■ 2021年6月 ブログ

半年経過

 コロナ禍2年目の半年が経過しようとしています。昨年は新型コロナウイルスへの恐怖からはじまり、感染者や医療従事者への差別が起こり、感染者の全国的な拡大などから、時間と共に「三密」という言葉さえも忘れ去られてきたような感じがします。

 そんなことが、まめ蔵への来店客数の推移を見ても伺えます。昨年は緊急事態宣言や地域の感染者数に影響を受け、来店客数も上下に変動していましたが、今年に入ってからは大きな変動もなく一定の来店客数が続いています。「こんなんでいいの?」と思ってはみるものの、お客様のコロナ禍慣れや警戒心の薄れといったものは、確実にあるんだろうと思います。

 そこで、1年の半分が経過したところで、データを整理してみました。来店客数の推移のグラフを見て分かる通り、半年間の来店客数は前年比97.2%と減っています。感覚的には例年のような繁忙日がなくなり、随分減少したような気分なのですが、それ程でもなく体は楽をしています。

店全体の売上は昨年比103.4%、来店客数が減少する中においても微増しています。これは、コーヒー豆の売上が前年比109.4%と増加したことにあり、夏場から後半に向けてどう変化していくか気になるところではあります。昨年のような一時的な巣篭り需要もなくなるでしょうから、確実なリピート客を増やさない限り厳しくなりそうです。 

 また、ワクチン接種が進むことによる来店客の変化もあるかもしれません。席数をいつ元に戻すのか、オリンピックで再び感染者の増加を招くのかなど、今年一年間は色々なことが起こりそうです。まあ、コーヒーでも飲んでゆっくり考えるとしますか。それとも、「なるようになれ!」って、時の流れに身を任せましょうか。

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テレビ見た?

 先日、「ドキュメント72時間を見た?」と、カウンターに座った方から尋ねられました。私は空かさず、「見てないですよ!寝てますから。」と答えました。NHK総合の午後1045~午後111530分番組ですから、その時間は確実にベットの中にいます。暗くなったら寝て、明るくなったら起きる生活なので、よほどでない限り録画して観ることはありませんから。

「ドキュメント72時間」は、街角で3日間、固定カメラなどで、同じ時代に居合わせた人たちがどんな事情を抱え、どこへ行くのかをインタビュー形式で捉えるものです。今回の放送は、「京都 コーヒー豆スタンドで一息を」というタイトルで、京都の町中にあるスタンド形式のコーヒー豆専門店を舞台に、その店を訪れる様々な人々にインタビューしながら、このご時世に、みんなどんな一息をついているのか耳を傾けます。

そこで、NHKプラスの見逃し配信で観てみると、京都市の錦市場入り口手前にある「びーんず亭」が舞台となっていました。この「びーんず亭」は、平成6年に自家焙煎珈琲専門店としてオープンし、平成166月末にお向いに移転し、スタンドカフェのスタイルになったそうです。人通りのある街だから可能なスタンドカフェには興味がありますが、田舎では立ち飲みの人など来ることもないですから、私にとっては現実的ではありません。

珈琲屋をやってみて分かったことは、本当に様々な人が来店されるということです。「ドキュメント72時間」に登場した人のように、これまで自分が関わってこなかった人に出会うことができ、様々な人間模様を垣間見ることが出来ています。自分が何かお手伝いが出来るという訳ではありませんが、自分が販売したコーヒー豆が一時の癒しの場を提供していると思うと、嬉しくなるから不思議なものです。 

 「びーんず亭」の店主のように、個性的な髪型にできない「まめ蔵」の店主ですが、珈琲屋を楽しんでおります。

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あじさいの里へ

 定休日の月曜日は、数日前の天気予報では一日中雨という予報でしたが、台風の移動が早くなったせいで、午前中は晴れ間が覗くほどの天気となったため、妻の希望で、愛知県蒲郡市の形原温泉にある「あじさいの里」へ行ってきました。

形原温泉を見下ろすように広がる「あじさいの里」は、その名の通りあじさいの名所で、630日まで「あじさい祭り」が行われており、駐車場が利用できるか心配していましたが、コロナ禍の平日とあって、無事に会場近に車を駐車することができました。

また、会場内も密にならないよう一方通行で見学するよう案内され、ところどころで注意喚起の放送が流れています。補陀ヶ池を囲むように植えられた20種以上・約5万本のあじさい見ながら歩いていると、遊歩道では「日本のあじさい展」も開催されて、100種類以上の珍しい品種のあじさいを楽しむことができました。

色とりどりのあじさいが斜面を埋め尽くす光景を楽しんだ後は、腹ごしらえしようと、蒲郡で海鮮をてんこ盛りに食べさせてくれお店があると聞いてやってきたのが、食事処「山女魚」です。お昼休みの時間帯とあって30分ほど待ったものの、運ばれてきた料理の多さに驚いてしまいました。妻は刺身定食でしたが、刺身が大皿で出てくるほどの量です。そして、私が注文した山女魚定食はというと、・マグロの山かけ・刺身・エビフライ・茶碗蒸し・米なす田楽・赤魚の煮付け・ブリカマ焼き・ごはん・味噌汁・お漬物・フルーツ、テーブルに並べられた料理はランチとはいえないほどのボリュームです。 

久しぶりに遠出をし、お腹いっぱいになったドライブでした。

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エロエロビック

 以前、某店でアナエロビック・コーヒーを、「エロエロビックのコーヒー下さい。」と、注文してしまった店主です。そんな店主が、昨年8月に販売したコロンビアのエルパライソ農園のアナエロビックを、コロナ禍真っ最中に再度販売します。それも、昨年同様に激安価格で!〇〇ショッピングなら「年に一度の利益還元際!」って言うんでしょうが、利益も上がってないのに単に「面白いから!」と理由で。 

 そんな訳ですから、ヘンテコな香味のコーヒーを激安価格の数量限定で販売しますが、くれぐれも安易に飛びつかないでください。「ライチ」の香りがするコーヒーですよ!変でしょ?それに、儲けないしの価格設定なんですから怪しいでしょ?本当に、本当に、飲みたい人だけご購入願います。ウソは言いません。

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11歳の君へ

新型コロナウイルス感染拡大を受け、土岐市内の公共施設が午後8時で閉館となったため、毎週行っていた手話サークルの学習会が出来なくなっていました。それもやっと解除となり、今週から再開することとなりました。久々の学習会となることから、今回は『11歳の君へ ~いろんなカタチの好き~』(撮影/編集/監督:今村彩子)というドキュメンタリーDVDを上映することにしたのです。

 DVDの内容は、ろうLGBTのそれぞれの生い立ちや仕事、家族のことについてのインタビューとLGBTの知識編の二部構成となっており、第一部の「それぞれの生き方好き」では、岐阜県関市出身のろう者も出演しています。第二部の「もっと知ろう」では、・4つの性(からだの性・こころの性・好きになる性・見た目の性)・LGBTの手話表現・傷つける言葉・アウティングについて・カミングアウトについて、といった項目で説明がされていきます。

L=Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)

G=Gay(ゲイ、男性同性愛者)

B=Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)

T=Transgender(トランスジェンダー、性自認が出生時に割り当てられた性別とは異なる人)

この頭文字をとったものがLGBTです。近年ではマスコミでも取り上げられることが多くなり、有名人もLGBTを公表している人も居ることから馴染みはありますが、正直、自分が抵抗なく接する事が出来るかと言えば自信がありません。

 監督の今村彩子さんによれば、この映画の制作のきっかけとなる出来事があったそうです。『去年の秋、友人から「話したいことがある」と言われ、カフェで二人で食事をしている時に「自分はゲイなんだ」とカミングアウトを受けました。親にも職場の人にも話していない大切なことを私に話してくれたことで、心が揺さぶられました。手話通訳者として活動している彼は、ろう・難聴の中にはLGBTの人たちもいることも話してくれました。これがきっかけで、ろう・難聴のLGBTのことを考えるようになりました。』

 確かに同じ人間なのですから、障がいのあるなしに関わらず起きることです。私も20代の頃、脳性まひの方から「アダルトビデオを借りてきて欲しい。」と頼まれたことがありました。文字盤を使ってコミュニケーションをして懇願された時には、ショックを受けた記憶が今でも強く残っています。その時から「同じなんだ。」と思ったものです。

 ろう・難聴LGBTについて、今村さんは次のように言っています。『「耳がここえないこと」は、車いすや白杖と違って、見ただけでは分かりません。また、「LGBTであること」も目に見えません。耳が聞こえないLGBTの人は、抱える悩みも多く、誰かに相談したくてもLGBTに関する知識や理解のある人が少ないため、アドバイスを得ることが難しいのが現状です。また、LGBTのコミュニティーに参加したくても、コミュニケーションの壁が立ちはだかります。その解決方法の1つとして手話通訳を頼みたくても、自分が当事者であることが通訳者に分かってしまうため、ひとりで悩みを抱えてしまうことが多いのです。』

 ろう・難聴者と関わっている身としては、相談にのれる通訳者でいられるのだろうか、やはり自信がありません。理解者のフリはできるかもしれませんが、所詮、理解しているフリなのです。だから、正しい知識だけでも身につけようと思います。昨晩はそんな気持ちにさせる上映会でした。

今村さんは、このDVDで伝えたいこととして、『人を好きになることは自分を知ること。

DVDでは、カテゴリーにあてはまらないから変だとしてしまう今の社会に、それでいいのかな?と疑問を投げかけたいと思っています。そして、広い世界で、自分が好きと思える人に出会えたなら、それはとても素敵なこと、かけがえのないものだよということを伝えたいと思います。人を好きになることや自分をカテゴライズしてしまうと、本当は多様な自分、自覚していない自分、未知の自分をつぶしてしまうことにもなってしまいます。本当の自分や本来の世界は、とても豊かで面白く楽しいことを伝えていきたいと思います。』

 自分にも、「本当の自分や本来の世界は、とても豊かで面白く楽しいこと」なら話せるかな。 

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ワクチン接種

 自宅の紫陽花が見頃になった月曜日、母親の二回目ワクチン接種のため、かかりつけの医院へ送迎兼付き添いをしました。7月に入れば自分の接種券が配達されるので、集団接種会場を予約しようと思っています。(その時は臨時休業にします)

 来店される方の中には、既に2回目の接種を済まされた方や、1回目の接種をされた方が多くなり、副反応の有無についての情報交換をされている様子が見受けられます。ただ、これから接種対象となる方の中には、時として、都市伝説のような情報に惑わされている方もあり、まったく驚くばかりです。

 巷では、「コロナはただの風邪。世界の資本家が各国の政府を操り、でっち上げている。」、「ワクチンで人間にマイクロチップを埋め込むのが目的。」、はたまた、「ワクチンは人口削減が狙いで、接種後5年で死ぬ。」なんてものまであります。今日来店された女性グループの会話にも、「リンゴジュースでPCR検査が陽性になるそうよ!」なんて会話が漏れてきました。 

 まあ、こんな会話ができるのも平和な日本だからなんでしょうかね~?

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再びコーヒーサロン

313日に、「第54回コーヒーサロン コーヒーで読み解くSDGs」(主催:コーヒーサロン、日本サステイナブルコーヒー協会)が、ZoomYouTubeによるオンラインで開催されました。ただし、17日に「コーヒーで読み解くSDGs」という本が出版されることによる出版記念講演みたいな内容で、「ネタバレしないように。」といった気持ちが働いてか、消化不良を感じさせるものだったのです。

そして、64日に「第55回コーヒーサロン」の案内メールが届きます。メールには、「今年3月に開催された第54回コーヒーサロンでは『コーヒーで読み解くSDGs』を巡って多くのご質問が寄せられました。そこで、今回のコーヒーサロンでは著者の3人がご質問にお答えすることにしたいと思います。質問は事前に受け付け、著者がそれらを整理してまとめてお答えする形にしますので、質問がある方は参加申し込みの際に一緒に質問もご記入ください。」とありました。そこで、619日の16:0017:30まで、Zoomに参加したしだいです。

質問に対して個別に答えるものではなく、「まとめてお答えする形」とあって、あらかじめ段取りよく仕込まれており、最初に池本先生から「アマルティア・セン『正義のアイデア』」(池本先生翻訳)の説明から始まります。先験的制度尊重主義といって、「正義とは何か」を議論するよりも、「少しでも正義にかなうことをやっていく」方が現実的である。「地球に良いこと」を絞り込んだ結果が169のターゲットなのだから、SDGsが完全でないと批判する人たちは、このことを理解していない。全てに合意できるまで、待つ必要はない。

こんな感じで冒頭に釘をさされると、「ごもっともで。」となりそうですが、逆にいえば、このSDGsが完全でないと考えている人が多いことを表しているようです。私自身も懐疑的な意見を持つひとりであり、その理由の一つとして「少しでも正義にかなうことをやっていく」、その「正義」こそが、多くの企業においては、著者の3人や、このコーヒーサロンを視聴する人達とは異なることに危惧しているのです。企業の正義は、市場の大きなウエートと占める中においては、ときとして、「地球に良いこと」ではないものでも正義とされてしまうことがあるということです。

本来、「正義」を論ずるに際して、「正義」とは何かの明確な定義がなされていないことに問題があると思うのですが、現実社会においては「正義」を論ずることさえはばかられることもあります。だからこそ、全てに合意できるまで待つ必要はなく、SDGsの目標が達成されるような知恵が必要になってくると思います。

MDGsが未達成になってから、途上国からSDGsの発想が生まれたそうですが、先進国では自分たちの目標ばかり気を取られ、「目標とターゲットがすべての国、すべての人々、及びすべての部分で満たされるよう、誰一人取り残さない」、このことを忘れているため、途上国は置き去りになったままになるのではないか?そこが一番心配することです。 

コーヒーを通じてSDGsを知ることになった者として、正しく伝えることが役割だと考えています。足らない脳みそを使って、自分の言葉で。珈琲屋として。

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コーヒーの花

コーヒーの花を見る機会は少ないと思いますが、名古屋市守山区にある東谷山フルーツパークの「世界の熱帯果樹温室」にはコーヒーノキもあり、コーヒーの花の開花やコーヒーの実を見ることが出来ます。私はハワイのコーヒー農園でも見たことがあり、ジャスミンの花のような白く5弁の花で、香りもジャスミンそっくりだった印象があります。

 ところが、『現代化学 7月号』(発行:東京化学同人)の「Café Chimique」のページでは、旦部幸博氏がコーヒーの花の香りについて、ジャスミンとは異なる成分であると述べています。確かに、ジャスミンはモクセイ科ソケイ属に分類されているつる性植物の総称であり、コーヒーノキはアカネ科コーヒーノキ属に属する植物の総称ですから、別の植物であることを考えると頷けます。

 ジャスミンの花の香りに似たフェニルアセトニトリル(シアン化ベンジル)は、コーヒーの花の香りの32%を占めており、ジャスミンの人工香料にも使われているとか。さらには、ドラッグ製造にも悪用可能なんてことを知ると、なんだか特別な感じでコーヒーの花を見ることになりそうです。

 ちなみに、ジャスミンの花言葉は「愛想のよい」「優美」、コーヒーの花は「一緒に休みましょう」と、それぞれの意味合いも異なるようです。似ているようで違う事って多いことを、また一つ発見したしだいです。

 この雑誌は研究者向けのようで、人工知能から昆虫食まで幅広い分野が網羅されています。私のような無知な者でも興味を引く内容がありますが、一つの項目に割かれるページが少なくて物足りなさを感じます。でも、「もっと知りたい」といった探究心は、私でも生まれる面白いものでした。

 中でも、「アカンボウが降ってきた」(下岡ゆき子)は、クモザルの子供が木の上から落下した事例が、授乳しているメスが次の子を妊娠できないため、オスがアカンボウを殺すことでメスを早く妊娠可能な状態にする「子殺し」であるとか、人間界でもありそうな内容ではないですか。

 気楽に読めるのが、漫画「世界で一番美しいウイルス事件簿」です。肝心なところで9月号につづくとなって残念ですが、犯人はサルモネラか?カンピロバクターか?それともO-157?でも、細菌じゃなくってウイルスとなるとなんだろう? 

 コーヒー繋がりで偶然読んでみた雑誌でしたが、自分から入り込まない分野を楽しむことが出来ました。(たまには良いものです)

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明後日、6月18日は

 明後日、618日は「海外移住の日」、620日は「国際日系デー」です。 618日は、1908年に第一回ブラジル移民船笠戸丸がサントス港に到着した日にちなみ、1966年に総理府(現内閣府)が「海外移住の日」として制定しました。620日は、日本からの最初の集団移住者「元年者」がハワイに上陸した日にちなんでおり、2018年に開催された第59回海外日系人大会 in Hawaiiにおいて、「国際日系デー」として宣言されました。

 ブラジルへの移民準備施設として使用されていた、「神戸移住センター」は現在、「神戸市立海外移住と文化の交流センター」として当時の資料が展示されており、これまで二度見学に行ったことがあります。コーヒーに関わっている私にとって、ブラジルへの移民政策は理解しておくべき事柄として、自分の目で確かめ記憶に刻んでおきたいと考えていたからです。

 毎年、この時期になると、神戸の坂の上の建物を思い出しながらブラジルのコーヒーを飲むのですが、今年は先月訪問した明治村の「ブラジル移民住宅」と「ハワイ移民集会所」を思い出しています。明治41年(1908)の日米紳士協約により、アメリカへの新規移民が大きな制約を受け、代わって南米への移民が開始され、明治41年(1908)には781名の日本人が契約労働者として笠戸丸ではじめてブラジルへと渡航し、サンパウロ周辺でコーヒー栽培等に従事しました。その後、ブラジルへの移民は年々増加し、昭和初年の最盛期にはその数は年間二万数千人にも及んだといいます。

 この「ブラジル移民住宅」、建設年代は大正8年(1919)と明治とは随分ズレています。そのため、帳尻合わせのように明治村の年表ではブラジル移民船笠戸丸の出港の日に、この住宅のリンク設定がされています。そして、住宅内部にはご丁寧に笹戸丸の模型も展示されているのです。そんな矛盾もありながらも、その隣には関連する建物「ハワイ移民集会所」(建築年代:明治22年(1889)頃)もあるため、移民の流れも同時に学ぶことができます。だから、それを承知で理解することにしましょう。

 今では移民政策はないものの、海外で長期間働いたり移住する人は多く、外務省「海外在留邦人数調査統計」2019年版によると、海外に住む日本人(海外在留邦人)の数は、139370人だそうです。逆に、日本に住んでいる外国人の数は、出入国在留管理庁による20206月末の在留外国人数は2885,904人となっており、総人口の約2% になるんだとか。 

 過去を知り、今を知る。今日もコーヒーを飲みながら、珈琲屋になったことがキッカケで、そんなことを知るようになった自分に驚いています。

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串ういろう

 先日、お客様から差し入れで頂いた「串ういろう」の味が忘れられず、犬山市にある創業90年の老舗和菓子専門店「大野屋」へ行ってきました。一般的な長方形の箱に入った「ういろう」もあるのですが、一口サイズにカットした「ういろう」を串に刺した「串ういろう」は食べやすく、丁度良い大きさです。

 もっちりとした食感に、ほのかな甘さが口に広がる「ういろ」ですが、現在の店主が継ぐ前の製造法は充填機とスチーマーを使用したものでした。先代から引き継いだ店主から、蒸篭を使用した「ういろ」を復活させ、愛知県産の米粉を使用し、2時間以上蒸すことで独特の食感を生み出すそうです。

 差し入れしてくださったお客様は、「昔から串に刺したういろうがあったよ。」と言っていましたが、「串ういろう」は犬山市の観光協会とタイアップした商品だそうで、「もう10年くらい前からでしょうかね。」と、お店の方は話してくれました。「串ういろ」のように食べやすい形状にすることで、従来の切って食べる手間をなくし、街を散策しながらでも食べられる手軽さがウケ、子供からお年寄り、女性にも可愛くて綺麗、食べやすいと好評だそうです。

 他にも美味しそうな和菓子がありましたが、「珈琲わらび餅あります。」という文字につられて一緒に購入してみました。フレッシュをかけてコーヒーゼリーのように食べるのですが、わらび餅特有の食感にほんのりコーヒーの香りが口の中に広がります。 

 「ういろう」は岡山、名古屋、小田原、伊勢など各地の名物になっています。けれど、米粉と砂糖というシンプルな材料にも関わらず、意外と個性あふれる和菓子です。個人的には、「串ういろう」がお気に入りになりました。

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鶴里町のホタル

 昨晩は市内の鶴里町へホタルを見に行きました。「鶴里ホタルの里づくりの会」の代表をされている方が先週来店され、「来週くらいから多くなると思います。」と言われていたことと、雨が降る前日が出やすいとの話から出かけたのです。

鶴里町のホタルは、自然生息のホタル以外に、数を増やすために「鶴里ホタルの里づくりの会」や「鶴里公民館」の方が中心となって、十数年前からホタルの幼虫を町内の家庭で里親となって育ててもらい、3月に川に放して数を増やす活動をされています。

今回も、午後8時過ぎには何組ものグループが小川の近くを散策し、茂みの中を飛び交うホタルの光を楽しまれていました。近くに飛んできたホタルを見て、「お父さん捕まえて!」とせがむ幼子に、「可哀想だから見るだけだよ。」と話す会話を楽しみながら、涼しい初夏の夜を楽しみました。 

鶴里公民館のホタル飛翔情報掲示板には、「ピークは15日から20日頃かと思われます。」と書かれていました。少し早く訪れてしまったようですが、それでも充分、ホタルの舞う光景を目に刻むことができたのでした。

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ラベンダーの咲く頃

 まめ蔵の芝生に植えたラベンダーが紫色に染まってきました。このラベンダーは、妻が自宅に植えたものから挿し木で増やし、その苗を数年前から花壇に植え始め、今では七株まで増えてきました。毎年6月になると、甘い独特な香りを風と共に運んでくれます。

今朝も、花壇に植え替えた百日草に水をやる際、ラベンダーの香りが漂い、気分の良い一日の始まりを予感させてくれました。ラベンダーの香りには、リラックス効果や頭痛、筋肉痛などの緩和、さらにはストレスの解消といった効能があるとされます。同時に、副交感神経を活発にする効果があるため、胃が元気に動くようになって食欲が増し、ついつい沢山食べてしまい太るとも言われています。慢性的に運動不足の私には注意が必要かもしれません。 

そんなラベンダーの花ですが、この季節に刈り取って、お客様に持ち帰ってもらえるよう、束にしたものを少しだけ準備しています。ストレス解消の必要のない私から、お客様へのプレゼントという訳です。時には、「好きなだけ刈り取っていきますか?」と、馴染みの方に声を掛けてもいます。せっかく咲いたラベンダーも、放っておくと無駄に枯れてしまうだけですから。晴れた日に、ラベンダーの花に気付いた方は「もらってもいいですか?」と言ってください。ハサミと輪ゴムをお渡しします。

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クラウドファンディングで

 クラウドファンディングというものがあります。「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、インターネットを介して不特定多数の人から少額ずつ資金を調達することです。金融機関からの借入等と比べ、手軽さや拡散性の高さ、ならにはテストマーケティングにも使えるといった点が魅力で、新たな資金調達の仕組みとして最近注目されています。

「こんな物を作りたい」、「こんなサービスを始めたい」といった人達が「起案者」として発信し、「そんなモノやサービスを試してみたい」と思った「支援者」が募集期間中に投資します。ただし、支援された総額が目標金額を超えた場合はプロジェクトは成立して資金を受け取ることができますが、目標金額に達成しなかった場合は不成立となり、資金を受け取ることはできず、支援者に全額返金されます。

クラウドファンディングには、金銭以外の物やサービスを特典として受けることができる「非投資型」と、金銭的なリターンを得る「投資型」の2つがあり、多くの人から認知されているのが、「非投資型」で、「購入型」や「寄付型」さらには、行政が関わる「ふるさと納税型」に分類されるものです。

そんなクラウンドファンディングを利用して飲食店を始める起案者になった方が、まめ蔵の開業当時から来店されているお客様のおひとりです。今日、「こんなことを始めようと奮闘しているところです。」といって、中山道宿場町大湫宿の新森川邸で古民家カフェを始めるチラシを見せてくれました。

 中山道宿場町大湫宿の古民家利用については、瑞浪市が観光振興と地域の賑わいに繋がる活用方法について、2017年の秋に活用事業者を広く募集していました。そこに応募されていたのが、今回のお客様で、数年前に「大湫宿で古民家カフェを始める予定なの。」と、話には聞いていたものの、コロナ禍もあって今年まで延びていたというのです。

 クラウドファンディングのページを開くと、古民家カフェ開業への思いや地域振興について綴られてはいるものの、目標額達成には厳しい状況であることが伺い知れます。カウンター越しに、これまでの経緯や様々な課題を聞きながら、無事な船出を祈るのでした。 

7月になったら訪問してみようと思います。

 

追伸:目標達成おめでとうございます。

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菖蒲園へ

 梅雨の晴れ間、強い日差しの中を土岐市内にある「織部の里公園」に向かいました。ここには、およそ1600平方メートルの菖蒲園があり、20種類、約2万株のハナショウブが植えられ見頃を迎えています。ハナショウブの奥に見えるのが、織部の里公園にある元屋敷窯で、美濃窯最古の連房式登窯を復元されたものです。400年前の桃山時代、ここ美濃地域が焼き物の産地だったことを示す場所となっています。

 昨年は612日に訪れており、一週間ほど早く見頃をとなっているため、この時期に咲く紫陽花の名所にも多くの人が訪れているようです。昨年公開されなかった形原温泉あじさいの里も、今年はあじさい祭りを開催するなど、各地でコロナ禍を1年経験した変化が見られます。5万株のアジサイが咲き乱れる光景を未だ見ていない私は、「来年あたり行って見たいな~。」などと思っております。 

 さて、今週は最高気温が30℃を超える日が続きそうです。アイスコーヒーをいつもよりも多く準備しましょうか。

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今回は店の花壇

 先日は町内の花壇を整備してきましたが、定休日の月曜は店の花壇の植え替えです。もちろん、妻の手伝いが必須となっているため、スケジュールは妻に全てお任せです。私は花の苗と肥料を前日に買いに行き、雑草や芝を刈るのが主な役目です。

 前日の天気予報では、最高気温31度を超える暑さが予想されていたため、午前8時頃から作業を始めますが、体中に熱がこもったように暑ってゼイゼイと荒い息をしていると、

「体重減らさないとネ!」とキツイツッコミが入ります。分かっちゃいるけで、出来ないのが現実なのであります。

  今回も百日草を植え、春に咲いたチューリップの球根を回収して秋まで保存します。毎年、年二回の花壇の植え替えですが、妻の協力なくして出来ないため、それが出来なくなった頃が「まめ蔵」を閉めるタイミングなのかな?などと考えております。

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筋肉痛が心配

今朝は開店時間を30分程遅らせ、町内の花壇整備をお手伝いしました。毎年、年二回行われる青少年育成会の「花いっぱい運動」ですが、昨年からコロナ禍とあって、子供たちに花壇作りをさせることが出来ず、育成会のメンバーや町内の人だけで花の苗を植えています。今年度、町内の会計を担当していることや、過去に育成会の推進委員をしていた経験もあって、草取り等を少しだけお手伝いさせてもらったというわけです。

 普段は使うこともない鍬を使ったり、屈みこんでの草取りで腰痛が再び出るのではないかと心配しつつ、額の汗を拭きながらの作業でした。やはり、マスクを付けながら動くのは息苦しいことが良くわかります。小学生が運動後に死亡したというニュースがありましたが、なるほどと思ったしだいです。それに、汗でマスクがビショビショで気持ち悪いこと。

 町内の育成会メンバーと花壇の土を整備していると、隣に住む方が「家庭菜園用の耕うん機を持ってこようか?」と言ってくださり、「お願いします。」と甘えてしまいます。「2年ぶりだから動くかな?」という言葉通り、なかなかエンジンがかかりません。チョークを触ったりして何度も始動させますがかかりません、よくみるとガソリンのコックが閉まったままでした。そんなこんなで、耕うん機で花壇を耕す光景を見ながら、私は店に戻って開店準備を進めます。そして、昼休みに花壇を見に行くと、綺麗に花の苗が植えられていました。

 日頃から運動不足の私には良いメリハリになったとコーヒーを一杯飲んでいると、娘からLINEで、「テレビで美味しいドリップコーヒーランキングをやっていたよ!」と、上位4つの銘柄の画像を送ってきました。正しくは、ドリップコーヒーランキングではなく、ドリップバッグコーヒーなのですが、テレビの画面上でもドリップコーヒーとなっています。これだけでも参考にならない程度の内容だと分かりますが、一応、番組上のランキングは。

第4位:UCC 職人の珈琲 429円(税込)

第3位:ドトールコーヒー DRIP CAFÉ マイルドブレンド 380円(税込)

第2位:小川珈琲店 小川プレミアムブレンド 428円(税込)

そして、第1位は 猿田彦珈琲 大吉ブレンド 690円(税込)

 ちなみに、娘は私が送っている、まめ蔵のコーヒーを挽いて飲んでおります。ですから、「猿田彦珈琲は知らない。」と言っておりました。でも、知らないままで良いのです。ず~と。 

 明日、筋肉痛にならなきゃいいけど。

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