2023年10月 ブログ

自動販売機

まめ蔵の前の酒屋さんが今年いっぱいで店を閉めるそうで、いつのまにか、店の前に設置してあった自動販売機が撤去されていました。日本の自動販売機の数は、人口や国土の面積比では世界一といわれて久しいですが、実際には、「日本自動販売システム機械工業会」によると、ピークだった2000年に560万台だったのに対し、2010年には520万台、2020年には404万台まで減少しているそうです。

 自動販売機が減少した理由には、人口減少や2010年代からコンビニ各社が力を入れている「レジ横の淹れたてコーヒー」が普及したことで、自動販売機でコーヒーを購入していた客層が奪われたことが大きいようです。缶コーヒーは自動販売機で買うものだったものが、コンビニで買うものになっており、さらには、缶コーヒーよりもペットボトルコーヒーが主流になってきています。24時間営業しているコンビニでは、飲料と共に食料品も購入できることも自動販売機減少の理由にあげられます。

 そんな状況下でも、食品の自動販売機が徐々に増えているそうです。これまでは、自動販売機で販売される商品のほとんどが飲料でしたが、最近では様々な冷凍食品が取り扱われるようになるなど、多様な食品販売用の自動販売機が登場しています。

 そんなことを思い出させれくれたのが、街で見かけたダイドードリンコ株式会社の自動販売機でした。少し寒かったので、「コーンスープ」か「おしるこ」でもと覗いてみると、「かに鍋スープ 雑炊仕立て」、「博多水炊きスープ 雑炊仕立て」書かれた美味しそうなパッケージを目に留まります。で、思わず購入してしまいました。

この商品は2023年秋冬の新商品として、919日(火)より発売開始されたようです。ホームページによると、「かに鍋スープ 雑炊仕立て」は、“冬のごちそう”である「かに鍋」の旨みを昆布や野菜の出汁で引き立てたお米入りスープです。魚介類の旨みやしょうゆで深い味わいに仕上げました。「博多水炊きスープ 雑炊仕立て」は、鶏の旨みとコクが詰まった白濁スープに、爽やかな柚子胡椒風味がアクセントとなり、「博多水炊き」の本格派の味わいを楽しめるお米入りスープです。とのこと。

「かに鍋スープ 雑炊仕立て」を温め直して食べてみます。いや、飲んでみます。悪くはないけど、冬のごちそうまではいけないですね。だって、一缶100円ちょっとなんですから。 

ちなみに、食品の自動販売機以上に増えているのが食券用の自動販売です。人手不足と人件費の高騰が理由のようです。世相を感じた自動販売機でした。

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最後のライトアップ

早朝に車を走らせ、曽木町の曽木公園まで行ってきました。紅葉はまだまだ2割ほどで、逆さもみじの池の水は抜かれて清掃された後のようです。そして、公園の駐車場にはいくつものテントが既に置かれています。今年は令和元年を最後に3年間中止されていたライトアップが再開されるとか。

土岐市内では、土岐津町高山の穴弘法で『穴弘法もみじと100地蔵』のライトアップが114日から1112日まで行われ、『曽木公園もみじのライトアップ』が1118日から1125まで行われる予定です。

穴弘法の手前にある池では、水面に美しく映し出される赤や黄に染まった紅葉を見たり、岩に掘られた穴に鎮座する104体の石仏がロウソクに照らされ、幽玄な雰囲気を醸し出す光景が魅力ですが、時期的には紅葉はまだまだ早いように思われます。

やはり紅葉の見ごろは11月下旬になるでしょうから、曽木公園のライトアップの方が紅葉は綺麗に映えるでしょう。ですが、このライトアップも今年で最後となるようです。この「逆さもみじ」のライトアップ事業は、曽木町の振興・活性化のため、平成11年に地元の町おこしグループが中心になって始められました。

そして、平成18年からは曽木公園もみじライトアップ実行委員会が中心となって開催されてきた経緯があります。この事業のために、曽木町内の各種団体(新旧町内会役員・市有林管理委員・消防団・交通安全協会・体育協会・おかあさんの店・NPOボランティア部会・若手グループ・シニアグループなど)がボランティアで協力し、委託ガードマンも含め、期間中延べ700人余りの人が協力して成り立っていたとうことです。

しかしながら、このイベントも継続が困難となってきたようです。実行委員会のFacebookには次のように書かれています。『スタッフの高齢化に伴い運営も困難となってきました。これらのことを鑑み、この祭りを楽しみにしてくださいました多くの方々に一つの区切りとして、最後にもう一度ライトアップをすることになりました。』

最後となると「見てみたい!」という人が多くなって、例年以上に多くの方々が行くんでしょうね。あの大渋滞を経験すると、見てみたい気持ちの反面、拒否反応が出てしまいます。そんな訳で、ちょいと早めに曽木公園に行ったということです。 

気になるのは、このライトアップがきっかけで作られた曽木のイメージソング『曽木街慕情』です。♪♪ライトを浴びて水面に移る~鮮やかな赤~グラデーション心に染みる~♪♪の歌詞が寂しく感じてしまいます。

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共通点

昨日、土岐市文化プラザで一般販売された松山千春のコンサートチケットを、妻が窓口に並んで購入してきました。整理券番号は124番だったとかで、60代~70代の方々が大勢並んでいたといいます。そんな訳で、コンサートが行われる11月29日(水)は少し早めに店を閉めさせていただきます。

 私より4歳年上の松山千春の歌は、青春ど真ん中の時期にヒット曲を出しており、1978年秋リリースの『季節の中で』や1981年春のリリース『長い夜』は、今では行くことが無くなったカラオケの数少ない持ち歌でした。21歳の時にフェリーを利用して北海道旅行へ行った際には、松山千春の生まれ育った足寄の町に入ると、車の窓を全開にし、『長い夜』をカセットのボリュームいっぱいに上げて走り抜けた記憶が残っています。

 そんな松山千春と私の共通点は「ハゲ」です。彼は20代にはパーマをあてていましたが、その後、スポーツ刈り、坊主刈りを経て1992年(36歳)にスキンヘッドの現在に至っています。私の方は同じく30代から徐々に薄くなり、様々な努力をしてきましたが、父親、いや、祖父からのDNAによって毛髪は長い友ではなくなりました。

サラリーマン時代には、まだ、髪にこだわっていましたが、今では床屋に行けば「3mmの丸刈りで」と言うのは定番になっています。僅かに残った後ろと横の髪をバリカンで刈るだけですから、楽な客なのでしょうね。

今回、妻が松山千春のコンサートへ行きたいと言うので付き合いますが、もう十数年以上コンサートへ行っていません。名古屋ブルーノートへ行ったのが最後でないかな?過去には、土岐市文化プラザで行われた名フィルコンサートで、妻が寝てしまいましたが、今回はトークが中心ですから寝ることは無いと思っております。 

歌も上手くなく、人気者でもない私との共通点が「ハゲ」というだけのお話しでした。

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育樹祭

昨年の9月11日、開業前のイオン土岐で植樹祭へ参加しましたが、それから1年が経過した今日10月28日、その植樹した苗木が成長するよう育樹祭が行われました。植樹際に参加したグループに案内状が送られたので、妻が行ってみたいということで付き合うことになったという訳です。

「イオン ふるさとの森づくり」の植樹祭では、施設の敷地内にその地域に自生する「ふるさとの木」の苗木を植えており、その土地に自生する樹種を中心に植樹することで、地域に根ざした森を育てていくことを目指しています。

前回、植樹祭当日の説明ではでは、61種 7000本(別の説明では10000本とも言ってました)を社員の方々と地域の約700人の方が植樹に参加しましたが、育樹の内容がゴミ拾いと草刈りの地味作業という事もあってか、参加者は半減していました。それを見込んでか、イオンモールのテナント社員が多数動員されていたため、作業はスムーズに進みます。

ゴミ拾いといっても「こんなところにゴミなんかあるの?」と思っていましたが、プラスチックのハンガーが出てきてビックリです。ゴミを拾ったり、雑草を抜いて一年前に植えた木々を見ていると、随分逞しくなった木もあれば、まだまだ弱々しい木もあります。そんな中には、南天の赤い実が付いたものを見つけたり、シモツケの花がピンク色に咲いているのを眺めて、朝の清々しい空気を感じておりました。 

そんな訳で、今日は11時からオープンです。

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メゾン

昨晩は、手話サークルの学習会の場で、「みんなで一緒に舞台を楽しもう」を合言葉に活動するNPO法人TA-net(シアター・アクセシビリティー・ネットワーク)による、舞台⼿話通訳・字幕・音声ガイドつきの短編演劇「メゾン」のYutube動画を上映しました。

イギリスの劇場では、手話通訳、字幕投影、目の見えない方への音声ガイドや舞台説明があらゆる劇場で提供され、経費も国が保障しているそうです。そんな仕組みを日本でも実現するため、台本の貸出、手話通訳、字幕投影、主催者や劇場を繋ぐことを目指しているのがNPO法人TA-netです。

「障害のあるなしに関係なくアートを通じて豊かに暮らせる社会を作りたい」という思いで活動されていますが、日本には2018年(平成30年)に「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律(障害者文化芸術活動推進法)」が既に施行されています。

この法律の基本理念には、次のように書かれています。(一部抜粋)

・文化芸術を創造し,享受することが人々の生まれながらの権利であることに鑑み,国民が障害の有無にかかわらず,文化芸術を鑑賞し,これに参加し,又はこれを創造することができるよう,障害者による文化芸術活動を幅広く促進すること。

・専門的な教育に基づかずに人々が本来有する創造性が発揮された文化芸術の作品が高い評価を受けており,その中心となっているものが障害者による作品であること等を踏まえ,障害者による芸術上価値が高い作品等の創造に対する支援を強化すること。

・地域において,障害者が創造する文化芸術の作品等(以下「障害者の作品等」という。)の発表,障害者による文化芸術活動を通じた交流等を促進することにより,住民が心豊かに暮らすことのできる住みよい地域社会の実現に寄与すること。

 

生まれながらの権利だから、障害の有無に関係なく文化芸術を楽しめるかといえば、聴覚や視覚に障害のある人が映画や演劇を楽しめる機会は、健常者と同じようにはいきません。邦画の字幕付き映画の上映回数は僅かで、場面状況を伝える音声ガイドは更に少ないのが現状です。

ちなみに、音声ガイドとは、目の見えない・見えにくい方でも映画を一緒に楽しめるように、映像の情報を音声で補うサービスです。風景や状況や登場人物の表情などをセリフの合間に挿入し、セリフや環境音だけではわからなかった映画の情報を伝えることができます。最近では音声ガイドアプリや字幕をスマートグラスに挿入するアプリも出てきているようですが、劇場側が用意している訳ではなく鑑賞する側の個人が準備しなければならないのが事情です。

根底には、まだまだ、障害は個人の側にあるものととらえるか、社会がかかえる問題ととらえるかという認識の違いがあるように思います。そもそも、障害の原因はその人だけが持っている心身的な課題と考えるのか、社会の中に障壁があるから、社会の仕組みを変えることが必要だと考えるかによって捉え方が異なるため、まだまだ、「自分とは関係ない」と考える人が多いのも事実です。

 法律の基本理念について、「見る、聞く、感じる体験を増やす」、「作る、やるを容易にする」、「多くの人に見てもらう」、「障害の有無を超えて出会い学び合う」、「障害者が活動しやすい環境を整える」ことと言い換えることができるという記事を見たことがあります。確かに分かりやすい表現ですが、この法律があることによって文化芸術活動への障害がなくなり、誰もが芸術を通じた社会との関わりが増え、相互理解も進み、多くの人にとって生きやすい社会になると考えるのは、ちょっとばかり甘いのではないでしょうか。法律の施行から5年経っている現実を見ると。

 

 「芸術の秋」呼ばれる季節に、ちょっとだけ芸術に触れ、ちょっとだけ考えてみました。

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苗床マニュアル動画

WORLD COFFEE RESEARCH(ワールド・コーヒー・リサーチ)の記事の中に、クローン・コーヒー苗床の設置のための、ウガンダ・コーヒー開発庁 (UCDA) の「クローン ロブスタ コーヒー苗床マニュアル」の5部構成動画があることを知り、手隙時間に覗いてみました。動画の構成は以下のようになっています。

動画 1: クローンコーヒー苗床の重要性と確立

動画2:クローンコーヒーマザーガーデンの設置

動画 3: クローンコーヒー苗木の繁殖

動画 4: クローンコーヒー苗木の強化

動画 5: クローンコーヒー苗床の害虫と病気の管理

 動画は当然ながら英語で紹介されているため、設定の字幕をオンにし、自動翻訳の日本語を設定しましたが、AIが幼稚なこともあってか内容が正しく把握できません。まあ、画面と前後の文脈でな~んとなく見終えましたが、実に細かな作業工程が説明されています。開業前にハワイコナのUCC農園で苗の植え付け体験をしましたが、意外と雑に扱っていたような記憶があります。

 先日、ベトナムの高品質ロブスタと謳ったサンプル生豆を焙煎しましたが、多くのロブスタはアラビカよりも劣るという先入観があり、収穫や苗の繁殖や植え付けといった作業は雑だと思い込みがありました。それに引き替え、ウガンダでのロブスタの苗木育成から植え付けまで、実に丁寧な作業が行われており、正直、驚いたしだいです。

 コーヒーノキに関する病気や害虫についても、一部は知ってはいたものの、実際に様々な種類の害虫を見ると、ロブスタは害虫や病気に強いといった意識にも変化が起こります。見たことも無い害虫に思わず、「気色悪り~!」と身をのけぞります。 

 こんな事を言って私は、「ワシらが苦労して育てたコーヒー豆を粗末にするな!」「ロブスタをバカにするな!」と叱られてる気分になりました。

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郁兵衛へ

定休日の月曜日、いつものように掛かり付け医へ母親と一緒に受診しました。母親は94歳を過ぎ、病院へ行くことが健康確認の手段と思っており、受信日をカレンダーにメモして眺めるのが日常になっています。しきりに薬を希望していますが、もう自分では薬の管理もできなくなってしまいました。(まあ、年齢的にしかたがないですが)

受診後にデイサービスへ送り届けた後に買い物を済ませ、妻と共に「手打うどん 郁兵衛」(土岐市下石町)へ食事に行きす。この店には2008年にガンで父親が亡くなる寸前、何が食べたいかを何度か尋ねると、きまって「うどん!」と答えるので、介助しながら毎回連れて行った店です。もっと他に美味しい食べ物もあるだろうにと、当時は思っていましたが、たぶん喉ごしが良かったのでしょうね。

ここの麺は本場の讃岐うどんよりも強い腰があり、食べごたえのあるのが特徴です。ですが、夫婦共々うどんより蕎麦の方が好きということもあって、長らく訪問していなかったのです。今回は、営業日が金曜日から月曜日までとうこともあり、比較的混み合っていない月曜日なので、しばらくぶりに出かけたという訳です。 

様々なメディアで取り上げられ、食べログで好評価を得ていることから、平日にも関わらず多くのお客様が入れ替わり訪れていました。今回食べたのは、ころうどんとトロロご飯のセット(1000円)です。店内を見渡しながら、父親を連れてきた18年前を思い出しました。

自分は将来、何を食べたいと言うんだろうか?

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御嶽山

朝、まめ蔵へ向かうため自宅の玄関を開けると、「寒っむ~!」と声が漏れます。車に乗ってエンジンをかけてハンドルと握ると、車外温度計が6℃になっていました。今季最低の気温です。今日は西高東低の気圧配置となっており、昨日の放射冷却の影響で冷え込んだのでしょう。

 そんな冷たい空気に誘われ、ちょっと寄り道をして御嶽山を見に車を走らせます。すると、青空の向こうに冠雪した御嶽山の姿を見ることが出来ました。サラリーマン時代には、通勤途中に眺める御嶽山の姿に癒されていましたが、やはり、冠雪した御嶽山は美しいものです。 

 「さあ、今日もやるぞ~!」っていう気分になりました。

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お餅3個

お餅3個をいただきました。大福餅、蓬大福、豆餅の3種類で、どれも、もち米100%、無添加、小豆や砂糖に至るまでこだわりの材料を使ったお餅だそうです。粉状のもち米や白玉粉に、水飴または水や砂糖を入れ練り上げた求肥をではないため、時間が経つと固くなってしまいますが、焼き餅にすれば焦げ目がついて柔らかい餅よりも良いかもしれません。

 このお餅、202210月に多治見市西木町でオープンした、小さなお餅屋さん「おもちや て」で購入されたようです。メニューは頂いた大福餅、蓬大福、豆餅の3種類で、定休日が日、月、木ということもあって、営業日が週4日しかないうえ、売り切れ次第終了となります。そのためか、11時の開店前には、お店の前にはお客様が並ぶほど人気のあるお店だといいます。 

 そんなお餅をいただいて申し訳ない気持ちになりますが、「おもちや て」は店主一人で切り盛りしているそうです。まめ蔵も一人で営業していることもあって、妙に親近感が湧くではないですか。でも、あちらは開店前からお客様が並ぶ店、毎回、昼過ぎには売り切れになる人気店です。まめ蔵は並ぶほどお客様は来ないし、コーヒー豆が売り切れになることもありません。同じ一人での営業でも、大きな違いがあるものです。

 でも、そんなことは気にしない店主でありました。

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龍の雌雄

来年の2024年(令和6年)は辰年です。名古屋市港区や江南市には龍神社があるほか、1900年以上の歴史を持つ熱田神宮には三種の神器の一つ、草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)をご神体としてお祀りしており、境内の北東、神楽殿の東奥には龍神社もあります。

 ですが、今回は龍の名も付かない、各務原市にある手力雄神社(てぢからおじんじゃ)へ行ってきました。地元では「てぢからさん」と呼ばれる馴染み深い神社で、天照大神が天の岩屋戸に隠れていたとき、岩屋戸を開けて引き出したと言われる、力が強いことで有名な手力雄神(たぢからおのかみ)を主祭神としています。また、織田信長が稲葉山城の斎藤氏を攻め入るときに必勝祈願のために立ち寄ったとされています。

拝殿から裏に回ると、1674年に建てられたとされる本殿があります。流れ造りという呼ばれる形式の建物で、ヒノキの木の皮(檜皮・ひわだ)を使った屋根が特徴的です。その本殿左右には、胴体と四肢が本殿の梁にまきつくように取り付けられた龍の彫刻があります。江戸時代に作られたことだけは分かっていますが、作者が誰なのか分からないそうですが、この彫刻は「龍の雌雄」として市の文化財に登録されています。

この龍には伝説が残っており、夜な夜な本殿から出かけて村の畑を荒らしたそうです。そのため、みんなで相談の上、拝殿の龍が二度と出歩けないように、目玉に大きな釘を打つことにしたそうです。(実際には龍の彫刻の目に釘は打たれていないようです。 

辰(竜、龍)は十二支の中で唯一空想上の生き物で、権力や隆盛の象徴であることから、出世や権力に大きく関わる年といわれています。世の中は、既に権力やバブル的な隆盛に関わる状態となっています。今後はさらに大きな動きとなることでしょう。不安定な世の中が続きそうです。手力雄神社で、世界の平安を祈ってきました。

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ちょっと遅く開花

昨日、店を閉めて自宅へ帰ると、庭の金木犀が咲き始めており、甘い独特な香りが玄関を開けるまで追いかけてきました。今朝も玄関を開けると、少し冷たい空気の中を刺激のある香りが眠気を覚ましてくれます。

金木犀は中国が原産で、江戸時代に日本に伝わってきたそうです。甘い香りのする橙色の小さな花をたくさん咲かせますが、その香りの高さから、「沈丁花(じんちょうげ)」、「クチナシ」と並び、「三大香木」と呼ばれているとか。さらに、香りが遠くまで届くことから、「極めて遠い」という意味の言葉「千里」をつけ、「千里香(せんりこう)」という呼称もあり、個人的には金木犀よりも千里香のほうがピッタリだと思っています。 

ちなみに、過去のブログを確かめてみると、2022年は9月29日、2021年は10月3日に開花していました。残暑の厳しかった今年の天候が影響してか、10日程開花が遅れているようです。しかし、日ごとに寒さが増してきており、季節は徐々に秋から冬へ移り変わっていくんでしょうね。もうしばらくすれば、紅葉の便りが聞かれるようになります。

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ベトナムのロブスタ

全日本コーヒー協会の統計資料によれば、2022年のコーヒー生豆国別輸入量は、1位がブラジルの112,032トン、2位がベトナム105,728トンとなっています。多くの方々は、ベトナムのコーヒー生産量が世界2位であることを知りません。しかし、実際には缶コーヒーやインスタントコーヒーの原料として、国内で広く飲まれているのです。

 ただ、日本が輸入しているブラジル、エチオピア、コロンビアといった産地のコーヒー豆が、レギュラーコーヒーに使用されるアラビカ種であるのに対し、ベトナムのコーヒーは殆どがカネフォラ種(ロブスタ)であり、強い苦みや独特な香りがあって、アラビカ種よりも低い価格で取引されています。

 そんなベトナムのコーヒー豆は、低品質だと言われているため、コーヒー豆の価格は業者依存になり、農家たちは高い価格で売ることが出来ませんでした。そんな状況下ですが、最近ではクオリティーの高いコーヒー豆を生産し、「ベトナムコーヒー」というブランドを高めようと努力している生産者も現れてきています。その一つが、VCUVietnam Coffee United)という団体で、ベトナム南部の地域で生産されるコーヒー豆の中から、厳選した高品質のコーヒー豆を日本などへ輸出しようとしています。

 その商社のブースが先月行われたSCAJ2023の中にあり、試飲したロブスタに印象深かったものがあったため、サンプルとして少しだけ送ってもらいました。それが先日届いたので、早速、焙煎をしてみたのです。密封された袋を開けると、中米などに見られるナチュラルの強い発酵臭を感じます。これまで焙煎したベトナムのコーヒーとは明らかに違いました。納品書の備考欄には「生豆はライトミディアム程度で焙煎すると、SCAJでご試飲いただいたものと近いお味を楽しめます。」とありましたが、ロブスタの苦みがどの程度か気になったため、それよりも少し深く焙煎してみます。

 焙煎日当日の豆は、強い香りと同時に苦味も口の中に広がりました。二日目の豆は苦味や発酵臭が少し落ち着いて飲みやすくなります。ただ、冷めてくると苦味を強く感じた後にロブ臭も追いかけてきます。やっぱりロブスタです。ただ、従来のロブスタとは明らかに異なるため、ベトナムコーヒーの新しいイメージにはなるかもしれません。そうすれば、ベトナムコーヒー農家の安定生産と生活を支え、ひいてはコーヒー豆の価値を高めることにもつながるでしょう。 

 でもね、まめ蔵で取り扱うには価格的に折り合いがつかないので、お店で提供するのは難しいというのが正直なところです。

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秋祭り

昨日は関市の「刃物祭り」へ行きましたが、今日は町内にある八剱神社のお祭りです。子供神輿が4年ぶりに再開され、まめ蔵のある町内の子供達が獅子舞を被ってやってきました。準備していたご祝儀を獅子舞に咥えさせて記念に写真を撮り、ホッコリとした気分になります。いつもの秋祭りが戻ってきました。

 町内のお祭りが行われる日、隣町の妻木町では土岐市指定無形文化財の「八幡神社の流鏑馬」が行われます。1623年に妻木城主が御旅所を造営し、馬一頭を献じたことに由来するとされ、今年で400年の筋目を迎えます。木曽馬にまたがり参道を駆け上がりながら弓を射る演武や花馬3頭の奉納もあるようです。 

 また、土岐市内ではイオンモール土岐で「秋の土岐市美濃焼大陶器市」が行われる他、お隣の多治見市では、第12回美濃焼祭りが駅前やオリベストリートで行われ、さらには、市之倉町で「幸兵衛窯 秋のいろどり市」もあるようです。連休中は秋祭り一色といったところです。

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関市へ

 昨日は、妻のお供で関市刃物祭りへ行ってきました。連休の初日ということもあって多くの人で賑わっており、早めに出かけた私達は刃物祭りを早々に切り上げ、関市板取にある通称「モネの池」と呼ばれる場所へ向かいました。妻は初めての訪問で期待していたようでしたが、私は8年前に行ったことがあるため、正直、「もう人気も下火になっているんじゃないか?」と思っていたのです。

 前回行った201511月のブログには、このように書いていました。『関市板取下根道上448番地にある根道神社 (ねみちじんじゃ)の横にある貯水池が、この地を訪れた観光客たちから「クロード・モネの絵画『睡蓮』の連作を彷彿とさせる」と評判になっています。特にネットを通じてアマチュア写真家が撮影した画像が話題になり、ローカルのテレビ局までがニュース番組の中で取り上げるほどです。どこにでもあるような田舎町の神社の池なのですが、湧水の透明度が高くて、池に泳ぐ鯉が絵に描いたように美しいのです。平日にも関わらず引っ切り無しに見学者が訪れる観光スポットになっています。

 さすがに話題になってから8年以上経過しているし、実際に見ると本当に小さな名もなき池なのです。確かに透明度の高い湧き水に泳ぐ錦鯉と浮かぶ睡蓮は美しいですが、モネが描いた『睡蓮』とは明らかに違うので、そんな人気は下火になっているだろうと思っていたところ、以前と変わらぬ多くの人が訪れているのを目の当たりにし、正直大変驚きました。

 駐車場も第三駐車場まで準備され、県道を渡る人のために警備員まで配置されています。池までの道には野菜やお菓子を販売する店も何軒が出店し、以前とは違う観光地化されていました。さらには、散策している前後で会話される声には外国語が混じっています。きっと、日本のガイドブックにも紹介されているんでしょうかね。 

こうした人気が継続しているのは、地域住民の努力もあって環境が維持され、多くの観光客を迎え入れていると思うのですが、地域が活気づくメリットもあれば、同時にデメリットも多いのではないでしょうか。急に観光地化してしまった状況に拒否反応を示す人もあるだろうに。そんなことを感じながらモネの池を後にしました。

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蜂蜜とコーラ

 SCAJ2023のイベント会場で面白そうなものを買ってきました。それが、『COFFEE FOREST HONEY』と『カスカラ・コーラ』です。

COFFEE FOREST HONEY』は、日本企業とアフリカや東南アジア、南アジアといった途上国の人々をビジネスでつなげる、途上国専門商社の株式会社 RAISE WORLDが手掛けるコーヒー蜂蜜です。

この蜂蜜の蜜源は、エチオピアの中でもユネスコに自然保護登録された大自然の中にある特別なコーヒー原生林で、蜜蜂たちが一生懸命集めたもので、加熱しない生蜂蜜です。202110月から発売されているようですが、これまで気付きませんでした。

コーヒー花を蜜元とした蜂蜜は中南米に多く、グアテマラ産の蜂蜜は食べたことがありますが、それよりも味が濃厚といった感じがします。毎朝食べている中国産のものとは比べ物になりません。コーヒー豆を購入されるお客様の中にはニホン蜂蜜を取る方もありますが、色はそれよりも濃く、味も深いのが特徴です。

商社のホームページには、「COFFEE FOREST HONEYは、加熱していない生はちみつであるため、これらの栄養素が壊されることなく、消費者の方々までお届けすることができ、スーパーフードとしての側面も持っているのです。」とあり、「キャッチコピーを言わせてください。蜂蜜なめても、アフリカなめるな!!」とありました。私、決してアフリカをなめてませんから。

 もう一つの『カスカラ・コーラ』は、新規就農者を中心とした提携生産者が栽培した農産物の販売を手掛ける京都の株式会社 坂ノ途中の子会社、「海ノ向こうコーヒー」が販売するクラフト・コーラです。コーヒーの果肉を乾燥させたカスカラをシロップに加工し、さらにジンジャーシロップ、レモン果汁、カルダモン、クローブ、ブラックペッパーなどの香辛料を加えたクラフト・コーラシロップです。今回は、そのシロップを強炭酸で割って、カスカラ・コーラにしました。

 既に、常連のお客様へ試飲してもらいましたが、反応は「確かにコーラといえばコーラ。」、「これがクラフト・コーラってやつか。」など様々です。私に一番響いた反応は、「養命酒みたい。」でした。確かに、香辛料ってのは漢方にも使われるから養命酒というのは近い気がします。このカスカラ・コーラは、10月発売予定ということですから、まだ市販されていないようです。でも、売れるんかいな? 

 興味のある方は、それぞれネットで探してみてください。

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ガラス造形展

秋を感じる涼しい朝、店の掃除を済まそうと車に乗ると、スピードメーターの下に初めて見る!ビックリマークのランプが黄色く光っています。何のマークかも分からないものの、とりあえず車は普通に動くので、ディーラーがオープンするまで様子見で車を走らせました。

 ディーラーの店頭へ行き、「ビックリマークが出て、istopランプが点滅するんだけれど。」と説明すると、「それはバッテリーが弱っている症状です。朝、急に涼しくなったのが影響したのでは?」という回答。バッテリー交換の見積書を見て驚きながら、とりあえず充電する意味でも車を走らせようと、多治見市のカフェ&ギャラリー「ガレリア織部」へ向かいました。

 ガレリア織部では、『飯田尚央・飯田将平 ガラス造形展』(9月30日~10月12日)が行われており、宙吹きガラスの高度な技法を駆使して、ガラスという素材の持つ流動的な美しさと造形美を楽しみます。父である飯田尚央さんの卓越した熟練の技術と、息子さんである飯田将平の躍動する瑞々しい感性による美しい花器、茶器、酒器等のうつわやオブジェなど100余点を鑑賞しました。

 お二人は、愛知県常滑市に工房兼ショップ「グラスワークス楽」で活動している吹きガラス作家です。常滑市といえば焼物の町として有名ですが、一見、陶器や磁器とガラスは無縁のように感じます。しかし、陶器はボディが粘土の状態で、その上にガラス質である釉薬がかかっているもの。一方、粘土がガラス化しているボディの上にガラス質の釉薬がかかっている、つまりボディ、釉薬ともにガラスに近づいているものが磁器なのです。陶器と磁器の区分は、ガラス化に必要な材料の割合の違いにあり、ガラスと焼物の極めて近い関係にあるといえます。

町内には、ガラスのような透明感と漆器を思わせる風合いの「ぎあまん陶」を作り、国内のみならず海外からも注目を集める工房もあります。とはいっても、ガラスでしか成し得ない美しいフォルム・色彩、光に照らされる姿は、息を吹き込まれたガラスがまるで呼吸しているかのような見応えがあります。 

秋を感じた日に、芸術に触れた一時でした。

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