■2021年5月 ブログ

定休日は、あっちこっち

 定休日といっても、店を休むだけで体は休められないことは多々有り、今日もそんな一日でした。

 朝、店に向かって不足したコーヒー豆の焙煎を3種類行い、9時半過ぎには家に戻り、母親のコロナワクチン接種のため、かかりつけ医へまで送迎します。(92歳と高齢ということもあり、予診票の記入や持ち物などの準備、受付での申し込み等も含む)

 土岐市では、医療従事者等接種後から、75歳以上の高齢者、65歳以上と段階的に接種券を配布し、既に多くの市民が接種の予約を行っています。集団接種は比較的早い時期に予約が可能のようですが、かかりつけ医での予約は一日の接種人数が少ないため、7月以降に一回目の接種となる人も少なくありません。

 私のような6064歳の人は接種券に配布がいつになるか不明ですが、その場合も基礎疾患のある方を優先することになっています。この基礎疾患の定義は国から具体的に示されており、今年度中に65歳に達しない者であって、・慢性の呼吸器の病気・慢性の心臓病(高血圧を含む。)・慢性の腎臓病・慢性の肝臓病(肝硬変等)等の病気や状態の方で、通院/入院している方とあります。高血圧症で薬を処方してもらい通院している私は対象となりそうですが、慌てずのんびり待つこととします。

 その後、多治見市へ買い物に出かけたついでに東濃西部総合庁舎に立ち寄り、東濃保健所でコーヒー製造業の営業届書の記載内容について確認してもらいました。あらかじめ準備していた用紙に必要事項を書いておきましたが、一部誤記があったため訂正すると、その場で受付すると言って預かってくれたのです。これで一仕事終了です。

 午後からは床屋さんへ。子供の頃から利用していた床屋さんは月曜定休日のため利用できないため、市内にあるヘアカット専門店に行きます。いつも「3mm丸刈りで!」と簡単なオーダーなので、普通の人より早く出来上がりです。それでも、今回利用した床屋さんはヒゲ剃りとシャンプーも付いているので、リーズナブルなのに満足感とスッキリ爽快感を味わうことができます。(60歳以上のシルバー料金で1600円)

 自宅へ戻って夕食の準備を始めるのですが、午後三時を過ぎると接骨院へ向かいます。昨日の夜から腰痛が出始めたため、早目に治療を受けるのです。日曜日は久しぶりに来店客数が多く、ここ何日も暇な日が多かったこともあって、怠けた体にはこたえたのでしょう。数年前なら、シルバー料金に抵抗を感じたりしたものですが、今ではすっかり当然のように受け入れており、老化や体力の衰えにも早期に対応するなど、老人に適応している自分がそこにはいます。 

 定休日とはいっても、あっちこっち動いている珈琲屋の店主でありました。

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Challenge Coffee Barista

 長雨が続いた日、「そういえば、Challenge Coffee Baristaの結果はどうなったのかな?」と思って調べてみました。「Challenge Coffee Barista」とは、日本サスティナブルコーヒー協会が主催する、障がいのある方たちのバリスタコンペティションです。コーヒーを通して、障がいの有無に関わらず、すべての人がその人らしく活き活きと、命を輝かせて生活できる「インクルーシブな社会」となることを願い、技術の向上と新しい雇用の創出を目指そうというものです。

 調べてみると、大会は512日に品川プリンスホテルで行われており、コロナ禍もあって無観客で行われましたが、当日の模様を収録したものをYouTubeで観ることが出来ました。動画は2時間を超える内容でしたが、営業中の合間を縫って全て観てしまいました。

審査は「ブレンド審査」と「抽出技術審査」の2部構成になっており、「ブレンド審査」では、大会主催者から事前に提供された焙煎豆3種を使って、各チームが考案したオリジナルブレンドを、会場にいらした方々が試飲し、風味バランス、ブレンドのストーリーなどを総合的に評価し審査・投票します。(ただし、抽出は主催者が用意したマシン抽出)

「抽出技術審査」では、各チームが持参したオリジナルブレンドを、主催者が準備した水(南アルプスの天然水)、抽出器具(カリタのウェーブドリッパー)を用いて審査員の前でコーヒーを抽出し、接客、プレゼンテーションを行い、ブレンド、抽出技術、接客、プレゼンテーションなどを総合的に評価。といった内容です。

同じ抽出器具を使用するにしても、蒸らし時間の差があったり、蒸らしで注湯する量が明らかに少ないと分かるチーム、蒸らし後に、一度に注湯する量が多めで注湯回数が少ないケースや、少量の注湯を何回にも分けて繰り返し行うチームなど、指導された方の淹れ方の影響を受けていることが伺えます。

本来、抽出から接客までを行っている方達ばかりではないため、ぎこちない動作が目立つチームもあります。普段はコーヒー豆の焙煎とハンピックを主にしているところ、パン工房であったり、レストランで働いているところなど、障がいの内容や日頃の作業との違いからもチームごとに差があるように見えます。抽出量をスケールで正確に確認するチームもあれば、慣れた手付きで目視で確認するチームもありました。中には、事前にブレンドを作らず、本番でブレンドして使用するチームや、コーヒー豆を計って挽いた筈なのに、挽いた粉をドリッパーに入れた後にスプーンで減らすなど、段取りの悪さも目につきます。

面白いと思ったのが、静岡の就労支援会社である株式会社バタフライ・エフェクトのチーム「カラフルキャンバス」です。指定の300ccの抽出に対して36gとたっぷりの豆を粗めで使用し、200ccまで抽出したら100ccのお湯を加えるというものです。蒸らし時間は1分と短めなものの、松屋式に似た抽出を行っていたのです。

 このチームは静岡県清水市にある就労支援B型事業所「Canvasキャンバス」で働く人たちのです。コーヒー豆を焙煎し、焙煎豆やドリップバッグとして販売いていますが、抽出はコーヒープレスを普段使用しているため、ハンドドリップの抽出は初めての経験だったようです。個人的には応援したくなったチームでしたが、結果発表を見ると第1位は、第一生命チャレンジド株式会社所属の「dl.café(ディーエルカフェ)」でした。

 第一生命チャレンジド株式会社は、第一生命保険株式会社の特例子会社として20068 月に設立されています。先ほど紹介した就労支援B型事業所とは異なり、障がいのある人に配慮した子会社で、一定の条件を満たすことで親会社の障がい者雇用率に算定されという、新しい就労環境の職場になります。そこでは、第一生命の日比谷本社2店舗と豊洲本社1店舗の合わせて3店舗のカフェ運営を行っており、日替わりコーヒーや本格的なカフェラテなどを販売しています。当然、見ていても落ち着いて抽出し、接客も素晴らしく抜き出ていたと思いましたから。

最後に、総評の際に審査員の上野登氏は、「プロの抽出士として審査し、とても満足している。」、石谷貴之氏は、「楽しんで挑まれている様子が良かった。」、川島良彰氏は、「競技時間を15分にしていたことを心配していたが、全チームがクリアした。」といって、初の障がいのある方たちのバリスタコンペティションに満足げでしたが、正直、もう少し上を目指すための方向性を示す厳しいアドバイスがあれば感じました。 

「インクルーシブな社会」となることを願い、技術の向上と新しい雇用の創出を目指そうとするならば、その雇用に見合うだけの一定のレベルは担保されなければならないと、ちょっとだけ障がい者と関わっている私は考えます。素晴らしい企画を批判する訳ではなく、素晴らしい企画だからこそ、次のステップに行ける先を照らしておくべきだと思ったのでした。

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今年の食品衛生責任者講習会

 毎年、多治見食品衛生協会により食品衛生責任者講習会が5月前後に開催されていますが、昨年はコロナ禍ということもあって9月に延期され、なおかつ、講習会を行わないで検便の提出と講習会資料を受け取り、後日、理解度をアンケートに回答する形式になりました。

 今年も県独自の非常事態宣言を発出中のため、再び延期されるのかと思いきや、コロナ慣れもあってか先日行われました。ただし、昨年同様に検便の提出と講習会資料を受け取るだけの内容です。岐阜県食品衛生協会では、集合研修ではないeラーニング方式講習会を試験的に導入予定だそうですが、多治見地区は令和5年度になるとか。今回は理解度のアンケートもないですから、資料も見ないで仕舞い込んでしまう人も多いのではないでしょうか。

 食品衛生責任者講習会資料には、毎回必ず食中毒への注意喚起が中心です。ところが、今回の資料には特集として、「営業許可・営業届出制度」と「HACCPに沿った衛生管理の制度化」が取り上げられています。

HACCPについては以前にも触れている通り、Hazard Analysis and Critical Control Pointの略で、直訳すると「ハザード分析と重要管理点」となるでしょうか。食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法です。

 このHACCPは、飲食による健康被害の発生を防止するための法律である「食品衛生法」が2018年に改正された際、食中毒対策の強化やリコール情報の報告義務化などと並び、改正内容の1つとしてHACCP義務化が盛り込まれたのです。20206月から施行が開始され、一年間の移行期間を経て20216月からは完全に義務化になるため、各事業者は期限内に制度の導入を行っているかの注意喚起ということでしょう。

 営業許可・営業届出制度については、営業許可制度の見直しと営業届出制度の創設になります。これまで、食品衛生法第52条の規定によって、公衆衛生に及ぼす影響の大きい営業として、飲食店営業をはじめとした34業種については都道府県知事の許可が必要で、それ以外は一部自治体の条例で届出が必要ものと、不要のものだけでした。それを見直して、営業許可の必要な32業種に再編し、温度管理が必要な包装食品の販売業、冷凍冷蔵倉庫業等の届出が必要な業種、常温で保存可能な包装食品のみ販売で届出対象外といった、衛生管理の面から区別されるようになります。

 具体的には、飲食店営業と喫茶店営業が統合されて飲食店営業となり、氷雪販売業や弁当販売業には新たな営業届出が必要となりました。また、営業届出が必要なものにコーヒー製造・加工業が加わったのです。まめ蔵のような自家焙煎珈琲店では、焙煎したコーヒー豆を包装して販売しており届出が必要になります。ただし、豆売りを行わないで店内で抽出して消費する場合は届出が不要なのです。 

 そんな訳で、早速、岐阜県のホームページから営業届出用紙をダウンロードし、6月からのスタートに合わせて準備をしておきました。一応、パソコン等を利用した食品衛生申請等システムもあるのですが、書面にしておくと事前に届出内容を把握できます。面倒なのは、コーヒー焙煎用HACCPの実施記録も加わるので、飲食、製菓と3種類を記録しなければならないことです。

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悔しいです!!

 今朝は在庫のなくなったリンゴのケーキを焼きながら、2種類のコーヒー豆を焙煎しました。その後、向かった先は明治村です。運動不足解消とボケ防止を兼ね、3月6日から行われている「謎解きアトラクション明治探偵GAME<オワリノハジマリ>」に挑戦してきたのです。難易度によりW・壱・弐・参・四・五があるのですが、四以降は参を解決しなければ挑戦できません。過去にも同様の謎解きアトラクションを行っていることから、今回も参のレベル(難易度★3つ)を選択しました。

 明治探偵GAME<オワリノハジマリ>の依頼書参には、

・ストーリーブック(A5サイズの両面印刷物)

・引き札 3枚(縦7.5cm×横10.5cm)

・桃園新聞(A5サイズの新聞を模したもの、白黒両面印刷)

・予知夢シート(A5サイズの両面印刷物)

・予知夢アイマスク(黄色、目が印刷されている)

のグッズが入っており、ストーリーブックに記されている順に引き札から謎解きを始めます。

 引き札壱から、桃園新聞の「人ガ指差ストコ」を見て、地図上にある建物を見つける。

 引き札弐から、桃園新聞のに書かれた建物とヒントのある場所を見つける。

 引き札参を使って、桃園新聞の一部を「海ヘ変ワル」にし、建物を特定。

それぞれの建物のあったヒントの文字を引き札参の裏面に当てはめ、桃園新聞を使って日付と対象を予知夢シートと予知夢アイマスクで表示し、次の場所を探すと犬の置物とともに新たなヒントが。その新たなヒントを使って、桃園新聞を何度も折ったり曲げたりします。そうすると日付と人物が判り、再び予知夢シートと予知夢アイマスクを使って建物の場所が分かるという、こんなことを何度も繰り返し、なかなかゴールが見えてきません。

 ヒントの建物には、何とか大詰めらしいヒントが登場。そこに書かれた文章の中の赤い文字をストーリーブックの空欄に埋め、引き札を指示通りに折り曲げていきますが、引き札参をどうやって折って良いのか分かりません。ここまで結構歩いているので、機能しなくなった脳に糖分を補給しようと、売店で「文明開花のあんぱん」を買い求めました。

 この「文明開花のあんぱん」は、春日井市高山町の「天然酵母パン&カフェいっぽいっぽ」と共同開発したもので、明治時代のあんパンのレシピを参考に、天然酵母(酒種)を使ったパン生地で北海道の十勝産の小豆で作った粒あんを包んだものです。明治天皇に献上されたあんパンにならい、へそ部分に桜の花びらの塩漬けをあしらっています。粒あんがたっぷり入って美味しいのですが、一個300円(税込)は庶民には高く感じました。

 そうやって脳に糖分を補給中、雨がポツポツと降り出します。妻から「雨が降ったら洗濯物を取り込んでおいて!」と言われていたことを思い出し、集中力がポツンと途切れてしまいました。まだまだ謎解きの先は長そうなのに、2時間以上歩き回って疲れている上に、集中力も無くなって途中断念です。完全な挫折です。ザブングルの加藤のように「悔しいです!!」、そして、コウメ太夫のように「チクショー!!」を連呼しながら帰路に着くこととなりました。

 次回、再挑戦を誓って帰ってきましたが、このような挫折を味わうと立ち直るのに時間がかかりそうです。せっかくの定休日にストレス発散どころか、ストレスを溜めてしまってと妻に話すと、「普段は好きなことやってストレスなんか無いでしょ?」と言われ、確かにそうだと納得です。でも、「悔しいです!!」  

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ヘボ入り朴葉寿司

 今日は九州から東海地方にかけて広く晴れ、暑いと感じるような天気となりました。そんな日に、「夏がやってくる~!」っていう気分にさせてくれる季節料理の朴葉寿司を、お客様が届けてくれたのです。もちろん手作り!

岐阜県の飛騨・東濃地区や長野県の一部では、昔から農業・林業の作業において、昼食を畑や山で取ることが多く、携帯性が良く朴の葉と酢飯の殺菌効果で日持ちする朴葉寿司が、今でも各地域の特色ある具材で作られています。頂いた朴葉寿司には「へぼ」入りもありました。岐阜では地蜂の子を「へぼ」と呼び、佃煮やご飯の具として食べる習慣があります。そんな高級食材の「へぼ」入り朴葉寿司は久しぶりです。 

 妻の実家では毎年作っているので、結婚してから毎年この時期に食べている我が家には欠かせない季節料理になのです。今年は例年よりも早く頂くことができたこともあり、朴の葉は柔らかくて何だか得した気分です。まったくもって、いつも感謝!感謝!の日々なのでした。

 ごちそうさまでした!

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学生達からの感想文

57日に、中京学院大学瑞浪キャンパスの短期大学部健康栄養科で、「フードデザイン」履修学生にコーヒーについて話をしてきました。今日は、その担当学科の先生からお礼文とともに、学生達の感想文が送られてきたのでした。

 感想文は出席者28名のうち23名分、昨年の用紙サイズの半分となっているところを見ても、先生方の日頃のご苦労が目に浮かびます。さすがに、全て平仮名で書かれている文章はないものの、明らかに同じ文章が幾つか見受けられます。ネパールを中心とした留学生達が、遠く離れた日本で飲食の分野を短大で学び、3年目から経営の分野へ編入して母国や日本で開業を目指し、または、日本の飲食店で働くことを目標にしているのです。

 そんな学生達にコーヒーの話をすることが、いったいどんな意味を持つかは分からないものの、自分自身が人に「伝える」という行為を得て、再び学ぶ機会を持つこととなりました。拙いとも感じられる日本語の文章を読みながら、仮に逆の立場となったならば、などと想像しながら学生達に伝えるべきものは他に無かったのだろうか?と考えてみるのです。 

 一期一会に生き、日々是好日と暮らせたら良いのですが、日々迷うことばかりです。

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今日もWebセミナー

 今日の14:0015:30までは、コーヒー生豆商社のWebセミナーです。「ブラジルコーヒーのを知る」と題して、石光商事(株)橋本工さんが、ブラジル産コーヒーの基礎情報と新型コロナウィルスの現在の状況、考えられる弊害などについて説明されました。

 今回で、いったい何度目のWebセミナーでしょうか。色々な所で開催されるWebセミナーを昨年から受講していますが、画面を通してのセミナーではコーヒーの香りもしないし、まったくもって実感が湧きません。今年は、「SCAJ ワールドスペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション 2021」が11月開催予定で、例年よりも2か月遅く計画されているため、ワクチン接種もある程度進み、昨年のような中止にはならないことを期待しています。(オリンピック開催で第○波になっているかも?)

 Webセミナーは産地情報の他に、コーヒー生豆乾燥時における発酵の工程について具体的な説明がありました。コーヒーチェリーをパティオに薄く伸ばすThin-layer、コーヒーチェリーを積み上げるThick-layer、好気性発酵のAerobic(in a pile)、嫌気性発酵といわれるAnaerobic fermentation、箱型乾燥機で熟成発酵させるStatic Boxなど、現地で実際に使用されている様子を画面から見ることが出来ます。 

 また、ブラジルの輸出業者によるオーダーごとの選別工程など、現地の動画を見ながら、品質の良さの決め手ともいえるものを垣間見ることができましたが、やはり、Webセミナーの限界も感じてしまうのは私だけでしょうか。

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伊達政宗の五常訓

 我が家では、夕食後に録画した朝ドラを観ているのですが、今週から始まった「おかえりモネ」の中で、モネが下宿している新田サヤカの家の壁に掲げられていたのが「貞山政宗公遺訓」(ていざんまさむねこういくん)でした。毎朝朝食前に唱和しているようですが、いわゆる伊達正宗の五常訓(処世術)というものです。

仁に過ぐれば弱くなる。 

義に過ぐれば固くなる。

禮(れい)に過ぐれば諂(へつらい)となる。 

智に過ぐれば嘘をつく。

信に過ぐれば損をする。

 儒教の基本的な”五つの徳目「五常」”をさし、孔子が「仁と礼」を説いた後、孟子が「仁義礼智」の四つを説きます。その後、漢の蕫仲舒(とうちゅうじょ)が、これに「信」を加えて、「五常」になったといわれます。この伊達正宗の五常訓を現代風に言えば、

・人を大切に思うことは大事だが、行き過ぎると他人の為にも、自分為にもならない。

・正義や筋を通すことは大切だが、そればかりに縛られると、物事に柔軟に対応できず、融通がきかなくなる。

・礼を尽くすことは大事だが、礼ばかりに気を使うこと、また行き過ぎた礼は、相手に対して逆に失礼で、嫌味になる。

・頭でっかちになり、机上の浅知恵を信じていると、結果として嘘をついたり、策に溺れることになる。

・何でもかんでも、他人の言うことを信じ、それに振り回されていると、損をしてしまうことになる。

 個人的には、「仁義礼智信」という言葉を見ると、1973(昭和48)年4月から1975(昭和50)年3月まで、全464話が放送された、NHKの連続人形劇『新八犬伝』の「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の珠(たま)を持つ八犬士を思い出してしまいます。そんなことを言うと仙台市民から怒られてしまうかもしれません。なにせ、正宗公は市民から敬愛されており、この「貞山政宗公遺訓」が観光地の多くで手に入り、部屋に飾ってある家が多いと聞きます。

 ちなみに、伊達政宗公を貞山政宗公としているのは、昔の人がおおやけには慎むこととされ、政宗公の山号である「貞山」を使用したようです。また、「貞山政宗公遺訓」には続きがあります

氣長く心穏かにして、萬(よろず)に儉約を用て金銭を備ふべし。

儉約の仕方は不自由を忍ぶにあり。

此の世に客に來たと思へば何の苦もなし。

朝夕の食事うまからずともほめて食ふべし。

元來客の身なれば好嫌は申されまじ。

今日の行をおくり、子孫兄弟によく挨拶をして、娑婆の御暇申すがよし。

 とあります。これも現代風に言えば、『もっと気分を楽にして、素直になって、穏やかにし、この世に”お客さん”になって生まれて来たと考えれば、何も苦しいことはない。人は生まれることで初めて、この世に生きているのであり、死ぬことでこの世とは別れて、再び旅立つのだから・・ つまり、この世にお客さんとして生まれて来たことにする・・。毎日食べる食事は、粗末であっても、おいしくなくても、この世に客として招かれているのだから、そもそも文句など言えるはずがない。感謝の気持ちを持って、ありがたくいただくべきである。間もなく、私はこの世を離れていくが、子や孫や兄弟に「ありがとう・・おまえたちも頑張れよ」と声をかけて、旅立っていくのが幸せである』と、なるそうです。

 本当に「貞山政宗公遺訓」のごとく、そんな気持ちや行動で生きていきたいものです。コロナ禍で殺伐とした世の中になっている今だからこそ。しばらく朝ドラで登場しそうですから、その度に肝に銘じておきたいものです。この伊達政宗公の遺訓は、日本三大遺訓の一つとされており、あとの2つは徳川家康公遺訓・水戸光圀公遺訓だそうですよ。

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ポスティング

 朝、店の入り口を開けようとすると、土岐市役所からのポスティングされた封筒が挟んでありました。内容は、土岐市新型コロナウイルス対策本部からのもので、「岐阜県独自の一時支援金について(お知らせ)」とのタイトルがついています。概要は、まん延防止等重点措置区域において、終日、酒類の提供とりやめた飲食店等の事業者に10万円(1事業者当たり)支給するというもので、令和3516日(日曜日)から令和3531日(月曜日)【16日間】(※令和3518日までに要請に応じて頂いた場合も支給対象とします。)酒類の提供は終日行わないことが条件となっています。

先日も、営業時間短縮要請と協力金という内容で、59日(日)から531日(月)の間、5時から20時までの時短要請し、終日、酒類の提供を行わないことや、カラオケ設備の利用自粛をすれば、1店舗あたり中小企業:3万円~10万円の協力金というものもありました。いったい、岐阜県独自の一時支援金や協力金の分かりにくさで事業所の混乱が想像できます。

もっとも、これまで一時金や支援金を申請したこともありません。そもそも、17時で閉店のうえに酒類を提供していないのですから、何一つ対象となっていませんから当然です。ポスティングされた文書を見ても、最後に、「※このお知らせは、店舗における種類の提供の有無を確認してお知らせしたものでは無いため、対象とならない場合もあります。」とあります。 

今日まで一度も同様のポスティングや案内が届いたこともなく、今回だけお知らせが個別に届いたことが不思議なのです。「どうぞも、もらってください!」といった雰囲気が嫌な気分になります。本当に届けなければいけないところに支援が届いてもらいと思いながら、宛名の無い封筒を眺めているのでした。

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ショック

 菅首相が新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種をめぐり、7月末完了の目標達成が一部自治体で困難な見通しとなっていることについて、「報告を受けた時、私も実はショックだった」と明かしたそうですが、いまさらながら、我が国の裸の王様にショックは感じません。

それよりも、コーヒー生豆商社からの次のようなメールにショックを受けました。『エチオピア イルガチャフィー セラム G1(ナチュラル)に関しまして、今クロップの在庫をもって当面の間、欠品することとなりましたのでご連絡申し上げます。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。既に原袋の受注は停止させていただいております。理由についてご説明いたします。セラムG1は輸出業者であるモプラコ社が、品質に見合う原料をオークションより調達し、その原料を元にモプラコ社所有のドライミルにてセラムG1に仕上げていただいております。ただ、エチオピア国内で2019/20クロップより始まった新しい制度により、コーヒーの流通に変化が生じました。その為、モプラコ社と弊社が求めるセラムG1品質のコーヒーがオークションより調達ができない状態にあります。20214月時点で未だに求める品質に見合うコーヒーとは出会えておらず、見通しも不透明な事を踏まえまして、2020/21クロップに関しては断念することとなりました。』

まめ蔵で扱っているエチオピアの豆は、ナチュラルのセラムG1とウオッシュドのベレカG12種類がありますが、91の割合でセラムG1が売れており、売れ筋商品を失うことにショックを隠せません。メールを見てから、原袋の発注を諦め20kgを急いで注文しました。ところが、しばらくして生豆商社より電話があり、「品薄で20kgの注文をお受けできません。10kgでお願いします。」とのこと。小規模自家焙煎店では制限されてしまうのはしかたがありません。ショック。 

そんな訳で、本日到着した10kgと在庫の8kg程でセラムG1の販売は終了となります。コーヒー生豆商社からは、『2020/21クロップに関しましては、もう一つのパートナーであるファルコン社より、精選工場からダイレクトに仕入れる方法を選択いたしました。新たな商品「イルガチャフィー ブナブナ G1 ナチュラル」を販売いたします。入荷時期としては7月頃を予定しております。「セラムG1」とは一味違った上質なコーヒーをご期待いただけると幸いです。』とありますが、一味違ったら既存のユーザーからの反応が心配です。
 昨年から始まったエチオピアのCOEオークションを見ても高値が目立ち、こうなることは目に見えていたんですが、現実になると今後の品揃えに苦慮してしまうのでした。品質を落とすのはイヤだしな~。

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テレビ番組の話題から

先日、お客様とカウンター越しでお話をした際、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」で埼玉県の深谷市が紹介され、その中で、日本にはまだ2030台くらいしかない焙煎機が登場したという話題が出ました。それは、ローリング社の焙煎機(S15ファルコン)なんだろうなと聞いていると、以前に放送された番組では、南米の標高2000m程の高地でゲイシャを栽培する農家があり、そのコーヒー豆を日本人のバイヤーが買い付けに行くという内容だったといいます。標高2000mでゲイシャ、それって丸山健太郎氏の話じゃなかったっけ。そんなことを考えていると、「録画したものをDVDにコーピーしてもってくる。」と言って帰られたのでした。

 そして、ほどなくしてDVDを届けて頂いたので、自宅に帰って見てみたのです。てっきり「鶴瓶の家族に乾杯」だと思ってみたら、JUJUと三浦春馬が登場しています。どうやら、後半に話題となった番組ですが、何年も前の番組のようです。タイトルを見ると、NHKの「世界はほしいモノにあふれてる アメリカ・南米 秘境へ!究極のコーヒーを求めて」(20191010日放送)でした。目利きバイヤーに密着したドキュメンタリーで、欲しいものや行きたいお店が続々登場し、そのバイヤーなのが丸山珈琲の丸山健太郎氏というわけです。

 いずれの番組も視聴していなかったのですが、丸山健太郎氏がボリビアへ行って標高2000m程の農園に行く光景を見て、「そういえば、2018年の9月にお台場のイベントで見た農園だ。」と思い出しました。丸山珈琲主催の「Discover Coffee Theater」がお台場のシネマ会場で開催され、SCAJ2018のイベントの帰りに立ち寄ったのです。

丸山珈琲のイベントは、20174月から行っている「Discover Coffee Project 」の一環で、「Discover Coffee 」の世界を五感で体験できる一夜限りのイベントという触れ込みで、産地で撮影されたフィルムやバリスタ世界大会での挑戦をおさめたムービーの上映、浜渦正志氏作曲によるムービー楽曲の生演奏など楽しむ内容でした。

 その際、番組でも取り上げられたボリビアの天空の農園と言われる、アグロ・タケシ農園の「カルロス・イトゥラルデ ゲイシャ」のコーヒー(粉16g)をイベント終了後にお土産としていただいたり、イベント前には会場内でゲイシャが振る舞われました。けれど、その時のゲイシャの印象は強く残ってはいません。2014年の12月に飲んだカフェ・バッハのエスメラルダ・ゲイシャの印象が強く残っていたからなのでしょう。 

カウンター越しのテレビ番組の話題から、少し前の出来事を思い出すDVDを頂くことになりました。そういえば、三浦春馬も亡くなって1年近くになるんだよな~。

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珈琲家飲み推奨店

 『岐阜県内で過去最多130人新型コロナ感染、1人死亡 ステージ4「爆発的感染拡大」』こんな言葉が新聞の見出しなる事態になっています。「我慢も限界」、「慣れてしまった。」、「また非常事態か。」と緊張感の途切れた生活をしていれば、感染拡大は当然のことだと予想していたため、私としてはさほど驚きはありません。むしろ、ワクチン接種が進む冬までの間、さらに混乱するであろうと考えています。

 今は非常事態なのですから、「命を守る」ことを最優先に行動すべきなのですが、命を守ることよりも政府や行政を批判することに熱心です。そもそも責任を取らないのが役人ですから、最終的には自分で自分や家族を守るしかなく、医療機関も感染者を全て受け入れてくれる訳ではないので、感染しないことが最優先だと思っています。

 そんな状況にもかかわらず、いまだに「自分は感染しないだろう。」とか、「感染したら、したでしかたがない。」なんて呑気なことを言っているお客様が時々いらっしゃいます。そんな方へ皮肉を込めて、『珈琲家飲み推奨店』という表示を昨日から掲げてみました。けれど、誰もその表示に食いつくこともなく、無反応な状態で一日が終わりました。 

 さて、今日は私のメッセージが届く人がいるのかな?

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今日は臨時休業日

今日はお店を臨時休業にし、瑞浪市内の中京学院大学瑞浪キャンパスに出かけてきました。昨年、ここの短期大学部健康栄養科で「フードデザイン」履修学生にコーヒーについて話をしましたが、今年も再びお声がかかったというわけです。

大学の授業はリモート学習と対面学習を組み合わせ、学内での密集を避けるような形態で運営しているそうです。対面授業といってもコロナ対策用のマスクとフェイスガードを全員が着用しながらですから、性別や顔形もよく分からず相手に話すと言った具合。そんな状況でパワーポイントを使用しながら説明していきました。

あらかじめ準備したコーヒー産地の動画を映したり、テーブルの前に複数の抽出器具を並べて説明し学生の反応を見てみると、昨年の時とは少しばかり違います。前回は日本人学生2名の参加がありました。しかし、今回はネパールから27名、スリランカから1名の全員留学生で、内心「ここは日本の大学なの?」ってな気分になってしまいます。

話す相手がマスクとフェイスガードで顔が見えないこともあり、とても不思議な感覚になりながら学生さんに話した内容は以下のとおり。

1.コーヒーは農産物

2.コーヒー生産地

3.コーヒーの歴史

4.日本におけるコーヒーの飲用

5.コーヒーの成分

6.いろんなコーヒー器具

7.コーヒー産業とCOVID-19

8.ネパールのコーヒー

9.スリランカのコーヒー

10.コーヒーの焙煎体験

11.ネパールコーヒーを飲もう

 受講者が全員留学生ということもあり、積極的に質問を投げかけたり、コーヒーの試飲を数人に行ってもらうなど、飽きさせないような工夫をするも、一名が居眠りをしておりました。教員から注意されていましたが、徹夜のアルバイトで生活しているのですから致し方のないのかもしれません。

後半には、5組に別れて手網焙煎の体験をしてもらいました。事前に自撮りした動画を見てもらって段取りを説明するも、やはり28名の人たちが一度に動くと目が行き届きません。「もっと高い位置で!」、「もう少し早く振って!」、「そうそう、そのくらいでストップ!」と、右往左往しているのが私自身といった有り様です。

最後にネパールのコーヒーを飲んでもらいましたが、意外にも多くの人がネパールのコーヒーを飲んだ経験があります。昨年は「初めてネパールのコーヒーを飲んだ。」という人がほとんどだったのに、学生たちの出身地が違うのでしょうか? 

 ご縁あって、今年も学生さんにコーヒーの話をする機会をもらいました。その学生が日本にやってくる理由や背景、今後の進路などを知るたび、自分がどう関わっていったらよいのかを考えながら準備を進めてきました。ネパールとスリランカはいずれもコーヒー産地ではあるものの、留学生のほとんどがコーヒーについての知識は少なく、普段飲用しているのはインスタントコーヒーやコンビニのカフェラテくらいです。ある学生から「ネパールのコーヒーは輸出しているんですか?」と質問されました。珈琲屋として何を伝えるべきか?そんなことを考える貴重な臨時休業日となったのです。

 正直、疲れたワ~。

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コンビニでみつけたコーヒー

連休後半が過ぎましたが、来店客数は多くもなく少なくもないといった状況です。昨年は連休中をコーヒー豆の販売のみにしたこともあって参考にならないため、一昨年のデータを確認すると、およそ2/3程度の来店客数といったところでしょうか。グループでの利用は少なく、主にご夫婦やカップルで来店される方々が多いように感じました。そしてコーヒー豆の購入のため、リピーターや新規顧客の来店もコンスタントにあり、感染対策をしながら営業したことに心配していましたが、とりあえず一安心といったところです。

 夜になってから、資料のコピーをしようとミニストップへ行くと、見慣れない「コスタ ブラック」(270mlで税込170円)というコーヒーのペットボトルがあります。2018年にアメリカの飲料大手コカ・コーラが、イギリスのカフェチェーン最大手「コスタコーヒー(Costa Coffee)」を51億ドル(約5700億円)で買収した、あの「コスタコーヒー」です。

 「コスタコーヒー」は、1971年にロンドンで創業し、イギリス国内では2700店舗以上、さらにヨーロッパを中心に世界32か国で4000店舗以上のカフェを展開する、ヨーロッパ最大の規模のコーヒーチェーンです。はたしてどんなコーヒーなのかとパッケージを見てみると、高級豆ブレンドを51%使用し、基準の1.3倍(公正競争規約コーヒー規格下限基準値5g/100g比)の量で抽出しているようです。でも、香料はちゃんと入ってる!

「コスタコーヒー」の公式ウェブサイトを見てみると、豪華客船での船長とMrコスタの登場するPR動画をありました。そこには、こんな会話が。

船長:「いい香りのコーヒーですな。」

Mrコスタ:「ありがとう。このコーヒーで日本の方々を驚かせに行くんです。」

船長:「日本?それは大変そうだ。」

Mrコスタ:「ええ、日本人はコーヒーをよく知っていますから。だから、やりがいがあるんです。」

 日本人がコーヒーをよく知っているかは個人差があるので何ともいえませんが、私はまったく驚きませんでした。日本コカ・コーラの「ジョージア」に替わる定番商品になるには大変そうというのが感想です。 

 連休明けの感染拡大に変化があるのかどうか?そちらの方が気になります。

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Human and Animal

 昨日の53日は父の命日でした。早いもので13年が経過しました。そんな事すら忘れかけているところに、妻から「3日はお墓参りだから!」と言われて気付くくらいですから、父もあの世から呆れていることでしょう。そんな訳で、朝から姉夫婦とともにお墓参りを済ませます。

 その後、妻のお供で出かけて用事を済ませ、午後から向かった先は現代陶芸美術館(多治見市)でした。424日から620日まで行われている、『Human and Animal 土に吹き込まれた命』を見ながら、日常にない空間に身を置いて、頭の中を目の前に見える物だけにしながら、ゆっくりとした時間を過ごします。

「人と動物という根源的なモチーフに、土素材を通じて向き合う国内外の5作家、ベス・カヴェナー(アメリカ)、スーザン・ホールズ(イギリス)、奈良美智(日本)、ステファニー・クエール(イギリス)、キム・シモンソン(フィンランド)による陶作品や関連作品、約100点をご紹介します。」とあって、5人の作家のモチーフやストーリーが異なるだけに、各ブロックごとに楽しめ、もっと作品を見てみたいという気持ちにさせてくれます。 

屋内施設であっても訪れる人も少なく、ソーシャルディスタンスが充分保たれた場所から一歩は離れると、アウトレットやショッピングセンターには車が溢れんばかり停まっています。そんな光景を横目で見ながらお店に向かい、少なくなったケーキとプリンを作り始めました。

時としてHuman(人間)のように珈琲屋をし、時としてAnimal(動物)のように何かを求めて彷徨う店主です。(ただ、じっとしているのが苦手なだけなのかもしれませんが。)

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連休前半

 昨年のゴールデウウィークの期間中は、緊急事態宣言もあって429日から店内での飲食を中止し、コーヒー豆の販売だけを行っていました。その時のブログには、「なによりも、429日から店内での飲食を中止し、コーヒー豆の販売のみにして分かったことは、楽しくない!ということです。」と書き留めていました。

 そのため、今年のゴールデンウイークは昨年の5月12日から続けている、席数を減らして来店客数を抑える取り組み行いながら、従来通りの営業をしているところです。4月10日のブログに書いたとおり、コーヒー豆を購入する方の35%が飲食をしながらコーヒー豆を購入されているため、コーヒー豆の販売のみに限定した営業にできなかったことにあります。そして、お客様との関わり方が少なくなることによって実感した「楽しくない!」という思いをしたくなかったこともあります。

 今日までの連休前半の来店客数は平日並で、目立った程の増加もなく落ち着いています。日によっては、店内飲食の人数と同程度の方がコーヒー豆を購入される日もあり、巣篭もり需要も感じられることもありますが、全体的には静かなゴールデンウイークといったところです。 

 例年、5月5日が開店記念日ということもあって、何かしらのイベントや案内ハガキを出してきたのですが、今年はイベントを先延ばしにしようと考えています。今は感染防止に務めることを最優先にしながら、収束後を見据えた準備をしなければと思っています。

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