■2022年7月 ブログ

コーヒー豆の自動販売機

今朝、中日新聞の朝刊を見ていると、『自動販売機で有名コーヒー店の味』というタイトルが目に入りました。記事によれば、「関市にある自動販売機導入支援企業の㈱ジラックが、地元コーヒー店の豆やフィルターなどを売る自動販売機を、8月からリバーサイドパーク(リバーポートパークが正当)美濃加茂内の飲食店に設置する。」というものです。

 扱うコーヒー豆は、岐阜市の「YAJIMA COFFEE」、垂井町の「青島珈琲焙煎所」など、五店舗の商品を三点ずつ計十五点販売するそうですが、気になるのは残りの三店舗がどこかという点です。もっとも、対面販売を楽しんでいる私としては、自動販売機での販売には興味がありませんが。 

 コロナ禍が続く中、様々な業態で自動販売機を利用した非対面形式での販売が増えました。確かに利便性はあるものの、物の売り買いには、人とのやり取りがあってこそ味わえる醍醐味もあるのではないかと思います。また、「まめ蔵」はそんな店でありたいと考えています。

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感謝です

毎度のことながら、お客様から色々な品をいただいております。本当にありがたく、感謝するばかりですが、この気持ちを忘れないように記録しておきます。

 「朴葉寿司」・・この地方では初夏の味覚です。農作業の片手間に食べられる朴葉寿司は、作る地域によって若干具材が異なることから、郷土色が出て楽しいものです。

 「食用ホオズキ」・・生け花にするホオズキはよく目にしますが、食用の物を食べたことはありませんでした。子供の頃に観賞用のホオズキを食べて、苦く美味しくない記憶だけが残っていましたが、食べて観ると何とマンゴーの味がしてビックリです。

 「おたべ」・・京都旅行のお土産にいただきましたが、これは個包装なんですね。知らない間に便利な物ができました。

 「ミスタードーナッツ」・・多治見店が閉店となったので、わざわざ可児店で買ったそうです。秋には、土岐市内にオープンするイオンモールにミスタードーナッツが入るそうですから、かなり近くなりますね。ちなみに、私の一番好きなのはフレンチクルーラーです。

 「ラベンダーの小物」・・店の前に咲いていたラベンダーを使用して作ってくれました。

 「もも(ふくあかり)」・・福島県の直売所で購入されたものをいただきました。店の中に居ながら、遠くのものが食べられる幸せを感じます。感謝!感謝! 

 私がするべきことは、コーヒーを通して喜んでもらうことなので、今日も、一杯のコーヒーカップに心を込めて淹れています。

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通知票

新型コロナウイルスの「第7波」と言われる、感染拡大が未だに続いています。そうした影響もあってか、まめ蔵に来店される方も減少しており、毎日、のんびりと店内で過ごしている店主です。長い目で見れば「こんな時もあったな。」と思えるだろうと呑気に考えている私は、データの把握は怠らないものの、その数字に一喜一憂することはないのであります。

 そもそも、まめ蔵を始める目的の一つに「自分が楽しめる場所作り」があり、店を大きくしたい、有名になりたいとか、儲けたいといった野望があるわけではありません。一人で経営することを前提としていたため、自分で出来る範囲は限られますし、年齢を重ねるごとに頭と体がついていけなくなる事は分かっていたので、長く続けることを念頭に置いて行動しています。そして、そのための努力は惜しまないようにと考えています。

 世間ではコロナ禍の世界を憂いている人が多いのですが、好き好んで自分で始めた珈琲屋が、世の中にとって必要かどうか審判を待つような気分であり、内心ドキドキしていたりしています。これまで7年間続けてきた事に対する通知票をもらうようなものです。幸い、毎日何人かのお客様がコーヒー豆を購入されるため、それだけでも存在意義があるのかもしれないと思っているしだいです。

 ちなみに、画像は西陵中学校3年B組の時の通知票です。褒められた成績ではありませんが、その頃の良い想い出だけが記憶にあります。なお、担任が記入する所見には、次のことが記録されていました。「①学習が受身的になっている。生活面でも活発な所がない。家庭学習のやり方でも工夫が必要だ。(先の実力テストの結果から)夏休みを期待する。必ず計画の実行を。②明るい性格、他人をひっぱる行動力はすばらしいですね。学習の方でもねばり強くやっていてよいです。残り少ない中学生活ですが、とことんうちこむまでの努力を最後に望みます。」とありました。 

 いったい、1学期から2学期への変化は何だったのか想像もつきませんが、変化できる成長期だったんでしょう。それから50年程年を重ねてきましたが、今でも成長し変化できるように生きていきたいものです。新型コロナウイルス、円安、政情不安といった時代に生きているからこそ、前向きに取り組むべきたと思っています。

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スーパーのリニューアルに思うこと

2021 9 月より全面建替工事のため休業していたバロー瑞浪店が、建て替え工事が終了してリニューアルオープンしました。お客様からの情報では、売場面積が拡大し、野菜・魚・肉といった生鮮部門を中心に旬の食材を豊富に取り扱うなどの配置が目立っているようです。

以前から、スーパーマーケットのバローではエブリデー・ロープライス(Everyday Low Price)の店舗を増やしており、特売商品や特売期間などの条件付き安売りではなく、あらゆる商品をいつでも低価格で提供するという店舗への切り替えをしています。

エブリデー・ロープライスを導入する事業者のメリットは、消費者に自店が常に低価格で商品を提供しているという印象を与え、競合店との差別化が可能となることです。また、競合店に対しては価格競争を仕掛ける意欲を削ぐ効果が期待できます。なにより、特売の広告宣伝費削減や商品の調達管理の労力とリスク回避などのメリットがあるのです。

 一般的に小売業界では、特売という一定期間の値下げを行い、チラシなどの広告を利用して周知し集客を狙う手法がとられています。ところが、コロナ禍が続く今日では、特定日や特定時間の集客は避けるべきものとなったため、集客や売上げの平準化につながるエブリデー・ロープライスは、今の時代に合っているのかもしれません。ただ、コロナ禍でその存在意義を高めているものの、本当に魅力的な店舗にするかが問われています。

そこで、バローでは野菜・魚・肉といった生鮮部門に力を入れており、バロー瑞浪店でもお客様の情報と合っているようです。その分野が得意のディズカウントスーパーである株式会社タチヤを2005年(平成17年)に子会社化しており、品揃えが深く、特殊なサイズやこだわり商品など、販売数が比較的少ない商品を取り揃えている店舗を目指しているようです。

顧客が「そこに行けば必ず欲しいものが見つかる」という期待を持って、その店だけを目的に来店してもらうため、既存店に比べて生鮮食品の強化をしていますが、こうした店舗の事を「デスティネーション・ストア(destination store)」というそうです。確かに道の駅などはそうした傾向は強く、わざわざ遠方であっても旅の目的地を道の駅にしている人を多く見かけます。

 海辺の何もない町、森の中や人通りの少ない住宅地、なぜこんな辺鄙な所にあるんだろうと思えるカフェやレストランに、驚きや興味を持ちながら出かける人がいます。正に、そこへ行くために旅したいと思わせるお店が増えているのも確かで、先日も、住宅地の中にある洒落た蕎麦屋へ妻と行ってきましたが、食事をする以上の体験ができるのが、デスティネーション・ストアかもしれません。 

 スーパーマーケットのバローを通じ、地方の珈琲屋が考える店舗のあり方を想像してみました。“ショッピングには、リアルショップならではの面白さがいっぱいだ!”という文章をネット上に見つけましたが、“面白さ”って結構難しいだよな~。だって、店主が冴えないオジサンですからネ。

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田んぼdeアート2022

 カウンターに座られるお客様の中に、毎年、山岡町の「田んぼdeアート」の写真を暑中見舞はがきに使用する方がいらっしゃいます。そこで、事前の情報収集を兼ねて、いつもよりも早く山岡町へ出かけてきました。

明知鉄道の山岡駅を抜け、その先のイワクラ公園に車を止めて展望台へ歩いていると、20m程先に男性がカメラを持って歩いています。展望台で声をかけると、岡崎市から毎年撮影に来るそうで、今日も明知鉄道の列車と一緒に撮るため、しばらく待つとのことでした。

 山岡町の「田んぼdeアート」は、里山再生に取り組む「イワクラ里山倶楽部」が平成27年度に実施したのが始まりです。その後、労力と予算の都合で中断されましたが、山岡在住の有志「山岡元気プロジェクト」が引き継いでおり、毎年様々なデザインを田んぼに表現しています。今年は地元に根付いている「地歌舞伎」です。展望台にある説明書きには、「山岡町では古くから地歌舞伎への取り組みが盛んに行われており、この貴重な文化や伝統が継承されるよう願いを込めてデザインしました。」とありました。

 稲の生育がこれからということで、目の粗い地歌舞伎のとなってはいるものの、山岡の田んぼに見得を切るポーズがはっきりと見て取れます。さて、何にニラミを効かせているのでしょうか。 

 87日(日)の午前中には鑑賞イベントが行われ、五平餅やフランクフルト、地元野菜の販売が行われる他、工作教室や歩き方講座などが行われるようです。

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瑞浪の茶畑

 今日は、地元の野菜を購入するため、瑞浪市農産物等直売所「きなぁた瑞浪」へ行ってきました。野菜を物色してキョロキョロしていると、「飛騨・美濃すぐれもの」、「瑞浪産」の表示のある紅茶が目にとまります。日本で生産される和紅茶が身近な場所で作られていることを知り、生産者「瑞芳園」を検索してみると、直ぐにホームページが見つかりました。そこには、瑞浪市日吉町の半原公民館近くに農場があるとあり、「きなぁた瑞浪」からは5km程で行けるため、その茶畑を覗いてみたいと急遽車を走らせました。

 国道19号線から釜戸町手前を左折し、しばらく山道を登って行きます。半原公民館から大湫方面へ右折し、数百メートル走った先をさらに右折して、車1台がようやく通れる細道を抜けると、美しい緑の茶畑が視界に入ってきます。道路の奥には「成瀬農場 瑞芳園」と書かれた看板の奥に製茶工場が見えます。しかし、私有地なので道路沿いで茶畑を眺めていましたが、工場の奥にも茶畑がさらに広がっており、少々驚いてしまいました。

 妻の実家が白川町ということもあって、茶畑を見るのは珍しくないものの、意外な場所で広い茶畑を目にしたため、自宅に帰ってから瑞芳園について調べてみました。すると、瑞浪市唯一の茶の専業農家で、2.5ヘクタールの茶畑は農薬や化学肥料を一切使わない、昔ながらの有機農法にこだわっているそうです。特性が違う、「やぶきた」、「おくみどり」、「さやまかおり」、「べにふうき」、「かなやみどり」の5品種を育てて緑茶にしているようですが、今回購入した和紅茶は発酵に適している「べにふうき」が使用されています。

 ちなみに、商品名の「澪(みお)」は、「Mizunami riginal(瑞浪オリジナル)」から、それぞれ最初の文字を取り命名されています。パッケージの裏面には、「夕焼けの様な淡い紅と、野いちごの様な優しい香り。日本生まれの味わいです。」とありますが、野いちごの香りは微妙な感じがしました。(あくまで個人の感想です)気になる方は是非試してみてください。

 茶畑を経営しておる成瀬さんは、もともと瑞浪市大湫町で養豚場を営んでおられ、そこから出る堆肥を使ってお茶の生産ができなかと40年程前に始めたそうです。無農薬での栽培は草刈など手入れが大変ですが、私が見た茶畑は綺麗に整備されていました。こんな茶畑の中で、美味しいお茶が飲んでみたいものです。 

 梅雨明けしたはずなのに、雨の続いた晴れ間の一時、和紅茶を生産する茶畑を覗いてみました。

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今年の初収穫

店の前に植樹したブルーベリーが今年も実りました。昨年よりも多く実が付いており、熟した実を探しながらの初収穫です。ブルーベリーは樹上完熟するので、収穫後の糖度は増加しないと言われており、ちょうどいい具合に完熟した実だけを収穫したいのですが、実際に実を取ると全体に青く色付いていなかったりしました。

美味しいブルーベリーを収穫するには、適した時期に、適した粒を、一粒ずつ手で収穫するという事が大事になってきます。その際には、果実がきちんと着色していること、果軸を見て緑色から茶色に変色しているか。実に白い粉のようなブルーム(果粉)といって、果実が乾燥から身を守るために発生させているか、といったものが判断材料になります。果軸を見るのは、ブルーベリーの色素であるアントシアニンが成熟度の進行によって果軸にも着色していくからです。 

ブルーベリーを収穫しながら、まめ蔵を開業する前に行った、ハワイ・コナのUCC農園でのコーヒー収穫体験を思い出しました。「適した時期に、適した粒を、一粒ずつ手で収穫するという事が大事」というのが共通しており、収穫されたコーヒーの実の画像を生豆商社の画像で観るたび、「こんなんかい?」、「随分丁寧に収穫しているな!」などといった感想を持ちながら、仕入の参考にしたりしています。(現実には実物と違ったりしてね) 

さて、少しだけ収穫したブルーベリーは、明日の朝食時にヨーグルトと一緒にいただきましょうか。

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七夕飾り

昨日、お店を閉めて自宅に帰ると、妻が竹笹を玄関に置いて準備しており、「後はあなたの仕事だから。」言われてしまいました。確かに、7月に入り、七夕飾りの季節になったことに気付かされます。

 夕食後にそれぞれの願い事を短冊に書き、玄関前に飾った竹笹に結びます。一人2枚の短冊には家内安全といった内容を書き込んでいましたが、私は「まめ蔵」が長く続けられることと、いつも笑って過ごせるようにと書いておきました。 

 ここ数年は、コロナの収束を願う内容が必ず入っていましたが、収束は未だ叶わずに無理やり共存する方向に向かっているため、個人や家族の願いに戻っているように思います。これも、時代の流れというものでしょうか。どんな時代であっても、笑って暮らせることを願うばかりです。

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肥田町の大集会へ

昨晩は、久しぶりに手話通訳を行ってきました。手話サークルでの通訳活動では、平日や土日の昼間に行う機会が多いため、珈琲屋をしているとなかなか機会がありません。そんな中で、肥田町の青少年育成会が行う大集会は平日夜に行われるので、この通訳だけは参加していたのです。ところが、コロナ禍で育成会の大集会自体が実施されず、3年ぶりに参加となりました。

 大集会のメインは、「子供たちの主張」と「パネルディスカッション」です。小・中学生4人による作文の発表では「人種差別」や「SDGs」といったテーマが取り上げられ、毎回ながら、自分の頃とは随分と考えて生きてるな~。と感心しきりです。昔は、アホなりに色々悩んだりしたんでしょうが、今のように情報が手軽で大量に触れらる世界に生きていると、悩む内容も違ってきます。思わず、「もっと気楽に!」と言いたくなってしまいます。

 肥田町の今と未来を語る会と題したパネルディスカッションでは、タイムスケジュール的にディスカッションとまではいきませんでしたが、子供たちと大人たちが同じレベルで話す機会には好感が持てました。そうした内容を手話で表現する訳ですから、意外にボーっつと聞いていられないので、会場の中では誰よりも通訳者は真剣に聞いています。

 もちろん、事前に原稿があるような作文については、ボイスレコーダーに録音して表現方法を工夫する余裕はあるのですがね。でも、相手に分かりやすく、書いた本人の気持ちを汲み取りながら伝えるためには勉強が必要になります。だからこそ、こうした作文の通訳は手話の学習においては大変良い機会なのです。 

 さて、市へ提出する通訳実施報告書でも書きますか。

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