャ”なのです。食品衛生責任者は、飲食店や特定の食品の製造業など、営業の許可を受けるべき施設ごとに置くよう、各都道府県・保健所政令市が条例により定めており、開業時には、食品衛生責任者養成講習会として、衛生法規(2時間)・公衆衛生学(1時間)・食品衛生学(3時間)を受講します。

 そして、食品衛生責任者として実務に就いている者については、食品衛生上の危害の発生を防止するため、再教育講習会を 3年に1回以上受講することになっているのです。岐阜県においては、この再教育講習会が毎年実施されており、先日の定休日を利用して受講したという訳です。

 飲食店を開業される方は開業に伴う申請許可を保健所で受けますが、その際に「(公益法人)食品衛生協会」に入るよう勧められました。というか、もれなく加入のように説明されました。ところが、この協会への加入は任意であり、都道府県によっては加入率50%以下なんてところもあり、加入者・未加入者への講習会参加への呼びかけ方も異なるようです。さらに、講習会や検便検査費用も区別されます。当初、事前に調べていたので加入に疑問を抱いていましたが、それなりのメリットもあるので加入することにしました。

 地域によって再教育の機会が少なかったり、講習会場が身近な場所で行われなかったり、各県から講習会開催を委託され予算処置されながら、講習会費用がまちまちだったりと、“ナンジャモンジャ”の存在なのです。

 コーヒーの業界にも“ナンジャモンジャ”が存在します。焙煎過程で、酸の成分が形成されていない状態で煎り止めし、酸味成分も苦味成分もない豆に仕上げているという「ホ○○トコーヒー」。独自の焙煎技術で浅めに煎り上げることで、他では味わえない苦味が少なく子供でも飲めるコーヒーなんだとか。

 さらには、今までの常識にはない、世界初の試みにより独自製法を確立し、コーヒーを嗜好品から健康飲料へ変えたという「〇ーカ○コーヒー」です。共通するのは、とんでもなく浅煎りしたものには、とんでもなく素晴らしい事があるようにPRされています。

 確かにコーヒーは嗜好品だから「それが好き!」という人も居て良いので、正直とても面白い試みです。個人的には“ナンジャモンジャ”に感じてしまっていますが、将来は極浅煎りが定番となって、今まで飲んでいたコーヒーを“ナンジャモンジャ”なんて呼ぶ時代がくるのかも?その時は、「独自製法・独自焙煎で苦味のあるコーヒーを提供します!」ってPRしましょうか。 

0 コメント

コーヒーカップから目線を外し

 先日訪れた「神戸市立海外移住と文化の交流センター」は、1928年に「国立移民収容所」として開設され、時代の流れに応じて、神戸移住教養所、外務省神戸移住斡旋所、神戸移住センターと名称を変えていきました。そして、1941年、太平洋戦争のために閉鎖された後、195210月に外務省の神戸移住斡旋所として業務を再開します。

 戦後の南米移住は、1950年代後半から1960年代初頭にかけて最盛期を迎え、ブラジルのコチア産業組合の受け入れによる「コチア青年」や技術者向けの「工業移住」もおこなわれます。196410月には外務省から海外移住事業団に移管され、名称も神戸移住センターに変更されました。さらに、日本の高度経済成長にともない海外移住は下火となり、19715月に神戸を出航した日本最後の移民船「ぶらじる丸」を見送って、神戸移住センターは閉鎖されるのです。

 そんな「神戸市立海外移住と文化の交流センター」へ行ったことを妻に話していたら、「私、3歳頃にブラジルへ家族で移住した人を知ってる。」と教えてくれました。県外に住んでいた家族はブラジル移民として渡りましたが、農業に従事するも生活は想像以上に大変で、子供の教育のこともあって3年後に帰国されたそうです。なんとも偶然というか、タイミングのよい話題です。ってか、何で?

 幼いながら、レンガを運んで家を建てたそうなので、愛知県犬山市にある「明治村」のブラジル移民住宅を想像してみましたが、それは、1919年(大正8年)にブラジル・サンパウロ州レジストロ市で、日本人移民が慣れないコーヒー栽培に苦闘を重ねながら、密林を拓いて造った家の一つであるため、年代的に離れていることから違う感じなのでしょう。

 第二次世界大戦によって閉ざされた移民政策は、1951年にブラジルとの国交が回復し、1953年から移民政策が再開されます。日本政府は新たな移民に様々な支援策を行いブラジルへの移民数が増加し、1959年に移民は年間7000人を超えます。なお、戦後の移民には政府による支援だけではなく、先ほどのコチア産業組合など受け皿が用意され、戦前に比べ恵まれた環境となり、様々な職種における「技術移民」の割合も多くなったようです。

 そんな背景もあってか、戦後の移民は「新移民」と呼ばれ、農業労働者や単純労働者を中心とした「旧移民」と区別されます。さらに、この時点で多くの日系人は大学を卒業し、ブラジル社会で大きな成功を収めるのですが、あくまでも一握りの人たちであって、日本に帰る人たちが多かったことも忘れてはいけないこと知ります。

 コーヒーに関わったことで、自分の知らない世界を知るきっかけが多くなりました。コーヒーカップから目線を外し、また明治村へ行ってみようかな。

0 コメント

コーヒーは発酵食品漬け

 『コーヒーの科学』(著:旦部幸博)には、「コーヒーは発酵食品」という頁があります。「コーヒーの香味には精製中に生じる発酵が意外に大きく影響することに気づきます。(中略)湿式精製ではこうして作られた成分が水槽の中で薄まることで、フローラルでフルーティーな香りが生豆に付加されます。(中略)乾式の場合、果実自体が持っている酵素による追熟や発酵とともに、(中略)果実が乾燥していくにつれ果実中の成分が凝縮され、一部が生豆に移行することで湿式よりもコクのある濃厚な味わいになるようです。」

このことを実感するようになったのは、ブラックハニーや中米・アフリカ産のナチュラルを取り扱うようにからです。そして、カッピングセミナーで嫌気性発酵処理したコーヒー豆に出会い、さらにコーヒーは発酵食品であることを実感しました。正直、どこまで意図的に発酵させるのか?と思ってしまうほど香りを付加させています。

 そんな、コーヒーを科学的に論じた「コーヒーの科学」は横に置き、コーヒーと遊ぶをメインにしている私は、コーヒー豆に発酵を後漬けしたらどうなるかが気になり、今回、日常手に入る発酵食品を使用して、「コーヒーは発酵食品」ならぬ、「コーヒーは発酵食品漬け」を試してみることにしたのです。 

使用したのは、 

・ヨーグルト(ビフィズス菌Bb-12使用) 

・甘酒(砂糖を加えていないもの) 

・味噌(塩分ひかえめ) 

 他にも、身近な発酵食品といえば漬物や納豆があるものの、漬物は塩分が多いことで味噌と被ってしまいそうなことや、納豆はさすがに嫌な匂いがしそうだという印象で試しませんでした。 

 まずは、水出しコーヒー用のパックにコロンビアの生豆を50g入れ封をし、小さいタッパーに3種類の発酵食品とともに漬け込み、3日間冷蔵庫で保存します。その後、生豆を取り出して天日で半日乾燥させ、銀杏煎りで手網焙煎をしました。(これくらいが丁度良いのです)3つ共通して感じたことは、焙煎中の香りは何故か「味噌!」です。いったい何を焙煎しているんだろうか?と思うほど味噌の香りがしました。 

そして、ヨーグルトは水っぽくなっていたことから乾燥が十分ではなく、時間をかけたにも関わらず水分が均一に抜けなく、ハンドピックをすると残ったのは30gしかありません。また、甘酒は生豆に糖分が付着して表面が直ぐに焦げてしまい、コーヒー豆の色合いの変化が分かりにくくなります。 

そんなこんなありながら、抽出して試飲してみることにしました。 

■酸味:甘酒>ヨーグルト>味噌 

■苦味:味噌>ヨーグルト>甘酒 

■甘み:ヨーグルト>味噌>甘酒 

(※あくまでも個人の感想です。) 

 焙煎時の味噌風味は少なく、甘酒は甘さよりも酸味が強く名前負けか?ヨーグルトは強い酸をイメージしたが、意外にもやわらかな酸が苦味と甘みとバランスが良い。味噌は塩分を心配したが、気になることもなく店のコロンビアよりも飲みやすくなっていた。 

今回、「コーヒーは発酵食品」から始まり、「コーヒーは発酵食品漬け」へと遊んでみました。けれど、コーヒー産地では精製中に生じる発酵を意図的に利用し、自然な状態で付着する酵母ではないものを色々と加え、その香味を確かめていると聞きます。これでは、私が遊んでいる「コーヒーは発酵食品漬け」ではなく、フレーバーコーヒー(店の名前でない)になってしまうではないか?と思うのでした。

くだらない事をしながらも、少しは真面目に考えてみたりして。

0 コメント

再び海外移住と文化の交流センターへ

 三ノ宮駅(現在の元町駅)から山ノ手に向う赤土ではなく、赤レンガの歩道の坂道を歩く。この道を朝10時頃から何台も自動車が駆け上って行く。それは殆んど絶え間もなく後から後からと続く行列というほどではない。この道が丘につき当って行き詰ったところに黄色い無装飾の大きなブルディングが建っている。後に赤松の丘を負い、右手は贅沢な尖塔(せんとう)をもったトア・ホテルが過去にあったことに由来するトアロードという道ができている。昔は黒く汚い細民街に連なっていたであろう丘のうえの是が「国立海外移民収容所(現在の海外移住と文化の交流センター)」である。

 こんなふうに石川達三の『蒼氓(そうぼう)』らしく、2年ぶりに訪れたのが海外移住と文化の交流センターです。前回は三ノ宮駅から歩き始めましたが、今回は元町駅から歩いてみました。なぜなら、小説では「三ノ宮駅」となってる場所は、現在の三ノ宮駅の場所にはなく、元町駅にあたりにあったそうで、その後、三ノ宮駅が東に移ったことを知り、再び小説のように歩いてみることにしたのです。

 元町駅の隣にある交番は、建物の先端にステンドグラスがあり、ブラジル風の建物になっており、そこから交流センターに向かう鯉川筋の街路樹にはイペの木が使われています。このイペの木は和名がノウゼンカズラで、可愛い黄色の花が咲きますが、この花はブラジルの国花です。あいにく剪定されたばかりのようで花は咲いていませんでしたが、海外移住と文化の交流センターに植えられた木は満開でした。

 交流センターは国立海外移民収容所として作られたことから、40日間の船での生活に慣れるために、建物全体が船の構造と似たものとなっており、外観も横から見ると大きな船のような形に見えます。中にある移住ミュージアムは無料で入れるため、訪れるための坂道を我慢できればお得な観光スポットで、イメージを膨らませながら当時の様子を想像してみます。

 そして、実際に人々が歩き生活した場所に立つことは、本やネットでは得られないものがあると感じながら、長い坂道を下って行きました。

0 コメント

ロブスタは所詮ロブスタか?

 『スペシャルティグレードのロブスタコーヒーを楽しもう!』、そんなタイトルのセミナーを見つけ、「ロブスタでスペシャルティグレード?そんなバカな!ロブスタは所詮ロブスタだろう。」と思ったと同時に、その真偽を確かめたくなり、お店を臨時休業にし、UCC神戸本社二階にあるUCCコーヒーアカデミー神戸校へ向かいました。

 一般的に、スペシャルティコーヒーといえばアラビカ種であり、アラビカ種と対をなすカネフォラ種(ロブスタ)にも、スペシャルティグレードのコーヒーが存在するといいます。今回のカッピングセミナーでは、スペシャルティグレードのカネフォラ種(ロブスタ)と一般流通品のカネフォラ種(ロブスタ)を比較カッピングしますが、「カネフォラ種の概念を覆す風味があるものもあります」なんていう案内文を見ると興味津々です。

 このセミナーに参加した理由には、もう一つ訳がありました。今年の3月に国内で初めてQロブスタグレーダーの講習会&検定試験が行われ、CQICoffee Quality Institute)認定ロブスタグレーダーが誕生したのです。けれど、Qロブスタグレーダーがアメリカで始まったのは何年も前のことで、随分年数が経過してから日本で認定プログラムが始まったことに疑問を感じていました。

 私自身もそうでしたが、ロブスタはインスタントや缶コーヒー用だと考え、低級品という認識で関心が薄かったのです。ところがここにきて、ロブスタコーヒーの品質を定め、区別し、客観的に評価することで、マーケットにその特徴を正しく伝えることのできる訓練された専門家となるQロブスタグレーダーを増やすことに、なぜ今このタイミングなのか?不思議でなりませんでした。

 栽培が難しいアラビカ種に対して、カネフォラ種(ロブスタ)は病気(特にさび病)に強いという特長があります。病気に強いという以外にも、成長が早い、果実の実りが多い、という栽培がしやすい品種であることから、世界的な生産量を見ても4割程がカネフォラ種(ロブスタ)です。

 しかし、病気に強くて栽培がしやすく、アラビカ種に比べて個性や品質には課題が残るカネフォラ種(ロブスタ)ですが、それを克服しようとする動きの一つに、今回のようなロブスタのスペシャリティコーヒー化があるのかもしれません。

 今回のカッピングに先立ち、ロブスタのカッピングフォーム(点数を付ける表)をもらいましたが、アラビカと少し異なる部分もあるものの、概ね似た形式で評価するものとなっており、80点以上がファイン・ロブ、90点以上がベリー・ファインと呼ばれることや、ナチュラルやウオッシュドも区別することなく評価することを知りました。

以下は、カッピングしたものです。

■アフリカ

・ウガンダ(ウオッシュド)78点・ルワンダ(ウオッシュド)82点・カメルーン(ウオッシュド)75

■インドネシア

・ジャワ(ウオッシュド)82点・ジャワ(スマトラ式)72点・ジャワ(ナチュラル)78

■ラテンアメリカ

・ブラジル(嫌気性発酵)85点・ブラジル(嫌気性発酵)83点・エクアドル(ウオッシュド)78

■アジア

・フィリピン(ウオッシュド)・インド(モンスーン処理)74点・インド(ウオッシュド)77

 これだけ多くのロブスタをカッピングできたのも、3月にQロブスタグレーダーの講習会&検定試験が行われたおかげであり、普段では絶対にカッピングできない貴重な体験ができました。そして、ロブスタの将来性や可能性を垣間見ることのできたのです。

 「ロブスタは所詮ロブスタか?」、確かに品質の面ではまだまだのようですが、コーヒー栽培にとって、病気に強く、成長が早くて果実の実りが多い栽培品種だけのコーヒー豆、ただ、それだけではないことがハッキリと理解できたことは、私にとって大きな収穫です。

0 コメント

花桃まつりへ

 ゴールデンウィーク最終日の6日、妻の希望で月川温泉郷・花桃の里で行われている花桃まつりへ行ってきました。ここは、標高750mから1000mのためか半袖では涼しすぎる場所で、4kmほどの道のりに5000本ほどの花桃が植えられる、日本一の桃源郷とPRされている名所です。

  例年4月中旬から5月初旬に見頃を迎えるため、昨年訪れた時は4月30日だったこともあって、月川温泉から本部広場まで満開でした。今回はその一週間後とあって既に見頃は過ぎており、そこから2km先となる、釣り堀・つかみ取り、バーベキューが楽しめる「あまごの家・パークランド」まで進むことにします。

 川沿いの道には花桃が満開となり、紅白ピンク3色に咲き分ける「三色花桃」が長く続いています。途中、車を止めながら垂れ下がる花桃の下を散策し、清々しい気分で本部広場まで向かい、会場内で販売されている山菜の天ぷら、吾平餅、試食の竹の子ご飯を食べて、南信州を食でも満喫しました。

 その後、昼神温泉まで下り、常連のお客様から勧められていた「十字屋可否茶館昼神店」へ向かいます。昼神温泉の奥まった場所にあるレトロな雰囲気の喫茶店で、まるで昭和の時代にタイムスリップしたような独特の雰囲気の店が見えてきました。ところが、なんと6月上旬まで臨時休業だとか。そこで、少し落ち込みながらも蕎麦でも食べようと、国道沿いの一軒の蕎麦屋に入ります。十割蕎麦だというので期待して食べたものの、妻と顔を見合わせながら???残念がダブルになったまま帰路に着いたのでした。 

0 コメント

連休を振り返る

 連休を振り返るといっても、明日の6日が残っていますが、お店の定休日が月曜日なので6日は休みとなり、一日前倒しで振り返ることになります。今回の連休は改元にあわせ、427日(土)から56日(月)までの最長10日間となり、昨年の428日(土)から56日(日)に比べて連続していることから、多くの企業で長期連休となりました。

 このような連休が続くことが稀なこともあって、お客様の来店・購買状況が読めないこともあり、コーヒー豆の焙煎量について迷うことが度々あったのです。そこで、昨年の連休と今年の連休の来店数とコーヒー豆の販売状況をグラフにし、どのような違いがあったのかを確かめてみます。ちょうど、定休日を含めると、今年も昨年も営業日は8日となるため、比較しやすいこともあります。 

 連休の来店数は昨年より全体で1割ほど減少しており、5月に入って来店数が急激に増えた昨年と異なり、今年は意外に平準化しています。これは接客していても感じたことで、配膳と食器洗いに忙殺された昨年のようなことがなく、比較的マイペースで一日を過ごすことが出来ました。大型連休といっても、結局、安・近・短の休日を過ごす方が多かったのかもしれません。お客様から、「家にじっとしているのも疲れちゃう!」といった声が聞かれるくらいですから、即位関連のテレビ番組を見ながら、ダラダラと過ごしていた人が多かったのかな? 

 そんな来店数の減少とは逆に、コーヒー豆の販売は伸びており、昨年の1.5倍程の増加となりました。ただ、前回のブログで分かるように、4月の販売量が伸び悩んだことから、5月に繰り延べとなったと考えれば辻褄が合い、簡単には喜べない気持ちがします。

 連休中には、普段来店されることのない、帰省のため遠方から来られた方もあり、関西弁や三河弁など入り混じった会話を楽しむことが出来ました。中には、「秋の陶器祭りの際に見つけ、もう一度来たかったんです。」とか、「来年も必ず来ます。」なんて言葉をいただくと、小さい珈琲屋ながらも、続けていく励みになるというものです。 

こんな感じで、連休を振り返ったのかどうか分からない状態ですが、明日の定休日はゴールデンウイーク気分を少しだけ味わいに行こうと思います。

0 コメント

早くも4年が経過

 「まめ蔵」を開業してから4年が経過しました。早期退職してから含めると6年が経過したことになり、この期間があっという間であったし、考えていた以上に充実した時間を過ごすことができました。こうした新たな人生を歩むことが出来たことを、家族や周りの方々に感謝するばかりです。

 開業にあたって、全くのゼロからの出発ということもあり、事前に多くの人や店舗を調べ、自分に何が不足しているかを箇条書きにし、足らないものを一つ一つ積み上げる、足し算の考え方を通してきました。そうしたプラス思考が、常に「日々を楽しむ」行動となって、コーヒーの事、産地の事など、学ぶ喜びを得られることとなって、地域の方へ「よいコーヒー」を提供することが出来たと思います。

 まだまだ、珈琲屋としては新参者で、経営者としても未熟な面も多いものの、そうした意識を持てる間は、真っ直ぐ前を見て進んでいきたいと思っています。

 そんな気持ちで「コーヒー豆の月別販売推移」を改めて見てみると、4年間徐々にコーヒー豆を購入いただいている方が増えていることが分ります。こうした状態はリピーター登録された方の数にも表れており、期待した以上に多くの方が来店され、ただただ感謝、感謝です。

 しかし、初めから分かっていたとおり、店舗のある地元のエリアでお客様を増やすには限度があります。それが表れてきたのか、4月のコーヒー豆の販売が伸び悩んできました。金額的には前年と同額程度であるものの、2月・3月の伸びと比べると見劣りします。ただ、4月全体の売り上げは前年を下回っていないため、5月以降の数字には注意していこうと考えています。

 体の続く限り長く珈琲屋をしていきたいと思っているので、良い時も悪い時もあるでしょう。お店を取り巻く経済環境にも影響されながら、動揺することもあるかもしれません。そんな時には、初心に帰って小手先だけの工夫に頼らず、長い目で「まめ蔵」の舵取りをしたいものです。

 「類は友を呼ぶ」ではないですが、店主が明るく楽しくしていれば、必ず良いお客様が集う場所になると信じ、これからも笑顔でいられるよう、日々過ごしていきます。せっかく始めたセカンドライフなんですから。

0 コメント