■2023年6月 ブログ

娘からメッセージ

 まめ蔵のコーヒー豆は店頭販売のみ行っておりますが、神奈川県に住む娘達へは注文が入るたびに送っております。先日も注文を受けて送ったところ、しばらくして次女から家族のグループラインにこんなメッセージがありました。

次女:『そういえば、コーヒー豆が来る前にストックなくなって、スーパーの豆試しに買ってみたら、油浮いてたし苦いだけで美味しくなかった(笑)。駅チカの自家焙煎コーヒー豆も買ってみたけど、200g2千円以上して高かったし苦かったわ。スーパーよりは美味しいけどね😄 まめ蔵コーヒーはお買い得ね😁』。

 思わず、『今頃分かったんかいな!!』とツッコみの返事をしておきましたが、そこそこ飲み続けているにも関わらず、未だにそんなことを言っているのかと唖然としました。

 そこへ妻が、『まめ蔵のコーヒー美味しいよ』と、お買い得だけではないとフォローを入れてくれます。有難いのですが、正直、美味しさというのは人それぞれなので、他と比べてどうなのかは飲む人が決める事だと思っており、真面目に、丁寧に仕事をするだけなのですが。そんな事を思っていると、長女からもメッセージがあります。

 長女:『お得だよね。小田急とかで100g1000円以上の豆が沢山売ってるけど、さすがに高くて買えない。近所なら値段的にも距離的にも南蛮屋が一番買いに行きやすいかな。』という内容。まあ、地方と違って都市部では家賃や人件費といった固定費が高いため、商品価格に上乗せするしかないのです。 

娘達からコーヒー豆の価格についての感想が寄せられ、まめ蔵のコーヒーの良さが見直されたのはいいのですが、正直、今頃?ってな気分になり、まめ蔵が9年目に入ったものの、まだまだ企業努力が足りないな~と反省した次第です。とりあえず、「まめ蔵より南蛮屋の方がいいね!」などと言われないようにしなくては。

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和菓子を食べながら

 玄関に妻が飾った紫陽花の花を見て、隣町の和菓子店で「紫陽花」と名付けられた和菓子を買いました。ついでに、「ホタル」と名の付いた和菓子も。皿に並べるだけで季節感があり、食べるのが勿体無いような気分になりますが、暖かい白川茶とともに美味しくいただきました。

 和菓子屋さんの業界では「後継者難による廃業が目立つ」「売上げが伸びていない」など、厳しい声が少なくないそうです。確かに、経営者の高齢化や後継者不在による廃業も増えているし、リーマンショック以来激減した贈答品や社用の需要は低迷から脱することができていません。けれど、これって、和菓子屋さんの業界のみが抱えている問題ではなく、現代社会における日本全体の問題でもあったりします。

 普段は洋菓子のチェーン店でお菓子を購入する機会が多いのですが、その理由は名前の知れた商品や品数の多さという安心感があるからです。一方、都市部では有名パティシエと呼ばれる方が多く存在し、そのブランド力で遠方からわざわざ買いに来るそうです。しかし、和菓子には全国的なチェーン店もないですし、有名パティシエのような有名和菓子職人は?と聞かれても名前が出てきませんね。

 まめ蔵の開業準備のため、製菓専門学校の資料を集めた時も、洋菓子を扱うクラスは多かったのに、和菓子は少なかった記憶があります。みんなパティシエという言葉の響きに惹かれるのでしょうが、結局、プロとして活躍できるのは、洋菓子であれ和菓子であれ、ほんのひと握りの人たちなのですが。 

 今回購入した和菓子を購入した店は、「この店なら、季節感を味わえる商品を作ってくれるだろう。」という期待があり、その期待に応えてくれる和菓子に出会えたのです。結局、人は商品=店(職人)を選んでいるのです。珈琲屋を営む店主ですが、まだまだ職人というレベルには程遠く、「あの店なら。」と期待してもらえる程には至っておりませんが、今後も精進したいと思った次第です。結局、商売は”人”って訳です。

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受診してきました

体調管理に気を付けていたのですが、最近の気温変化や湿度のめに痰が絡んで、咳きこむことが多くなりました。市販薬を幾つかためしてみましたが効果は無く、徐々に悪化しているような状態でした。そこに、妻から「夜中に魘されているよ。」と言われてしまったため、急遽、耳鼻科を受診することにしたのです。

内視鏡を鼻から挿入されて、「黄色い痰がありますね。細菌が繁殖しているので市販薬では効き目がりません。抗生物質を処方しますので、一週間飲み続けてください。」と医師から言われました。受診後、薬局で細菌の感染を抑える薬、膿や痰を出しやすくする薬、炎症を和らげ出血を抑える薬をもらい、店まで戻ってきました。

 早速、薬を飲んだのですが、早くも効いてきたような気分になります。実に単純な性格で、「病は気から」を実践しております。これで、焙煎にも集中できるというものです。やはり、市販薬に頼らず、早めに受診するのがいいですね。

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ラベンダー

お店に植えたラベンダーが咲き始めました。花の傍へ行くと、独特な甘い香りが漂ってきます。そして、花の蜜を求めてハチがブ~ン、ブ~ンと飛び回るので、ハチの邪魔をしないように花を刈り取りました。店に中に戻って、来店者の方へお渡し出来るように花束にしておきます。

 丁度、今日は「父の日」ということですから、男性のお客様にお渡しできればいいのですが、こうした「ご自由に」というケースは女性陣がアッという間に持ち帰られるため、「父の日」という名目にはならないのでしょうね。

 そんなことを思っていると、「父の日だからコーヒー豆を買いに来ました。」というお客様が、朝から何人も来店されます。ラベンダーの香りよりも、こちらの話を聞きながら癒されて補充の焙煎を始めました。何よりも、家族からのプレゼントが一番なんですね。 

 ちなみに、私は二人の娘から昨日、夏用の帽子が届きました。感謝!感謝!

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マスクの着用

今月14日、東京都内で開かれた病院団体の会合で、尾身茂氏が「(コロナ流行の)第9波の入り口に入ったのではないか」と語ったそうです。新型コロナの感染症法上の分類が5類に移行して1か月間で、全国約5000か所の定点医療機関から報告された感染者数が2・5倍に増えたことなどから、今後の拡大の可能性に言及したというが、第〇波だろうが、近くでクラスーが発生しようと、今は危機感を伴わない言葉になってしまいました。

まめ蔵では、空気清浄器や消毒液を設置するなど、5類移行前と変わらぬ対応をしています。もちろん、私自身もお客様がいる間はマスクを付けているのですが、それは自分が感染すると店を臨時休業にしなければならず、コーヒー豆を購入するため来店されるお客様へご迷惑をお掛けしないためです。正直、「また臨時休業やったよ。」と言われるのが辛いのです。

そこで、お客様の感染防止意識を調べてみようと、直近来店100人の方がどれくらいマスクを付けて来店されているのか記録してみました。結果、32人が来店時にマスクを着用され、68人がマスク無しで来店されています。そして、女性よりも男性の方が圧倒的にマスク無しということが分りました。

これだけ見ると、マスクによる感染防止意識が女性の方が高いように見えますが、一度マスクを外してしまうと会話の量やボリュームは女性の方が大きく、黙食やマスクをして会話をするという感覚は殆どないので、女性にとってのマスク着用は周りの目を意識しての行動だということが伺われます。 

まあ、こんな状態がまた1年継続して行くんでしょうが、自身の健康管理だけは注意していきたいと考えております。

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伊勢志摩へ

今週の日曜日と月曜日を利用し、妻と共に伊勢志摩へ旅行に行ってきました。宿泊したホテルは妻の希望で「志摩地中海村」を予約しましたが、30周年記念ということもあり、ちょっと得した気分で利用することが出来たのです。

 正直、「志摩スペイン村」と混同しやすいネーミングにパクリか?と思っていましたが、志摩スペイン村より1年前の1993年に会員制の別荘村として開業したそうです。旅行ガイドの「伊勢志摩半島の豊かな自然の中に突然現れる地中海の街並み。英虞湾の絶景が広がるロケーションと地中海の街並みの中で楽しむ、体験&滞在型のリゾートホテル」という言葉通り、一度宿泊してみる価値のある場所だと感じたしだいです。

 しかし、30周年という長きに渡って存在を認識できなかったのは不思議に思い調べてみると、1993年に会員制の別荘村として開業後、会員の高齢化に伴って利用頻度が低下したため、運営会社を設立して2010年に一般のホテルへの業態変更をしたそうですから、まだ13年といったところでしょうか。その後、「おにぎりせんべい」で有名なIXホールディングス株式会社(旧株式会社マスヤグループ本社)の傘下に入ります。

 三重県志摩市といえば、20165月の「G7伊勢志摩サミット2016」の開催地となり、その美しい風景が各国要人を魅了します。同時に、SNSブームなどの「映え」人気にも恵まれ知名度が上がって来たそうです。ただし、ご多分に漏れず新型コロナウイルス感染症の影響を受け、最近になって回復の兆しが見えて来たと言います。

 滞在期間中はスタッフの対応もよく、心地よく過ごすことが出来ました。美味食事をし、日本と思えないような空気感を味わいましたが、一瞬、現実に引きも出される瞬間がありました。それは、船着場から現れたゴッツイ体の男の集団を見た時です。どうやら、今週16日から志摩市で開催される「G7交通大臣会合」のため、全国から海上保安庁の職員が警備にあたり、この「志摩地中海村」の一部が宿泊地として利用されているんだとか。「ご苦労様です。」 

 10数年ぶりに伊勢志摩へ旅行し、休養できた2日間でした。

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金属疲労

金属は強度が高いと言っても、負荷を繰り返し長期間に渡って受けていくうちに亀裂が生じたり、強度が落ちて破壊に至ることがあります。これを金属疲労と言いますが、まめ蔵の店舗に使用しているスイングドアの蝶番も、つい先日、金属疲労によって断裂してしまいました。

ちなみに、スイングドアとは自由蝶番(ヒンジ)を軸に、内・外、どちらへも開閉ができて且つ自然に閉まる扉のことです。厨房区画と客席を分ける際に使用されるもので、「自在扉」や「バタ戸」なんて呼び方もあります。とりあえず、二カ所の自由蝶番のうち一か所だけだったため、破損した蝶番を外してAmazonへ注文しておきました。(2,994円)

そして、昨日Amazonから届いた蝶番を取り付けようとしましたが、金具のサイズが同じでも、ネジ穴の位置がズレているためネジが入っていきません。仕方がないので、ホームセンターへ行って穴開けドリルを購入し、今朝、やっと取り付けが完了しました。金具はこうやって代替品を取り付ければ済むのですが、人間はそんな訳にはいきません。まあ、楽しいことだけを選択している私には今のところ無縁かも知れませんが、加齢という自然の劣化は避けられませんね。

金属疲労は困ったものですが、「勤続疲労」も厄介なものです。昨日、数か月ぶりに来店されたお客様は、その勤続疲労に悩んでおられました。2月以降来店されてなかったので、「転勤したのかと思ってた。」と話すと、「いやいや、管理者が変わって現場が厳しくなり、病んでしまった社員のカバーをしなければならず、中々足を運べなかったんです。」とのこと。

来店の度、意欲的に仕事へ取り組む姿勢を聞いていたのですが、今は、「このままでいいのか?」、「将来、管理者として転々とすることが自分のやりたいことなのか?」、「自分ならこんな感じでやるんだけれど。」など悩んでおられました。仕事が出来る人だけに会社へ勤務することの意味を考え直そうとしているようですが、仕事に疲労を感じている状態では良い考えは浮かばないものです。「とりあえず、もう一杯コーヒーを飲んでから。」、そういって試飲用のコーヒーを出しました。 

話を聞くだけしか出来ませんが、いつものように元気に挨拶して帰って行く姿を見て、「また、来てくれるかな?」と期待しつつ、コーヒーカップを洗うのでした。

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土壌改良

今朝、自宅を出る際、妻がプランターに挿し木で育てた紫陽花の花が、鮮やかなピンク色に染まっているのを見つけました。挿し木の元となった紫陽花は青色なのですが、プランターに入れた土壌に石灰等を入れたらしく、狙った色に変化したようです。

紫陽花の花色はpHで変化する事が広く知られています。紫陽花の色は、その花に含まれるアントシアニンと土壌に含まれるアルミニウムの化学反応によって決まるようで、もともとアントシアニン本来の色味であるピンク色になるものが、土壌が酸性(pH5.05.5)だと土壌に含めれるアルミニウムが溶けやすくなり、紫陽花の花に含まれるアントシアニンと結合し青色に変化するそうです。

日本は火山大国であるために酸性の土壌が圧倒的に多く、アルカリ性肥料の石灰窒素、硝酸ソーダ、硝酸石灰や卵の殻などを加え、土壌がアルカリ性(pH6.06.5)になれば、土壌に含まれるアルミニウムは溶けにくく、花色はピンク色になるんだとか。もっとも、アントシアニンが含まれない白色や品種によっても異なるようですが。

 土壌改良で思い出すのが、『ブラジルの不毛の大地「セラード」開発の奇跡』(地球選書)です。強酸性の土壌を石灰で作物のできる土壌にしていくという内容でした。しかし、1970年代には、サンパウロ近郊で日本政府が移住した日本人の土地を確保する代わりに、ブラジルに対して無償で化学肥料を提供したことから、土壌はpH四・〇以下の強酸性となって荒廃を招いたという事例もあり、光も影もありって感じなんですが。 

 綺麗な紫陽花を見て、そんなことを考えるのでありました。

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地図看板広告

先日、調理室でクッキー生地を作成中、「すいませ~ん。」との声にカウンターへ出てみると、ワイシャツを着た一人の中年男性が立っていました。すると、地図看板を手に持ち、「社長さ~ん!」といって近づいてくるので、「ウチはソレやらないから!」と素っ気なく返事をしてお帰り願ったしだいです。

所謂、町内地図看板を公民館近くに設置し、地図に掲載した会社から広告料をもらうという商売です。ちなみに、公民館には設置できないので、公民館近くの民家に「町内の方のためですから。」などといって掲示しているんですが。その広告料も3,000円から4,000円程度で、高くも安くもないといった価格設定で、「まあ、載せといてもらうか。」といった会社が何社かあるようです。

開業以来、タウン誌等にも掲載していないので、こうした広告媒体には全く関心がありません。むしろ、地図看板に広告媒体としての価値が存在するんだろうか?という疑問しかありません。そもそも、実際に掲出されている地図看板を見ても、地図としての要件が備わっていないいような直線的で、大雑把な書き方ですから、これを見て行きたい場所へ辿り着けるか怪しいものです。

一応、営業にやってきたのは東京都内に本社を置く〇〇企画で、岐阜市にも営業所がある会社でした。ホームページを見てみると、『ご利用になる皆様へ 「身近で便利な道案内のお手伝い」、事業主様へ 「集客力を高めるための広告製作のお手伝い」』謳っていますが、こうした地図看板は時代に合わなくなっていると思われ、正直、「今でも営業してるんだ!」という驚きでした。 

 スマホやPCで情報を得るのが普通になっている今日ですが、今回のような地図看板広告、新聞広告、情報誌・カタログ、交通広告、ポスティングといったアナログ広告は未だに健在です。一見して効果の薄いものだと感じてしまいますが、存在し続けるからには、それなりの効果があるのでしょうね。「見つけた感のある店」を目指す私としては、今後も目立たぬようにしていきますが。

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猿田彦神社で珈琲

 先日、お客様との何気ない会話の中で、「土岐市にも猿田彦神社があるんだ。」と言われ、Googleで検索してみると、確かに土岐市泉町久尻地区にあるようです。場所をさらに詳しく調べると、泉町久尻字五斗蒔の公民館近くのようです。そこで、定休日を利用してその場所まで行ってみることにしました。

五斗蒔地区に入って、石黒商事㈱の研修施設「きらめきの森」と書かれた駐車場へ車を止め、短い坂を登っていくと「猿田彦神社」と書かれた石碑があり、その横には祠が建っています。石碑の裏には「昭和四拾年参月拾弐日五斗蒔町内有志が納金にて宮を建てる 平成九年参月弐拾日五斗蒔町内会が納金にて遷宮する 平成九年参月吉日 町内会再建委員会」と刻まれていました。

 猿田彦大神を祀る神社は全国に約2千社あると言われ、ここ土岐市にも猿田彦神社があった訳ですが、なぜこの場所に遷宮したのか分かりません。日本神話に登場する猿田彦大神が神様たちの道案内をしたという言い伝えから、方角、方除け、交通安全、旅行安全、道、土地守護、導き(導開)のご利益があるといわれていますが、いったい当時何があったんでしょうか。 

 そんな事を想像しながら、ここへ来る途中のマクドナルドで買ったコーヒーを飲み干しました。猿田彦神社で珈琲を飲むなら、やっぱり猿田彦珈琲が良いなんていう発想は持たない、まめ蔵の店主でありました。

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日々草

今日は、店の花壇の植え替えです。妻の協力がないと植え替えができないため、日程を調整して植え替え日を決めましたが、前日が町内の河川清掃日ということもあって、10時まで溝掃除や竹藪を刈り取る作業をしたこともあり、体力のない私はヘトヘトになりました。

 協力してくれた妻にはランチをご馳走し、買い物も付き合うこととなりましたが、自分一人では出来ないことなので、ただただ感謝するしかありません。いつものことながら、細かなところまで丁寧に作業してくれれるので本当に助かります。ただ、この調子で店内にまで及ぶと、ダメ出しばかり出されてしまうので、店の周りにとどめてくれるといいのですが。

 今回も植えた花の苗は「日々草」です。なんと、遠くマダガスカルからインドを経由して江戸時代に日本へ入ってきたそうです。花の名前の由来は、花が短命で35日しか保たないのですが、盛りの時期には毎日絶え間なく新しい花を咲かせるところから、ニチニチソウ(日々草)という名前になったそうです。まめ蔵に来店されるお客様にも、日々、花を咲かせるような話題を提供したいものです。 

 また、植え替えた日々草の反対側には、ラベンダーの花が一週間後には咲きそうな状態です。傍へ近づくと甘い香りがします。こちは、いつものように刈り取って、お客様へ提供する予定です。

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