■ 2022年6月 ブログ

夏越の祓い

先日、町内にある八剣神社の「夏越の祓い」である、「茅(ち)の輪くぐり」に夫婦で行ってきました。旧暦の6月末に行われる「茅(ち)の輪くぐり」は、半年分のケガレを落とす行事で、この後の半年の健康と厄除けを祈願するものです。未だ収束しない新型コロナウイルスのこともあり、疫病退散の願いもいつもより多めに込めて行いました。

 感染対策もあってか、氏子さんが近くでお世話することもなく、説明の看板を見ながら各自で行いましたが、説明書きが分かりにくくて少々戸惑ってしまいます。しかし、根っからズボラな私は気にせず、最後に「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながらくぐり抜けました。

「拾遺和歌集」によみ人知らずのうたとして収録されているこの歌ですが、6月の夏越の祓をする人は、寿命が延びて千歳の命を得るとは、昔から人々は永遠の命を求めているんだと感心します。正直、「どんだけ生きたら気が済むんだ!」と言いたくなります。日本の寝たきり人口が100万人を超えると言われる世の中で、生きる意味って何なの?って、つい考えてしまいます。

 高齢者福祉が充実していると言われるスウェーデンでは、「胃ろうは虐待」という考え方があり、「自分の口で飲んだり食べたりできなくなったら、自然な形で看取る。」というのが一般的だそうで、当然、寝たきり人口はほとんどいないんだそうです。もちろん、その前には徹底的に嚥下訓練(食べる、飲むための練習)を徹底的に行うそうです。

 胃に直接栄養を送る胃ろうや、点滴やカテーテルでの静脈栄養による延命措置は、「虐待」だと考えられている国と、何があっても延命させることを第一の使命としている国との違いを知りつつ、自分の命と生き方を考えながら「夏越の祓い」を行ったしだいです。

 ちなみに、八剣神社で茅の輪くぐりは、7月2日(土)まで行われています。

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お供の日

27日の定休日は「お供の日」です。土・日に家を空けている身としては、妻からの要望を素直に受け入れるべきと心得ているので、妻が休みを取った日は、希望の場所へお供をすることになっております。

今回の要望は、「名古屋市の伏見にある水羊羹の店に連れてって。」というものです。事前にナビに設定するため調べてみると、結構有名なお店なようです。御園座の近くにあることから芸能人にも人気らしく、何度もマスコミに取り上げられているようです。

梅雨明け宣言された灼熱の街に車を走らせて伏見のオフィス街に入ると、派手な看板もなく、玄関の上に「むらさきや」と書かれている簡素な佇まいの店に到着しました。小豆の餡の色から“むらさきや”という店名が付けられたというお店は、1928年(昭和2年)に伏見で創業されており、ナビが無かったら通り過ぎてしまうほど目立たないお店でした。

ここでは、水羊羹の他にも数種類の和菓子が購入できますが、店内で抹茶とお菓子がいただけるため、水羊羹のセットを注文します。すると、「奥の突き当りを右に曲がった場所に席が設けてあります。」と案内され、小さな中庭が見える部屋へ向かいます。外の喧騒とうって変わり、涼しく静かな空間でゆっくりとした一時を楽しみました。(ホッとする)

 「むらさきや」を後にして向かった先は、ナディアパークB1 特設会場で行われている『DETECTIVE CONAN THE MOVIE 展 〜銀幕の回顧録(メモワール)〜 』名古屋会場です。劇場版「名探偵コナン」の名場面を再現した大型企画展で、人気キャラクター達とのフォトスポットや、映像を使った体験演出によって構成されており、劇場版「名探偵コナン」の世界を様々な角度で楽しむことがでるというものです。ですが、コナンを見ない私には「へ~。」というくらいで、正直、入場料1,500円は高いと思いながら会場を後にします。(今日はお供ですから)

 その後、昼食を取って帰宅しましたが、自宅に戻ると室内には熱気が篭っています。早い梅雨明けと同時に、長い長い夏がやってきて、憂鬱な日々になりそうです。 

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運を使い果たしたか?

昨晩、妻が宝くじの当選番号を確認し始めました。先月、名古屋へ出かけた際に「名駅前チャンスセンター」で購入した宝くじを、「どうせ当たる筈もないだろう。」と妻に渡しておいたのです。毎回テレビCMに踊らさせて買ってしまうジャンボ宝くじですが、3,000円で300円を回収するだけとあって、購入していたことも忘れてしまっていました。

すると、妻が、「えっ!3枚も当たってる!」と言うので、「なに言ってんの!10枚しか買ってないんだから。」と返事をすると、「番号を確認しなさいよ!」と言ってきました。購入した第922回全国自治宝くじ当せん番号を見ると、

4等 1万円 下3ケタ   115

5等 3000円 下2ケタ   11

6等 300円 下1ケタ     7

3枚が当たっているではないですか。そして、私自身過去最高額の1万円も。3,000円で13,300円になりました。何よりも10枚の内に3枚も当選番号があるというのは驚きです。 

 誤解の無いように言いますが、3億円が当たった訳でないのです。でも、これまでの経験では考えられない当選数と金額でした。こりゃ、運を使い果たしちゃったかな?と本気で心配しております。これで、まめ蔵も下り坂まっしぐらなのか?危惧しているしだいです。

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作ってみた

福島民報の電子版2022.6.20)に、こんな記事がありました。『福島市の桜の聖母短大とコーヒーサロン「せいざん」がドリップコーヒーゼリーを開発し、人気を集めている。自宅で簡単に本格的なスイーツを楽しめる。厳選した豆をブレンドしたドリップバッグにお湯を注いだ後、冷蔵庫で冷やすと完成する。価格は6個入り1080円(税込み)。』というものです。そこで、早速、お店で同じような物を作ってみました。

 使用したのは、次の通りです。

・コーヒー粉(細挽き)10g、エチオピア(ナチュラル)

・グラニュー糖10

・粉ゼラチン4

一般的な要領で蒸らしを30秒行った後、120ccのコーヒーを抽出し、冷蔵庫で3時間冷やします。コーヒーゼリーが固まったらクリームと乗せて完成です。粉ゼラチンの量が4gと大変多いのですが、ドリップバッグにお湯を注ぎながら透過させるだけでは、ゼラチンの全量がコーヒー液に入らないため、通常の倍以上が必要となってしまいました。 

 こうなるとドリップバッグに入れるコーヒー粉等が多くなり、手持ちのドリップバッグではパンパンになってしまいます。「ドリップコーヒーゼリー」というアイデアは面白いけれど、沢山のドリップバッグを作るとなると思った以上に面倒なので、個人的には商品化をしようとは思いません。普通に作った方が美味しいし!

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キャッチフレーズ

妻の実家は加茂郡白川町という、白川茶で有名な場所にあります。子供が小さな時は茶摘みを体験したり、お盆や正月の他にも折に付け出かけてきました。最近はコロナ禍で訪問する機会が減ったものの、白川町は馴染みのある場所です。

 そんな白川町に行った際に時々立ち寄った店が、「コーヒー&レストラン 七曲」なのですが、最近はお店に新たなキャッチフレーズが付いていました。それが、「天国に一番近い喫茶店」です。お店のfacebookには、「1981年創業。周りを病院、老人ホーム、葬儀場に囲まれた過疎地域の天国に一番近い喫茶店です。店主が店(てん)に召されるまで営業予定。」とありました。

 確かに、近くには白川病院、葬儀場の典霊会館、介護施設のサンシャイン美濃白川があります。でも、私が行っていた頃には白川病院しかなく、葬儀場のある場所はJAの直売場だったし、介護施設もなかったのです。そう考えると、結果的に「天国に一番近い喫茶店」になったことになります。それにしても面白いキャッチフレーズです。

 北海道のトマムには「星のリゾート トマム」が運営する雲海テラスがあり、「天国に一番近いカフェ」と言われているけど、何も特徴のないロケーションであっても「天国に一番近い喫茶店」と名乗れるのですから、私には羨ましいばかりです。

 まめ蔵の隣は消防団の屯所があるので、「消防車に一番近い珈琲屋」だと言ってもピンと来ないし、店の前に酒屋と洋品店があるからといっても、特別な意味は持ちません。強いて言うなら、近くに八剣神社があり、神主さんが毎日のように来店されるので、「神に一番近い珈琲屋」と言いたいところですが、「髪に一番縁遠い珈琲屋」なので、ギャグにしかなりません。 

 キャッチフレーズは店に関心を持ってもらう良い材料ではあるものの、「コーヒーの美味しい店」とか、「新鮮なコーヒーの店」なんてのはシラケるし、やはりクスッと笑えるくらいが良いのです。どうやら、まめ蔵にはいいキャッチフレーズが思いつきそうにありませんね。

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久しぶりに

定休日の月曜日、自家用車の定期点検を行うためにディーラーへ向かいました。車を引き渡して待っていると、「タイヤにネジが刺さっています!」という驚きの連絡が。担当者から、「以前はクギが刺さっていましたね。」と言われ、「そうだった!」と思い出して驚きが倍になりました。幸い、タイヤの表面の一部に刺さっていただけなので、大事には至ることなく一安心です。

その後点検を終え向かった先は、ディーラー近くにある「喫茶アルプス」(土岐市肥田町)です。サラリーマン時代には週に何度もコーヒーを飲みに来ていた場所で、本棚の週刊誌を読みながら美味しいコーヒーを楽しんでいました。アルプスという店名のとおり、高原にある山小屋風のログハウス造りで、昔ながらのこじんまりとしたソファーとテーブル席のアットホームな喫茶店です。

ここのコーヒーは苦味の強いコーヒーチェーンと違い、マイルドで飲みやすいのが特徴です。土岐市内ではいち早く自家焙煎を始めており、入口ドア付近にコーヒー生豆の原袋がドーンと置かれています。1976年(昭和51年)創業のようですが、自家焙煎珈琲を始められたのは二十数年前らしく、私が通っていた頃には、キッチンの中から富士珈機の「煎っ太郎」で焙煎している光景を目にしました。キッチンの換気扇から煙がモクモクと出ていたことを覚えています。

久しぶりの訪れた店舗は以前と変わらず、玄関前に牧場にあるような大きなスチール製のミルク缶が飾ってあります。その反対側には、一回り大きく赤く塗られたミルク缶には「OPEN」の文字と、見慣れた光景でした。今日は本日のコーヒーの「マイルドブレンド」(430円)を注文し、ホッコリしながら過ごしました。

 自宅に帰ってから「喫茶アルプス」で検索すると、お店のホームページを見つけます。そこには、富士珈機1k焙煎機R-101の写真があり、「熱風式焙煎機」との説明書きが。???いつのまにR-101に熱風式が出来たのか?と富士珈機のサイトを見ると、熱風式と半熱風式の二つしかないことを確認し、たぶん半熱風式の誤記なんでしょうね。

焙煎機が「煎っ太郎」から「1k焙煎機R-101」に変わったんだと思ったら、「カリタ」のドリッパーで淹れているという説明にも??あれっ、以前は「コーノ」のドリッパーを使っていた記憶があるんだけど。さらに、蒸らしの20秒が必要な理由として、「コーヒーの粉に熱い湯を注ぐと、粉と粉の間の冷たい空気が追い出されます。そして、粉自身も温められるのです。こうして粉に湯が浸透していくことによって、粉の一粒一粒の繊維が広げられます。その結果、粉全体がふくらんでくるのです。この時間がおよそ20秒。これが蒸らしの20秒なのです。この状態になってこそ、コーヒーの成分を効果的に抽出させることができるのです。」 

 久しぶり来てみたら、ホームページがあることに気付き、焙煎機も変わり、知らないことの連続でした。でも、以前と変わらぬ美味しいコーヒーなのでした。

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ホタルの小径

昨晩は、土岐市鶴里町のホタルを見に行きました。もう何年続けて観に行っているでしょうか。コーヒー豆を購入されるお客様の中に、「鶴里ホタルの里づくりの会」の会員の方がおみえになって、ホタルの幼虫にエサとなるカワニナ(巻貝の仲間)与えて育てたものを、3月に川に放して6月に幻想的な光を放つまでのご苦労を知り、この時期になるとつい出かけてしまいます。

鶴里公民館に車をとめて掲示板を見ると、今年はホタルの数が少ないように感じます。近くにお見えになった「鶴里ホタルの里づくりの会」の会員の方が、「気温が21℃以上にならないと沢山飛ばないんです。今年は気温の低い日が続いたから。」と教えてもらいます。それでも、「柿野温泉近くが多く飛んでいるよ。」との情報を得て、「ホタルの小径」を目指して歩きます。

整備された田んぼ道を歩いていくと、徐々にホタルが光を放つ光景が見に入りました。近くには何組もの親子連れが散策され、「あっ、あっち!あっち!」と子供の声が聞こえてきます。そんな微笑ましい親子連れを横目に柿野温泉近くに着くと、急に多くのホタルが飛び交っていました。そんなホタルの一匹が私の手元にとまったので、思わずカメラを向けたものの、暗闇の中ではボンヤリした光しか映りません。残念。

鶴里公民館では、今日、618日(土)の午後7時から「ホタルまつり」が開催されます。「ほたるの夕べ・ミニコンサート」として二胡奏者による演奏会が行われ、その後、参加者でホタルの鑑賞をすることになっているようです。以前のような地元の方が作る団子等の屋台があったり、プロが作る猪鍋が無料で振舞わうイベントは無いそうです。 

昔は当たり前だったホタルが舞う光景も、今では人の手によって守らなければ目ることが出来ない時代になっています。人が住み、生活すればするほど自然が破壊される。持続可能な開発ってものが、そもそも矛盾するものだと思うばかりです。

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ラベンダーどうぞ

お店の前に植えたラベンダーを刈り取り、小さな花束にして用意しました。毎年、こうしてラベンダーを有効活用し、来店されるお客様に楽しんでもらっています。(自己満足)

ラベンダーの香りには、様々な優良作用があるとされています。交感神経と副交感神経のバランスを整えて、「リラックス」させてくれる効果や、香り成分の酢酸リナリルが精神を安定させ、痛みの「鎮痛効果」や傷の「鎮静効果」です。また、ラベンダーオイルには「抗炎症・殺菌・消毒」の作用があるとされ、ドライフラワーを細かくほぐして通気性の良い袋に入れたり、ラベンダー精油をハンカチにたらしたりして、香りを洋服のタンスに入れておくと「防虫効果」もあるようです。

 こうした「諸説あります」的な効果についてはコーヒーの世界にもあって、一日に何杯飲んだら○○に効くとか、○○に予防効果があるといった、怪しげな情報に事欠かない状態です。それだけ多くの人がコーヒーを飲むようになったのか?業界人がコーヒーを売りたいか?は知りませんが、こうした情報にはコーヒーの臭いよりも金の臭いの方がプンプンするのです。 

 そういう私も、ラベンダーの花言葉の「あなたを待っています」、「期待」にあるよう、お客様の来店を願っている訳であり、似たようなものなんです。ちなみに、コーヒーには薬効を求めず、美味しいので飲んでもらえれば幸いです。

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和菓子とコーヒー

今日、616日は「和菓子の日」だそうです。848616日、元号を「嘉祥(かじょう)元年」に改めた仁明天皇が全国で疫病が蔓延していたことから、616日の16にちなんで16個のお菓子や餅を神前に供え、厄病撲滅や国民の健康・幸福を祈ってことが由来となっているようです。

 この「和菓子の日」を制定したのが全国和菓子協会で、1979年(昭和54年)のことなのですが、テレビの情報番組で初めて知ったくらいです。近くの和菓子店「旭軒」で和菓子を買い求めましたが、どこにも「和菓子の日」と謳った貼紙などありませんでした。考えてみれば一年中「○○の日」がある訳ですから、いちいち覚えている訳無いですからね。私は「コーヒーの日」くらいしか覚えられません。

 一般的にコーヒーとの相性が良いのはチョコレートでしょうが、「あんこ」好きの私としては、和菓子もコーヒーとの相性が抜群に良いと思っております。苦めのコーヒーと「あんこ」が口の中で融合し、絶妙な味わいになります。そんな訳で、16個とはいきませんが数個の和菓子を自宅に持ち帰り、コーヒーとともに楽しみたいと思っております。 

 ちなみに、茶色い饅頭は母親の好物です。

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あるツイート

先日、尾張旭市の紅茶専門店「TEAS Liyn-an(ティーズ リンアン)」の店主である、堀田信幸氏のツイートに興味を引かれました。それが、『お茶もそうですが、食品の多くが健康効果を謳ってたくさん売ろうとしてます。そんなに効くなら製薬会社が必死になって研究します。食品の健康効果の研究の殆どは、厚生労働省がらみでは無く、農林水産省がらみだという事は知っててもいいでしょう。お茶は美味しいから飲んで欲しい。』というものでした。

 コーヒーにおいても○○に効果がある!といった、あたかも薬効成分があるかのような内容をテレビ番組で紹介されることがあります。その度に、「コーヒーは美味しく飲めばいいんですから。」とお客様に話しているので、コーヒーと紅茶は違うものの、真っ当な事を言ってもらえたと嬉しくなりました。同じような頭皮でありながら、あちらは輝いておられると感心しきりです。

 ただ、農林水産省に対して嫌悪を感じてらっしゃるようですが、私としては消費者庁の食品表示制度にも問題があるように思えてなりません。消費者庁では、機能性を表示することができる食品として、国が個別に許可した特定保健用食品 (トクホ)と国の規格基準に適合した栄養機能食品の認可を行ってきました。そこに、アベノミクスの経済振興策の一環として、20154月に「機能性表示食品」制度がスタートします。

 本来の目的は、機能性を分かりやすく表示した商品の選択肢を増やし、消費者が商品の正しい情報を得て選択できるようにというものでしたが、機能性表示食品の約半数が錠剤・カプセル状の製品ということもあり、過剰摂取、体質が合わない人の利用、医薬品との相互作用といった、利用方法によっては有害事象を起こす可能性が高くなるのです。現に、私の母親は食品ではなく「薬」だと言って信じております。高齢者には誤解させる要素が多く、それを誘うような健康効果を謳う業者もあります。 

 そうかと思えば、厚生労働省医薬食品局食品安全部からは、『健康食品の正しい利用法』なんてものが出ております。「飛びつく前に、よく考えよう!」、「天然・自然が安全の理由にはなりません。」、「病気の人が健康食品を利用するにはリスクがあります。」、「その体験談はホントかな?」、なんて丁寧に注意喚起している訳ですから、行政がやってることは不思議なことばかりです。

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再び御裳神社へ

今朝、ローカル・テレビ局の情報番組で紹介していた、愛知県一宮市の「御裳神社」(みもじんじゃ)へ行ってきました。ここへは2018年にも訪れており、今回で2度目の訪問となります。

 先週末の11日・12日に「あじさい祭り」が行なわれたばかりで、テレビで紹介されたこともあってか、前回には片付けられていた手水舎(ちょうずや)に紫陽花の切花が残されていました。所謂インスタ映で人気の手水舎ですが、コロナ禍もあって参拝の際に口や手を清めることはなく、多く方々が写真に収めておりました。

 御裳(みも)神社の境内約560坪の敷地に70種類以上、約8000株の紫陽花が咲き誇っていますが、「あじさい祭り」は終わったものの、まだまだこれから咲き始めるといったところです。そんな境内を歩いていると、社務所の前の木に可愛い扇子型のおみくじが吊るしてありました。御裳神社では、普通のおみくじ(100円)の他、扇子型のおみくじ(300円)もあるようです。

 私も扇子型おみくじを引いてみると「小吉」でした。おみくじには、「健康」ストレスを溜めないように気を付ければ大病にならないでしょう。「金運」余暇にお金を注ぎ込むことで金運が上がって行きます。とあり、今までどおり楽しみながら珈琲屋を続け、定休日にはこうやってドライブに出かければ良いことを確認したしだいです。

 それにしても、「御裳神社」(みもじんじゃ)とは呼びにくい名前です。そもそも「裳」という文字を見ることも読むこともないため、み・・・なんだっけ?となってしまいます。腰から下にまとった衣服の総称である「裳」は、我々のような平民には何馴染みのないものなので、仕方がありませんが。 

 今日のように、遊びに出かけることで金運が上がると書かれたおみくじを引き、得したような気分になった定休日でした。

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咲き始めました

店舗前に植えられたラベンダーの花が咲き始めました。30数年前、北海道の富良野にあるファーム富田へ行き、初めて見たラベンダー畑に憧れたものです。今では自宅や店舗にラベンダーが咲く光景になり、規模は小さいものの梅雨のない北海道気分を味わっております。 

 まだ、華やかな香りを放つまでには至っていませんが、来週の晴れた日には、ラベンダーを花束にして来店者にお渡しできるよう準備したいと思います。もちろん、例年通りにハサミと輪ゴムを用意して、ラベンダー狩りも楽しんでもらう予定です。

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リブ?溝?

美濃焼の町に住んでいると、時々、「こんなコーヒードリッパーを作ってみた。」といって陶器や磁器で作ったドリッパーを持参されることがあります。その多くがデザイン性を考えたもので、織部焼で作ったものやカリタ製品を模したものなど、機能性を考えたとは言い難い物まであります。

 多くのドリッパーの側面には凸としたリブがありますが、一般的に溝と言ったりするので、本当に切り込みを入れた溝にして凹面にしたり、見た目が良いからといった理由で上部に沢山のリブを加えたりと、「コーヒーを淹れて飲んでみたの?」と言いたくなったりします。ちなみに、リブは英語で「肋骨・アバラ骨」の意味で、「溝」ではないんです。

 このリブの役割については、『コーヒー味わいの「こつ」』(著:田口護)では、「このリブをつけることで、ドリッパーとペーパーフィルターとの間に空気溝ができます。コーヒーの粉に湯を注いだとき、粉と粉の間の空気は、上から湯に押されて出口を求めます。そしてこの空気溝から空気が抜けるのです。」とあります。リブが無いと空気が抜けきらずに粉の表面から上に抜け出し濾過層が破れてしぼんでしまうのです。

 このように、リブによって「空気が抜ける」という説明の他、ネットで検索すると「ペーパーフィルターとドリッパー本体の間に隙間を作り、お湯の流れをコントロールすることです。コーヒー豆に浸透したお湯の流れ方により、味に大きな影響を与えるのです。」といった説明もあります。

コーヒーの味に影響を与えるとなると、リブの形状に過大に評価が向かいやすいのですが、そもそもコーヒーの味は「コーヒー粉の大きさと量」、「お湯の温度と量」、「コーヒーとお湯と接触時間」が大きく関わるものなのです。ならば、リブの形状はコーヒー粉の層とお湯の接触時間に影響を与えると考えるのが妥当だと考えられます。

昨日も、陶磁器のドリッパーを持参された方がありました。「B品だけど。」といって、円錐ドリッパーが少し歪んだものでした。その際、リブについて疑問を持たれていたため、コーヒープレスで淹れたコーヒー液を持参されたドリッパーに注いで、コーヒー液に含まれる微粉の流れを見てもらいました。微粉はドリッパー下部のみだけでなく、リブに沿うように集まっています。良く見ると均一にリブが入っているにもかかわらず、左右で微粉の集まるリブの数が異なることが分ります。(B品だから)

そんな様子を見てもらいながら、コーヒー粉層の中でお湯がどのように流れているかイメージしてもらったのですが、だからといって「このドリッパーがいい。」だのといった評価はしません。大切なのは、そうしたドリッパーの違いによって自分好みのコーヒーが淹れられるかどうかなのです。その方は満足していなかったようですが。

そもそも、誰でも美味しく淹れられるドリッパーなんて存在しないのです。あるのは、私好みのコーヒーが淹れられるドリッパーくらいなんものです。もっとも、ドリッパーを売る側としては「美味しく淹れられる!」というのは必須項目かも知れませんが、個人的にはプロモーションへの力の入れ方しだいだと思うのですが。

松屋式で淹れている私は、意外に関心が薄かったりします。 

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小雨の中の花菖蒲

気象庁は、今日6日、関東甲信地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。平年より1日早い梅雨入りだそうです。また、既に沖縄・奄美地方で梅雨入りしていますが、関東甲信地方が九州南部よりも梅雨入りが早かったのは、2005年の梅雨入り以来、17年ぶりのことだそうです。東海地方も近日中には梅雨入りとなることでしょう。

 そんな小雨が降る午後、土岐市泉町にある「織部の里公園」の菖蒲園へ行ってきました。ここには、江戸紫、八重垣姫をはじめ約6,500株が植えられており、紫や薄紫、白色の花菖蒲が一面を彩る景色が見られますが、今のところは、まだ4割程度の開花となっています。来週以降が見頃となるのではないでしょうか。 

 今週の土曜日11日には、菖蒲園前にて、野点茶会が開催される予定だそうです。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催のようで、花菖蒲を見ながら季節のお菓子と抹茶を楽しむ野点をしてみたいものです。(一服300円)まめ蔵を臨時休業ばかりにしていられないので、代わりに、植え替えた花壇の花を見ながらコーヒーを飲むことにしましょうか。

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臨時休業しました

日曜日は町内の河川・町内清掃の日で、隣保班長ということもあって、お店を臨時休業にして自宅周辺の清掃と生垣の剪定を行いました。そして、夕方からは店舗の花壇の植え替え作業も行ったのです。久しぶりの肉体労働ということもあって、筋肉痛で体中が悲鳴をあげておりますが、日頃の怠け癖の反動が一気にやってきた感じです。

 もっとも、店舗の花壇の植え替え作業の中心は妻が担っておりますので、私は日々草の苗と培養土を購入するくらいのなのですが。私は主に事前準備と清掃活動を中心に行う事が自然に分担割出来ているというか、それぞれの適正に合わせた行動を取っているのです。 

 これで、花壇の植え替え作業もスムーズに完了しました。後は筋肉痛が収まるのを待つばかりです。

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珍客

最高気温が30度超えの午後、店の入り口ドアの前に一羽のキジバトが鎮座しておりました。「コーヒー一杯飲ませてくれよ~。」なんて言う筈もなく、入りたそうに座っていたのです。

白いハトではないので、平和の使者としてまめ蔵に来てくれたとは考えられず、「お客が少なさそうだから入ってやろうか。」と応援してくれているとも思えず、たぶん暑いから日陰に涼みにやって来ただけかもしれませんが、店主はちょっとだけ幸せな気分になりました。

キジバトで思い出したのですが、南米に生息するホウカンチョウ科のジャクバードが熟したコーヒーの実を食べることから、未消化のまま排泄されたコーヒー豆を使った、ジャクバードコーヒー(Jacu Bird Coffee)ってのがありました。ジャクバードはハトではないですが、キジの仲間のようですから、キジバトを集めたらキジバトコーヒーってのも出来るかも?(そもそもコーヒーチェリーが無い) 

インドネシアのジャコウネコの糞から取り出した「コピ・ルアク」といい、ペルーのウチュニャリ(ハナグマ)の糞をから取り出した「カフェ・ウチュニャリ」など、キナ臭いコーヒーがウケているコーヒー業界です。そんなものには関心を持つこともなく、来店してくれたキジバトさんにホッコリするのでした。

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