■ 2022年5月 ブログ

初物です

今朝はイチジクのロールケーキを作りました。今年、最初のイチジクのロールケーキです。まだまだイチジクの価格は高いのですが、美味しそうなので作ってみたのです。正直、1個350円は材料費や人件費を考えると利益は限りなく少ないものの、作ることが楽しく、食べてもらうのが楽しいという理由だけでやっています。なお、数量限定です。

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期間限定に弱いんです

昨日、お客様から「コンビニで“なごやんみたいなパン”を買いました。」という話を聞きました。私もその前日にスーパーへ行った際に探してみましたが、残念ながら見つけることが出来なかったので不思議に思っていると、「中部地区の一部コンビニエンスストアで先行販売されていますよ。」とのこと。早速、帰宅途中にファミマへ立ち寄り買ってきました。

 このパンは「なごやん」を製造している敷島製パンが、「なごやんみたいなパン」を61()から731()までの期間限定で発売されるもので、地元の東海地方で先行販売している商品のようです。焼き菓子「なごやん」をイメージした菓子パンで、特徴ある黄味あんを包んで、ホイップクリームを注入した、見た目も「なごやん」に近づけている商品なのです。でも、普通に美味しい菓子パンで、特別「なごやん」を意識させるほどではありません。

 昔から食べ慣れている「なごやん」ですが、昭和32年の発売当初は「金鯱まんじゅう」という商品名だったとか。個人的には「金鯱まんじゅう」ってのが高級感があっていいと思うのですが。「地元・名古屋の人により親しんでもらえる名前を」という熱い思いが込められいると聞きますが、悪くはないけれど、手土産にもらうとつい「なごやんか~。」ってなるくらい喜びが薄いんです。 

 そんな訳で、期間限定に弱い私は「なごやんみたいなパン」を買ってしまいました。でも、美味しいんですよ。

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オーガニックについて

有機農業という言葉が聞かれて久しくなりますが、日本では今一つ盛り上がりに欠けるようです。それを表すように、200612月に超党派議員立法「有機農業推進法」ができたにも関わらず具体策もなく、ようやく農水省は20144月に「2018年度までに、現在0.4%と見込まれる我が国の耕地面積に占める有機農業取り組み面積の割合を倍増させ、1%とする」といったレベルでした。その後、20215月には国土の25%まで有機農地を拡大する政策を2050年までの目標とするなど、日本での有機農業普及はまだまだ遥か先のようです。

化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない、そして遺伝子組み換え技術を利用しない農業のことを有機農業といい、そうではない従来からの農業は「慣行農業」と呼ばれています。海外ではその慣行農業への不信感があり、消費者が有機農業による作物のほうが安心できる、だから余分にお金を出しても買いたいと考える傾向があります。

 ところが日本の場合、消費者が慣行農業に妙な信頼感を持っており、有機農業による作物の消費量がなかなか増えないとか、作物の見た目が曲がっていないか、色はどうか、虫や鳥に食べられた跡はないかといった、見た目による流通規格が厳密に行われていることもあって、一般消費者は購入の段階で規格に慣らされてしまい、不揃いになりやすい有機農産物を買わないとも言われています。

日本では消費者の理解が今ひとつ進まない中、海外では有機農業100%を掲げて取組む国が存在します。その一つがブータンです。2012年に今後10年間で農産物栽培における化学肥料や農薬の使用を段階的に削減し、最終的に同国の主食である小麦やジャガイモ、果物を完全な有機農産物とすることを目指す、オーガニック100%計画が出されました。仏教国のブータンでは農業で生き物を殺戮することを良しとせず、既に多くの農家が腐葉土や堆肥を用いた農業を行っているものの、現地で活動する日本のNPO法人の活動報告を見ると、なかなか容易でないことが窺い知れました。

 また、ソビエト連邦崩壊後に独立したキルギスも、2017年に政府が有機農表発展のための6か年計画を発表し、100%オーガニック化をスローガンに、キルギスの農業や食品に対するブランドイメージ形成しようとしています。さらには、豊かな自然を売りにした観光開発にも力を入れており、エコフレンドリーなイメージを強化することで、観光業への波及効果を得ることも狙っているようです。

キルギスでは、アクションプランのスケジュール作られており、化学肥料や化学合成農薬、殺虫剤などの輸入・販売・使用の段階的な禁止に関する条項を含む、10年間での有機農業への完全な転換に向けた取り組みが行われています。また、有機農業および農産品の流通のためのロジスティックセンター建設や、有機農業およびその研究に携わる人材の育成、有機農業への普及啓発活動も並行して行われるといいます。

そんなブータンやキルギスと異なり、スリランカのゴタバヤ・ラージャパクサ大統領は選挙公約どおり、20215月に化学肥料の輸入禁止にしてしまったため、国内の農家はパニックになります。スリランカの農業では、化学肥料に対する長年の政府補助金で農業を推進していた背景や、地下水や土壌汚染など生態系の破壊や化学肥料の輸入量の増加が大きな問題になっていたため、化学肥料の輸入禁止という思いきった行動にでたのです。

化学肥料の輸入禁止発令以降は、化学物質の乱用によって引き起こされる農業従事者への健康被害、これにともなう医療費の上昇を抑えるのに効果があるとか、肥料の輸入に年間4億ドルが費やされていることから、化学肥料などの輸入を抑えることで、外貨流出が軽減されると思っていました。ところが、急激な有機化への方向転換の影響は大きく、国内産の有機肥料だけでは需要を満たすことができなくなったのです。

 そのため、スリランカの主要作物であるセイロン茶の品質が落ち、生産量も減少しはじめたことから、輸入禁止を一部解除することを1019日に発表しました。さらには、1130日には化学肥料、農薬、除草剤などの品目に課せられていた輸入制限を撤廃し、輸入を再開すると決めたのです。スリランカでは、コメ、紅茶、ゴムなどの主要農業を担う生産者の9割は、今まで化学肥料を使っており、いきなり今日から有機肥料を使いなさいと言われても、有機肥料を使った生産ノウハウもないでは無謀だったという訳です。

 コーヒー豆の生産現場においても、有機農業を進める農園は多くあります。そして、上記のようなことが産地においても状況が様々で、腐葉土や堆肥を用いた農業がベースにある所や無い所、そもそもホッタラカシなんてところも存在したりします。それを一括りにして「オーガニックだから」と有難がることに疑問も感じます。

 自然がいいとか、化学物質を入れず、田畑で農作物が自然に育った姿が一番いいという気持ちは理解できますが、そもそも農業は単一植物を集約的に栽培するという、極めて不自然な姿で行われるものだと思います。特別な環境を人が意図的に作りだすため、愛知県の明治用水の漏水問題が起きたりするのです。

 不自然な植物を食料にする人間に対して、害虫や雑草は自然淘汰の末に生き残った強者たちですから、その病害虫や雑草を退治するために必要な農薬を最小限度に抑えながら使用する管理農業も有りだと思うのです。 

でも、オーガニックで、安くて、美味しいコーヒー豆があったら買っちゃいますが。

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朴葉寿司もらいました

嬉しいプレゼント!初夏を感じさせる朴葉寿司をいただきました。もちろん、お客様の手作りです。昨年は「へぼ」入りでしたが、今年は朴葉に「う」と書いてあるものがあり、何かと思って開けてみると「うなぎ」が入っています。思わずテンションが上がってしまいます。

岐阜県の飛騨・東濃地区や長野県の一部では、昔から農業・林業の作業において、昼食を畑や山で取ることが多く、携帯性が良く朴の葉と酢飯の殺菌効果で日持ちする朴葉寿司が、今でも各地域の特色ある具材で作られています。毎年6月になると、妻が実家へ行って作ってきたものですが、ここ最近はコロナ禍とあって集まることが出来にくくなり、道の駅などで売られている朴葉を買って作っていました。 

やはり、季節の食べ物を見ると嬉しくなります。感謝!感謝!

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朝市でコーヒー

今回の飛騨高山への旅行では、妻の要望を汲み取る形で計画したため、珈琲屋さん巡りは予定に入れていませんでした。そんな旅行工程の中で偶然に出会ったのが、宮川朝市で見つけた「コマコーヒー」さんです。飛騨高山宮川朝市共同組合サイトの紹介文はこのように書かれています。

『朝市で本格的なエスプレッソコーヒーが楽しめるとあって話題を呼ぶ店です。使用する豆は一つひとつ選別し、自家焙煎で5種類以上をブレンド。緻密な調整で繊細な一杯を提供します。深い香りとコクが楽しめるエスプレッソは、外国人観光客からも「日本で一番美味しい一杯!」と称賛されるほど。エスプレッソは紙コップの他、クッキーカップで飲む一杯も人気。飲み終わった後、エスプレッソの旨味がじんわりと染み込んだクッキーを食べるのもお楽しみです。』とあります。

店頭では、紙コップでラテアートのコーヒーを提供するほか、エスプレッソをショットグラスで提供されているようですが、テーブルに並べられていたクッキーカップを使用したエスプレッソを注文しました。このクッキーカップは、コーヒーを飲んだ後そのまま食べられるように手作りされており、カップの内側がシュガーコーティングされているため、砂糖が溶け出すまで少し待ってから飲むようになっています。 

焼き型を作るところから試行錯誤したそうですが、コーヒーを飲むには丁度いい感じなのに、クッキーとして食べるには底の部分が厚くて食べにくかった印象です。でも、宮川朝市から古い町並みを歩きながらも、口の中で心地よいコーヒーの香りが残り、とっても良い気分で歩くことが出来ました。ちなみに、カプチーノクッキーカップ600円です。

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飛騨高山へ

日曜日は臨時休業にし、2年ぶりに旅行へ行ってきました。場所は妻の希望で飛騨高山周辺の地域を車で移動し、屋外施設の散策をメインとする感染対策に配慮した内容です。しかし、歩くことが多かったせいか、脹脛の筋肉痛が辛くなっています。一応、簡単に旅行工程を記録しておきます。

自宅から東海環状自動車道から東海北陸自動車道を経由し、世界遺産の白川郷へ行きます。合掌村を散策した後に展望台へシャトルバスで行き、その後は次のとおり。

飛騨大鍾乳洞・・飛騨護国神社・・飛騨国分寺・・宿(高山グリーンホテル)・・手焼き煎餅体験・・宮川朝市・・古い町並み散策・・陣屋前朝市・・高山祭屋台会館・・神岡町のレールマウンテンバイク・・帰宅へ

 今回、GO TOトラベルの岐阜県民割を利用したため、一人5,000円の宿泊料金割引と2,000円の電子クーポンを利用したため、単純に7,000円安く旅行が出来た事になります。ワクチン接種証明はスマホアプリの接種証明を提示するだけでよく、宿の予約サイトを活用すれば簡単に利用ができることが分りました。 

 こうした割引を利用する方が多かったためか、日曜日は多くの人出があったようです。私達は人混みを避けて月曜日の朝に朝市や古い町並みを散策したため、人通りの少ない町を歩くことが出来ました。

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申し訳ない

 「申し訳ない 値上げします」。今回、61日からコーヒー豆の価格改定を行い、ほとんどの豆を値上げすることに致しました。昨年から徐々に生豆の仕入れ価格が上昇していることは多くのお客様がご存じで、「コーヒー豆は値上げしたんですか?」と度々問われていましたが、本当に値上げすることになってしまいました。

 そこそこのコーヒー豆をそこそこの価格で提供するため、この地で珈琲屋を始めた筈なのに、そこそこの価格から遠のくことに断腸の思いです。せめてもの気持ちを込めて、リピーターの方々へ絵手紙にてお詫びするしだいです。

 今日の昼にポストへ投函するため、月曜日には配達されることになりますが、その際、手を合わせて謝る絵手紙を見て、「仕方がないか。」と思ってもらえることを期待しております。

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ブラジルコーヒー

こうしてブログを書きながら、日々の出来事や感じたことを記録していますが、後から読み直してみた際に分かりやすいよう、出来るだけ簡潔にまとめようと思ってはいるものの、文才がないためにダラダラと書き留めています。同様に、コーヒー豆を購入されるお客様が質問された内容にも分かりやすく答えたいのですが、無駄に長く説明してしまうのです。

 そんな経験をしている私にとって、雑誌等に掲載されるコラム欄の文章は大変参考になります。今回も、『現代化学』(東京化学同人)6月号の「カフェ・シミック」(著:旦部幸博)のブラジルコーヒーについての文章を読みながら、原稿用紙5枚程の中にブラジルでのコーヒー栽培の歴史、産地情報、精製方法による香味特性などが簡潔にまとめられいる文章を読み、納得しながら学ぶことができました。

 ブラジルコーヒーが「ストロングコーヒー」と呼ばれる、乾式精製からくる単糖類が増加による褐色色素(メライノジン)や苦味成分を多く生成させる仕組みや、乾式精製が非水洗式=washuedとの対比で使われた非水洗式=unwashuedが洗っていないという悪い語感だったことら、その呼称をナチュラルnaturalに改めて、自然派志向としてウケたことなど、興味深い内容でした。

 全世界で生産されるコーヒー豆の3040%を占めるブラジルコーヒーについて、店で取り扱う農園や地域のことだけでなく、幅広く知識として備えることは珈琲屋として必然だとしても、それを分かりやすくお客様へ伝える術は、日頃から学ぶことが大切だと改めて思うのでした。 

 なお、同誌面においては、「2年間で進化したコロナウイルスと対コロナ技術」、「コロナコミュニケーションに思う」、「なぜワクチンを嫌うのか」といったコロナ関連のコラムもあり、楽しく読ませてもらいました。(他の専門的な内容はさっぱり分からん)

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久しぶりに映画館へ

コロナ禍で遠のいていた映画館へ、久しぶりに出かけました。目的は、朝の情報番組で紹介していた『シン・ウルトラマン』を観るためです。ほとんど事前情報もないまま観て来ましたが、少年の頃に戻ったようなワクワク感で満たされました。

庵野秀明氏が企画・脚本とあって、怪獣は「禍威獣」、科特隊は「禍特隊」になっており、「禍特隊」は『シン・ゴジラ』での「巨災対」を連想させます。防衛省と警察庁と某大学と文科省と公安調査庁からの出向者の集まりの「禍特隊」は、一見リアリティありそうですが、「そんな訳ないだろ。」とツッコミたくなるメンバー構成になっています。

浅見隊員が巨大化する場面は、『ウルトラQ22話「変身」に登場した巨人を思い出させ、メフュラス星人とウルトラマンの戦いはエヴァを観ているようです。小型レーザー光線銃の「スーパーガン」や、大型熱線銃の「スパイダーショット」、「ジェットビークル」は登場しないものの、2時間ほどの上映時間でしたが、子供の頃に見ていた30分番組に感じるほどのテンポの良さです。もう一話見たい!と思いました。 

久しぶりに楽しんだ映画です。

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沖縄を食べて観る

今日、515日は沖縄の本土復帰50周年の日となります。50年前、1972年の私は中学生で、まだ日教組で頑張っていた先生もいたので、色々と話を聞いた筈なのですが、覚えているのはドルから円に両替することと、車が右側通行から左側通行に変わるといったことだけです。沖縄について学ぶようになったのは社会人になってからで、今思えば何にも考えていない少年だったのでした。

 そんな少年も還暦を過ぎたオヤジになったものの、沖縄の本土復帰については知らないことも多く、沖縄県復帰50周年記念事業の趣旨文にある「復帰から今日までの歴史を振り返り先人たちの労苦と知恵に学ぶ」ことをするため、沖縄の食を楽しみながら沖縄を考えるテレビを観ることにしました。

そこで、本日の昼食は、沖縄そば(明星食品)、ミミガーチップ・ミミスター(株式会社あさひ)、オリオンビアチップとりかわ((有)祐食品)、紅いもタルト(株式会社御菓子御殿)を食べながら、NHKプラスで「ドキュメント72時間 沖縄 追憶のアメリカン・ドライブイン」、「クローズアップ現代 50年前の沖縄にタイムトラベル 本土復帰“歴史への旅”」を観たのです。

観終わったところに、ちょうど元校長先生だったお客様が来店されたため、沖縄の本土復帰50周年の話題に触れ、しばらくの間、当時の教員時代の思い出や出来事を話してもらいました。本土復帰前に、教員の交流事業で土岐市内の小学校へ赴任した沖縄の先生がきっかけで、夏休みに沖縄旅行に出かけて校舎に寝泊まりした話など、当時の出来事を知る話が聞けました。 

機会があれば、沖縄出身の方に話を聞いてみたいものです。

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コーヒー産地のこと

 59日、ロシアでは第2次世界大戦で旧ソビエトがナチス・ドイツに勝利した戦勝記念日を迎え、記念式典や軍事パレードが行われました。その演説の中で、アメリカ、北大西洋条約機構(NATO)、ウクライナ政府を批判し、それらの行動がロシアの安全を危険にさらしたと訴えました。また、ウクライナの「ネオナチ」に言及し、ウクライナが全体主義者や過激な国粋主義者、ナチのシンパに牛耳られているという根拠のない言説を流しています。

 そんなプーチンこそ独裁者だという国は多いものの、世界人口の71%が独裁に分類される国々に住んでいるという実態があります。アメリカのオックスフォード大学が運営するOur World in Data(データで見る私たちの世界)を見ると、1789年から2021年までの政治体制の変遷が分かる動画があります。これを見ると、ほんの100年程前には自由民主主義国はほんの僅かないことを知ります。

 このデータでは、政治体制を「閉鎖的な独裁制」、「選挙の独裁制」、「選挙民主主義国家」、「自由民主主義国」に分類しており、「閉鎖的な独裁制では、市民は複数政党による選挙を通じて政府の行政長官または立法府のどちらかを選ぶ権利を持たない。「選挙の独裁制では、市民は複数政党の選挙を通じて行政長官と立法府を選ぶ権利があります。しかし、結社の自由や表現の自由など、選挙を有意義で自由で公正なものにする自由が欠けている。「選挙民主主義国家」において、市民は、有意義で、自由で、公正で、かつ、複数政党による選挙に参加する権利を有する。「自由民主主義国では、市民はさらに個人的および少数派の権利を持ち、法の下では平等であり、行政の行動は立法府と裁判所によって制約されている。と説明しています。

 カーソルを個別の国へ動かすと国名と政治体制が表示されますが、コーヒー産地のエチオピア、ケニア、タンザニア、ルワンダ、ブルンジ、キューバ、ニカラグア、ホンジュラスなどの多くの国々が独裁に分類されるのです。珈琲屋としては当然知っている事実なんですが、コーヒー豆を購入される方やカップに注がれたコーヒーを飲む方の、いったいどれくらいの方が、この事実を知ってコーヒーを楽しんでおられるのでしょうかね?

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ラジオドラマ

定休日の午前中には、母親を掛かりつけの病院へ送り迎え、妻から依頼された用事を済ませる他、店に必要な買い物をします。そんな車での移動の際にFM GIFUを流しているのですが、1020分から放送されている「OH! HAPPY STYLE」の中で、国際協力を様々な形で実現している「独立行政法人国際協力機構 JICA 」の活動についてのラジオドラマがありました。

そのタイトルは、「JICA TRUE STORY~不破直伸・Project NINJA~」。不破直伸さんは三重県生まれで、ボストン大学大学院卒業後、日本で投資銀行に勤務し、企業の資金調達などを担当しながら、プライベートではアプリ開発で起業にも関わってきました。妻のウガンダ転勤に主夫として同伴。現地のサッカー仲間との出会いから、JICAウガンダ事務所で職業訓練校の業務調整を手伝ったことがきっかけとなり、その後、日本でJICAの民間セクターの経済開発に携わり、2018年にエチオピアへ渡られました。そんなところから話は始まります。

7話中、先週の第3話では、エチオピアで妊婦の子宮収縮を図る検査装置を開発する女子医学生の話です。「エチオピアの地方部では必要な検査装置がなく、亡くなる妊婦や赤ちゃんがいます。自分たちで開発した検査装置は、輸入品の4分の1以下の価格で提供でき、これなら地方部の診療所でも活用してもらえると彼女らは言います。」そんな熱い思いを持った起業家の取り組みを応援する内容でした。

 今週の第4話では、畑の中で自転車を押しながら歩く様子を見て、不思議に思い質問すると、「貧しくてトラクターが買えないから、自分たちで自転車にセンサーを取り付け、種を均等に蒔けるようにしているのさ。」と青年は答えたそうです。与えられた物ではなく、自分たちの環境下で出来る工夫をする、情熱溢れる若者たちとの交流を描き、彼らのビジネス・イノベーション創出に向けた起業家支援活動「Project NINJA」を立ち上げています。

Project NINJAは(Next Innovation with Japan)の文字からとったもので、多少コジツケっぽいところは感じるものの、日本らしくて不破さんは気に入っているようです。そして、JICAの開発途上国におけるビジネス・イノベーション創出に向けた起業家支援活動として20201月に始まりました。そんな活動を漫画にしたものをJICAのサイトで見つけました。ラジオドラマと同じ内容でしたが、最後のページには、「国際協力」という単語が世界から無くなる日が来るとしたら、それが僕らのゴール。僕らがいなくても、自律的に発展することこそが本当の成功なんだと思う。と書かれています。自分が若くて能力があったら、挑戦してみたくなります。実際には叶わぬ夢なのですがね。 

ラジオを聴いてみたら、自分の知らない世界がありました。

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噂の?

 「噂のネボケKINGコーヒー」という看板の自販機、そして、KINGと書かれた三色の帽子をかぶる謎の男、思わず立ち止まってしまい、「おすすめ新発売」と書かれたボトル缶のコーヒーを買ってしまいました。

 KINGコーヒーの噂も聞いたことがなく、謎の男の正体も分からぬまま、「こだわり抜いたコクと香りの一杯」と書かれたコーヒーを飲んではみたものの、正直、普通の缶コーヒーとの違いが分かりません。「香料不使用/人工甘味料不使用」だろうとも、私には特別感はないのでした。まあ、275mlで130円なのですから、高級なコーヒーでもなさそうですしね。

 ついつい、自販機のキャッチフレーズに惑わされて買ってしまいましたが、この自販機は名古屋市北区に本社を置く株式会社テイスターが運営するものでした。ホームページによると、「おいしいのに安価な自社ブランド商品のKINGコーヒー・KING紅茶や、大手メーカー商品を低価格で販売し、売上げアップに貢献します。」という会社のようです。KINGコーヒーは、平成308月にテイスターオリジナルのKINGベンダーとして開発されていました。

 コーヒーの味が普通だったのは分かったものの、このおじさんはいったい誰なのか、なにがネボケなのか、なにが噂なのか、ホームページを見ても全てが謎に包まれたままです。赤・緑・青のボーダー柄の帽子は何を意味するのか、おじさんは王様なのか、意味が分かりません。ベトナムの超有名のメーカー、チュングウェングループのブランド、「キングコーヒー」と関係があるのかないのか、メールで照会しようにもアドレスも不明でした。 

 街を歩いて見つけた、謎のコーヒーでした。

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めで鯛

今日でゴールデン・ウイークが終了です。コロナ禍3年目の連休を迎えましたが、来店客数がコロナ禍前と変わらないくらいに増えました。一応、店内の座席数を減らしているため混雑するまでにはならないので、落ち着いて接客できたと思います。はたしてウイズコロナの生活として、この状態で良いのか分かりませんが、某国のようなゼロコロナよりはマシかもしれません。ちなみに、来店客数が増えてもコーヒー豆の販売は増えませんでした。

 そんな連休中には、とても嬉しい知らせがありました。不妊治療を続けてきた方がオメデタになったと教えてくれたり、故郷でリスタートした方が3月に結婚されたりと、喜ばしいことが続いたのです。仮に、コーヒー豆の売上が多少減ったとしても、こちらの知らせでカバーするくらいです。 

 そこで、この喜びを表現するため、私の絵手紙ファンだという結婚された方のお母様へ、「めで鯛」の絵手紙を描いて送ることにしました。笑っていただけると良いのですが。

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ただの再利用です

先日、ハンドピック後の欠点豆を使用した「芳香・消臭袋」を手に取ったお客様が、「これ、SDGsやね。」と言われました。でも、私は速攻で「ただの再利用です。」と答えます。一度だけ再利用でお客様に良い香りを提供できるものの、いずれはゴミとなって焼却処分される運命なのです。一部は堆肥として土に帰るようですが、大半はゴミになるのですから、SDGsの活動などと言えるものではありません。

 最近はメディアでSDGsという言葉が何度も取り上げられ、企業も「SDGsとしてこんな取り組みをしています。」なんてのをPRしていますが、やっているのは17にも細分化されたSDGsの目標の一部をやってますというだけで、SDGsのゴールである「誰一人取り残さない」、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指している訳ではないように思えてなりません。

 SDGs2016年から2030年までの15年間の行動計画ですが、それ以前にはMDGsMillennium Development Goals)といって、21世紀の国際社会の貧困削減などを目指す行動計画がありました。押し並べて言えば、MDGsの発想の起点は、発展途上国に対して先進国が支援するというものでした。先進国からしてみれば、他人様である発展途上国の問題に対して、先進国の自分たちが支援するという構造であるため、当然、達成されなかったのです。

 そこで、先進国の人達に自分たちの問題として取り組んでもらおうというのがSDGsなのです。MDGsが「他人様と自分たち」だったものから、SDGsによって「私たち」へ課題を共有することになります。でも、本当に「私たち」という感覚になって取り組んでいるのでしょうか。「私はこう取り組んでいる。」「我が社はこんなことをしている。」とはいうものの、これまで取り組んできた内容をSDGsという名前に塗り替えただけで、「誰一人取り残さない」意識があるとは思えません。

 今、起きているミャンマーでのクーデターによって多くの人々が苦しんでいることや、ウクライナへのロシア侵攻を見れば、SDGsの掲げる目標がいかに虚しいものかと感じてしまいます。そもそも、戦争よりもひどい環境破壊はこの世に存在しないのだから。 

SDGsと言われる度に、「自分ごと」として捉え、SDGsについて学んだものの、大きな世界の出来事に対して何もできない自分を知り、恥じる自分がいるのです。だから、「ただの再利用です。」としか言えません。

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鯉のぼり

5月に入り、まめ蔵を開業してから8年目が始まります。厳密には5月5日に正式オープンしたので、「子供の日」まで数日先にということです。そこで、その子供の日にちなんで、瑞浪市民公園で鯉のぼりがたくさん泳いでいる様子を見に行きました。

 この瑞浪市民公園では、市民から寄付された100匹以上の鯉のぼりが、422(金曜日)520(金曜日)まで掲揚されています。また、54日・5日の二日間に「みずなみ市民公園こいのぼり祭2022が開催されます。瑞浪北中学校ブラスバンドクラブ演奏、バサラ演舞(4)、名古屋おもてなし武将隊(5)、縁日広場(4日、5)などのイベントがある他、53日から5日の3日間は、化石博物館、陶磁資料館、市之瀬美術館の3館が無料で入館できます。

 土岐市内でもゴールデンウィーク期間中にイベントがあり、日本三大陶器まつりの一つといわれる土岐織部ヒルズが会場となる、「第46回土岐美濃焼まつり」(5月3日~5日)や、駄知町南山公園一帯を中心とした駄知町の窯元が蔵開きなどを行う「だち窯やまつり」(5月3日~5日)、さらに、泉町定林寺地区で行われる「定林寺まつり・窯元めぐり」5月3日・4日)があります。 

 今週はイベントが盛りだくさんですが、出来るだけ普段通りにノンビリ過ごしたいと思いながら、空に浮かぶ鯉のぼりを眺めておりました。一人で楽しむことをモットーに珈琲屋をしている者としては、一時的な忙しさは本意ではないのです。

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