■ 2020年12月 ブログ

正月飾り

 自宅の大掃除を避けるように30日まで営業を続けてきましたが、さすがに今日ばかりは何かをしなければと、妻の顔を伺いながら鏡餅の飾りつけや窓ふきを手伝っております。妻の方は、自宅のフローリングのワックス掛けをはじめ、細かなところを丁寧に掃除しておりました。 

 「やっておいたから!」と言われて見渡すと、床の間と玄関の生花、自宅玄関の門松と店用の門松も一人で作ってくれています。昨年までは、帰省した娘夫婦たちが手伝ってくれましたが、今年はコロナ禍とあって帰省することを控えたため、「やっておいたから!」という声のトーンもいつもより高かったように感じました。 

 昨日は、まめ蔵のデータを見ながら振り返ってみましたが、一人で全てやっているように見えて、実は、表に出ないだけで色々と支えてくれる妻の存在があってこそ成立しているのです。この点だけは肝に銘じています。 

 正月飾りを見ながら、感謝!感謝!と心の中で思っているのでした。 

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振り返ってみる

 新型コロナウイルスの影響でコーヒーセミナーやイベントが無くなり、妻と計画していた旅行も中止、それでも人生には一時停止のボタンは無いので、あっという間に1年が終わろうとしています。本当は、あっという間に人生は過ぎるはずもなく、色々な出来事に溢れているのに、周りの急激な環境の変化のために気付かないだけなのですが、ここでは1年間のデータを見ながら、改めて珈琲屋まめ蔵としての経過を振り返ってみることにします。 

 まめ蔵も6年目に入りました。開業当時から電子レジを活用しているため、各種データを見ることが出来、6年間の比較データも見えることから、単年のデータだけでは分からないことも、連続したデータを見ることによって分かることも出てきました。珈琲屋と呼べるような店にしたいと始めましたが、道未だ半ばかもしれません。 

●コーヒー豆の販売 

 今年は、各月のコーヒー豆の販売額が前年実績を全て上回りました。顕著に前年実績を上回ったのが4月・5月で、緊急事態宣言の発出によって異常とも思える増加となりました。巣篭りや在宅勤務により飲用回数が多くなり、既存のリピーター購入数が増えたことと、家にいる機会が多くなったからインスタントじゃなくコーヒーを淹れてみようと、新たにコーヒー豆を購入される方が増えたようです。ただし、緊急事態宣言後は在宅勤務や巣篭りの解消もあって、徐々に通常の状態に戻っていきます。 

●来年客数 

 そうしたコーヒー豆の販売が巣篭り特需とも呼べる効果となり、1年間を通した来店客数の大幅な減少があっても、店の売上全体を押し上げて下支えをしています。過去の数字を見ても、今年の来店客数は大きき下振れしているなか、売上全体としては僅かに増加傾向が続いています。この数字を見て、「客単価が上がってよかった。」と喜べない部分があります。将来を見据え、自分の体力や能力の衰えを考えれば客単価を上げることが必須であり、そのためコーヒー豆の販売に比重を置くようにしている訳ですが、こうした急激な変化は望んでいませんでした。今回は、結果的にコーヒー豆の売上げが伸びたことで客単価も上がりました。同じように需要が伸びるとは限りらないことは、この地元の市場から考えれば想像が出来ます。現に、12月中旬からは新型コロナウイルス感染急拡大とともに、来店客数の落ち込みがはっきりしてきました。先が見えない状態です。 

●コーヒー豆のシェア 

 店全体の売上に占めるコーヒー豆の販売額の割合は、当初の2割程から年を重ねるごとに徐々に増加し、3割前半から3割後半へと増え、今年は4割を超える実績となりました。目標は5割以上と考えていたので、順調と言えるのかもしれません。ただ、5割以上のシェアは個人客のみを販売先としている限り厳しいと考えており、喫茶の部分をいかに生かしていくかがカギになります。最近は冬場の新型コロナウイルス感染拡大によって来店客数が減少しており、この影響が出てくるのが年明け以降となると予想されることから、頭を悩ませるところです。(悩んでも仕方がないんですが。) 

●楽しめたか 

 実はこれが一番大切な課題です。「生まめを まめに焙煎し 楽しく まめに暮らす」を目標に掲げている通り、セカンドライフを充実させるために始めた珈琲屋として、楽しむことが何よりも求めている所です。その点においては、今年も楽しい出会いが数多くあり、外に出かける機会が無くなった状況ではありましたが、貴重な体験をすることが出来ました。こうした喜びを長く続けるためにも、経営基盤を確かなものにしていく必要があります。 

恥ずかしながら、自分から珈琲屋と名乗ってはいるものの、諸先輩方々からは存在すら認められない程度のものです。まだ始めたばかりですから、徐々に徐々に珈琲屋らしくなれればと思っている年末でした。今年も一年間ご利用ありがとうございました。 

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痛いクリスマス

 まめ蔵で唯一ケーキのお持ち帰りをしてるのが、NPO法人地域活動支援センター「土岐やまびこ作業所」です。開業以来、毎年最後の作業日に合わせてケーキを頼まれているので、今年も24日に手渡す準備をしていました。ところが日曜日にギックリ腰になってから調子が悪く、24日には最悪の状態の朝を迎えます。約束の8時半を気にしながら妻に座薬を入れてもらい、何とかケーキを引き渡すことができたものの、それ以上体を動かすことが苦しくて、その一日はコーヒー豆の販売のみにすることにしたのでした。 

 頼りにしていた座薬も痛み止めの薬も無くなったことから、翌日には地元の整形外科に行きますが、一向に痛みが取れることもなく店を開けることが出来ません。そして、この日も妻に座薬をいれてもらうことになりました。クリスマスイブもクリスマスも、私にとっては座薬が妻からのプレゼントになってしまうとは何たることか! 

 そして今日は、コーヒー豆の販売のみと諦め店を開きました。「またか!」と残念がるお客様の顔が浮かびますが、今は店を開ける事だけにしぼって「申し訳ございません。」と頭を下げることにします。実際は、頭を下げると腰が痛むので出来ませんが。今年は最悪な年末を迎えております。まあ、こんな時もあるさ! 

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ブランド

 お客様からミカンをいただきました。「恋みかんっていうの!」、そう言って渡されたミカンは色が濃いものの、SMサイズでよく見るミカンだと思っていました。ところが、食べてみると甘くて味が濃いのです。驚いて検索してみると、長崎県下統一ブランドの一つである「長崎恋みかん」だということが分りました。 

 この「長崎恋みかん」は、長崎県の高級ブランド「出島の華」に次ぐセカンドブランドとして、一定以上の美味しさを確保した購入しやすいブランドにした商品です。名前の「恋」は味が濃いという意味で、中身で勝負するというキャッチフレーズが由来となっているようです。高級ブランドの「出島の華」と同様に生産者自身が指定園に申請し、生産資材の統一と品質目標を目指した栽培管理を行い、基準に達した園地から出荷されています。ちなみに、Amazonnで調べると一般的なミカンの3倍以上の価格となっており、一口で食べてしまった事を後悔してしまいます。 

 こうしたミカンにもブランドがあるように、コーヒーの世界にも驚くようなブランドの農園やコーヒーの品種が存在します。オークションで高値を付けたCOE(カップオブエクセレンス)を何度かカッピングしましたが、確かに高品質で個性的なコーヒー豆はあるものの、その価格が妥当であるかは首を傾げるばかりでした。価格には誰がどのように販売するかによっても、その妥当性は関係してきますが、私自身はお客様に提供したくなるような魅力的なコーヒー豆は少なく、あったとしても高くて手の届かないコーヒー豆です。 

 コーヒー農園やコーヒー豆のブランドと同時に、そのコーヒーを販売する珈琲屋さんにもブランドと呼べるものがあります。コマーシャルなどによるイメージ戦略によって作られてブランドは、時として「確かに美味しいけどビックリするほどでもない。」とか、「なんで人気なのか分からないほど美味しくない。」と落胆させることがあります。それは、お客様へコーヒー豆を前面に出すのではなく、珈琲屋さん自身を前に出し過ぎたケースに多いように感じます。 

 不器用な私はPRが苦手なうえに嘘がつけないこともあって、けっして商売上手とは言えませんが、ブランドなんか気にせずコーヒーと向き合うことだけをしていきたいと思っています。期待値上げてガッカリさせるの嫌じゃないですか。 

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ウィズヨウツウ

 国内の新型コロナの感染者数は累計で20万人を超え、感染拡大に歯止めがかかっていない状況が続いています。そんな中、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が、「東京の場合には感染が少しずつ増えている」と指摘した上で、「飲食を中心として感染拡大していると考えられる。会食・飲食による感染拡大リスクを徹底的に抑えることが必要」と話しました。 

 何を今さらといった感じではありますが、既にお客様においても、飲食を中心として感染拡大していると考えている方が多く、12月に入ってから来店客数が減少傾向にあります。ある意味、国からいろいろ言われなくとも行動を自粛している訳ですから、ウィズコロナの生活を理解しているのは良い事です。時々、「何を考えているのやら?」といったお客様もお見えですが、以前と比べれば格段に少なったのは間違いありません。 

 まめ蔵としてもテーブルの間隔を空けたり、席数を減らして営業を行っていますが、12月に入ってからは、DAIKINストリーマ加湿空気清浄機を設置し環境整備をしています。そうした一昨日の日曜日、寒さがこの冬一番となった朝にメールチェックをしようとパソコンを見ようとした際、「グッキ!」一瞬目の前が白くなって腰痛再発です。ウィズコロナとともに「ウィズヨウツウ」も年末になって重なってしまいました。 

 日曜日は苦しみながらも一日を過ごし、月曜日の定休日に掛かりつけの接骨院で治療を受け、今日は背中を曲げずに歩けるようになりました。いつものパターンだと今週いっぱいかけて徐々に回復するので、出来るだけ無理をしないように過ごす事だけを心掛けています。店内の大掃除や焙煎機の煙突掃除など、年内に行うべきことは沢山あるため、出来るだけ混まないことを願うばかりという、ふざけた店主となりました。 

 腰痛に苦しむ姿を見かね、お客様からは様々なアドバイスを頂戴しました。でもね、それができたら今の姿は無いんだから!ダイエットも運動もストレッチも、分かっちゃいるけど・・・なのですよ。 

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コーヒーの科学変化

 先月、定期的にコーヒー豆を購入されるお客様から、「ピーベリーってありますか?ピーベリーは甘いらしいので欲しいのですが。」なんて質問されたとブログに書きました。その際には、「当店にはピーベリーはございません。」とお答えし、『コーヒーの科学』(著:旦部幸博)に記載されたような内容を簡単に説明したのです。でも、「あれで分かっていただけただろうか?」と疑問に感じたため、後日ご来店された際に、『コーヒーの科学』の本のピーベリーとコーヒーの甘さについての記載ページに、付箋を付けて本をお貸ししたのでした。 

それから2週間後の今日、お礼だと言ってクリスマス用お菓子を用意して返却していただきました。また、付箋を付けたページ以外もお読みいただいたようで、コーヒーを淹れる楽しみが増したようです。これまで挨拶程度の会話しかなかった方から新たな質問をいただき、一冊の本をキッカケにしてコーヒーの科学変化が起こったようです。これから先も、コーヒーのことで会話が増えることでしょう。 

本→本+お菓子ですから、化学変化が起きたというには変だし、金の斧効果なのか、ちょっと表現が分かりませんが、ここはやはり「コーヒーの科学変化」ということにしておきましょうか。寒い日に、一人ホッコリしている店主であります。 

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牛に引かれて善光寺参り

 「牛に引かれて善光寺参り」と言う言葉があります。思わぬ他人からの誘いで、物事がいい方に向かうことを表すことわざです。欲深い老婆が牛に布を取られて追いかけ、善光寺に到着し、信心深く変わって極楽往生を遂げたという、善光寺に伝わった昔話が由来となっています。 

 珈琲屋をやりはじめ、お客様から色々なイベントへのお誘いやお勧めの本などの紹介があります。そのおかげで、今までなら経験しなかった体験や新しい出会いがあり、セカンドライフが充実したものになっています。来年は丑年です。「牛に引かれて善光寺参り」という言葉を思い出し、物事がいい方に向かうことを信じて牛に引かれてみたいと思います。 

 そこで、善光寺と呼ばれる寺が隣町の駄知町にあることを知ったので、ちょっと出かけてきたのでした。その寺の名は瑞雲寺といい、開創は不詳のようですが、本尊に善光寺如来を祀ってあり、東濃善光寺と呼ばれているそうです。駄知町には他にも寺があり葬儀で行ったことがあったのですが、東濃善光寺と呼ばれる瑞雲寺の存在はしりませんでした。確かに分かりにくい場所にある小さな寺でしたが、来年の良い牛の導きを願って御参りしました。 

 善光寺といえば長野県長野市にある寺が日本で一番有名ですが、それ以外にも全国各地に善光寺はあり、その数200以上と言われています。岐阜県では五郎丸ポーズの大日如来で有名になった関善光寺の宗林寺、織田信長ゆかりの岐阜善光寺があります。 高名な開祖がいるわけでもなく、京都・奈良でも首都圏でもない地方のお寺がこれだけの参拝者を集め、全国各地に善光寺と言われる寺があるのには理由があるようです。 

善光寺とは聖(ひじり)のお寺です。聖とは、平たく言えばお寺の営業マンのことです。善光寺聖たちは、善光寺如来と聖徳太子信仰を2枚看板として、「善光寺まいり」をすれば、生きながら「あの世」へ行き、極楽往生を証明するご印文と血脈(けちみゃく)を頂戴できると全国にセールスして歩いたというのです。正規の寺院を離れて諸国を遊歴する僧侶によって、信州から遠く離れた地域にまで善光寺如来の分身を背負って出かけ、信仰を広げて回った結果が全国の善光寺という訳です。 

そもそも、極楽浄土や輪廻転生を信じない私には善光寺のご利益は無縁かも知れませんが、「牛に引かれて善光寺参り」といわれる、思わぬ他人からの誘いで、物事がいい方に向かうことだけは期待したいものです。 

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祭りと信仰

 土岐市美濃陶磁歴史館で開催中の企画展、土岐市の文化財展『祭りと信仰』(124日~ 223日)へ行ってきました。子供の頃、お祭りの日はいつもワクワクしたものです。僅かながら小遣いをもらい、出店の屋台を廻りながら普段買い求めることのできない菓子類を買ったり、眺めたり、祭りの最後に行われる投げ餅を楽しみにしていたものです。子供にとっては祭りと信仰とは無縁のもので、夢の空間でしかありませんでした。 

 春・夏・秋・冬と季節ごとに大小様々なお祭りが地域で行われ、ちょうど今頃は「秋葉様」で祠の前で焚火をした大人たちの所へ駆け寄り、ミカンやとんのこ(赤飯の握り飯)もらいに行ったものです。そんな庶民の暮らしと信仰は、疎遠となった今では考えられないほど一体のものでした。 

土岐市美濃陶磁歴史館によれば、土岐市内に残る江戸時代の庄屋日記を読み解くと、様々な信仰が年中行事に組み込まれると同時に、突然降りかかる病気や災害を払うために神仏へ祈る様子も記されているようです。また、毎年の秋祭りは一大行事で、花馬や神楽の奉納に加え、芝居や芸能も行われ、人々にとって最大の娯楽であり、信仰の対象であり文化の中心的施設として、地域の神社は大切に維持されてきたといいます。 

この企画展では、そんな庶民の暮らしとともにあった信仰の形を、神社に残る棟札や祭礼用具、様々な奉納品などから紹介しています。中でも、土岐市内の特色としては、かつて秋祭りで行われていた花馬奉納があります。花馬は、陶磁器などの輸送に馬が使われた昭和30年頃までは市内各所で奉納が行われ、今でも神馬を飾った馬具が多く残されています。今でも花馬を行っている地区はあるようで、お客様から花馬を引きながらご祝儀を集めていると聞きます。 

また、美濃焼産地としては陶製の奉納品が特徴的で、ユニークな陶製狛犬や神猿が展示されており、制作された町や作者の名前から現在の窯元が想像されます。さらに、物資輸送や人々の往来が盛んだった旧街道筋には、往時の繁栄を偲ばせる神社やお堂があり、住民が資金を出し合い、社殿の建て替えや仏像奉納が行われており、普段見ることのない十王尊も見ることが出来ました。 

今年はコロナ禍とあって、妻木町で行われた八幡神社の流鏑馬では、「コロナ退散」と書かれた的を馬上から矢を射るなど、時代とともに祭りのあり方も変わってきています。ただ、過疎化や高齢化、地域行に対する無関心という傾向もあり、祭りを受け継ぐことが難しくなっている今日、私が子供の頃に感じたワクワク感は無くなっていくのかもしれません。 

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クリストシュトレンをお供に

 朝の焙煎とロールケーキ作りも終わり、一息ついてコーヒーを飲みます。12月に入ってから店内のBGMにクリスマスソングのCDを流し、絵手紙に描いたポインセチアを置いていることもあり、今回のコーヒーのお供には、先日、中津川市阿木町のパン屋さんキュルティヴァトゥールで買い求めた、クリストシュトレンを食べています。また、これが美味しいのなんの。遊び心で自分が作ったシュトレンが恥ずかしくなります。はやり、餅は餅屋に限ります。

 

 一般的に言われるシュトレンは、正式にはクリストシュトレン(Christstollen)と言います。ドイツ語のクリスマス(Weihnachten)を意味する、通称ヴァイナハツシュトレン(Weihnachtsstollen)とも呼ばれ、ドイツの「食品法」では、小麦粉100%に対して乾燥物(ナッツやドライフルーツなど)が最低60%含まれ、かつバター(乳脂肪分82%以上)が30%以上などなど、細かく規定されており、この規定に合わないものはクリストシュトレンまたはシュトレンと称することができないそうです。

 このクリストシュトレンを作っている阿木町のキュルティヴァトゥールは、阿木川ダムを渡る国道の反対側にある山道を走った何もない山の中にあり、2003年の春に建築廃材や地元の木材を使用した木の家を4年かけて完成させ、2007年4月にオープンしたお店です。店名のキュルティヴァトゥール(cultivateur)はフランス語で農家・農夫という意味や耕す人といった意味があるそうです。確かに耕したといった雰囲気のあるロケーションなのです。 

 そんな山の中でお店を構えて商売を続けるためには、商品の品質が高いこともありますが、何よりお客様から求められているからにほかなりません。私もよいコーヒーを提供できるよう、生まめを まめに焙煎し 楽しく まめに暮らすべく努力したいと思っています。 

 先日、時々一人で来店され、カウンターに座っていたお客様がお亡くなりになったことを知りました。以前から入退院を繰り返されていたため、毎回「最後の一杯」のつもりでコーヒーを淹れてきましたが、現実になると寂しく感じます。クリストシュトレンをお供にコーヒーを飲みながら、少しだけセンチメンタルになる12月です。 

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Challenge Coffee Barista

 先週の土曜日に参加した、コーヒーサロンと日本サスティナブルコーヒー協会主催の「第53回コーヒーサロン」冒頭で、川島良彰氏から障がいのある方たちのバリスタコンペティションを行うという話がありました。このバリスタコンペティションを通じて、障がいのある方たちの技術の向上と新しい雇用の創造を目指すと同時に、コーヒーを媒体として多くの人が障がいのある方と触れあい、「皆が大切な存在」と認め合うインクルージョンを目指して企画したということです。 

 そのコンペは日本サステイナブルコーヒー協会が主催し、2021512日(水)に品川プリンスホテルで開催予定のようで、特別協賛企業も株式会社カリタ、サントリー食品インターナショナル株式会社 、日本航空株式会社、株式会社プリンスホテル、株式会社ミカフェートなどが名を連ね、抽出器具から水やコーヒー豆、さらには移動手段や宿泊先や会場等まで準備されています。 

 審査は「ブレンド審査」と「抽出技術審査」の2部構成になっており、「ブレンド審査」では、大会主催者から事前に提供された焙煎豆3種を使って、各チームが考案したオリジナルブレンドを、会場にいらした方々が試飲し、風味バランス、ブレンドのストーリーなどを総合的に評価し審査・投票。(ただし、抽出は主催者が用意したマシン抽出)「抽出技術審査」では、各チームが持参したオリジナルブレンドを、主催者が準備した水(南アルプスの天然水)、抽出器具を用いて審査員の前でコーヒーを抽出し、接客、プレゼンテーションを行い、ブレンド、抽出技術、接客、プレゼンテーションなどを総合的に評価。といった内容のようです。 

 既に参加チームは決定し、普段からカフェを運営されている方々や、作業所、支援学校の生徒さんなど、幅広いチームの参加となるようで、サイトを覗くと次の10チームでした。 

レストラン アンシェーヌ藍(東京都世田谷区) 

・スワン (東京都中央区) 

Natugel(ナチュグル)(茨城県牛久市) 

dl.café(ディーエルカフェ)(東京都千代田区) 

・ぴりーぶ(千葉県千葉市中央区) 

・けんきょ~ず(茨城県立境特別支援学校高等部) 

・チーム キャンバス(静岡県静岡市清水区) 

NISHIWASEDA COFFEE (東京都新宿区) 

・フェア・コーヒー(神奈川県横浜市保土ケ谷区) 

Social Good Roasters (東京都千代田区) 

 それぞれのホームページを見てみると多くが就労支援B型作業所やということもあり、一ヶ月の給与も2万円前後くらいだと想像できます。こうしたイベントを通じてバリスタとしての価値を高め、マシンによるオフィスコーヒーサービスから人の手によるコーヒーサービスへ移行し、就労機会の場を増やすことを考えているのだと思います。 

 土岐市においても市役所の新庁舎のオープンとともに、ラウンジスペース内で社会福祉法人聖泉会が「ほしのテラス」というカフェを就労継続支援B型として運営しています。私が訪れた11時半頃にはラウンジスペースで飲んでいる人はいませんでしたが、本格ハンドドリップ・ブレンドコーヒー(250円)はそこいらの喫茶店よりも美味しコーヒーでした。 

 こうしたカフェが表舞台に出る機会が生まれることには賛同できるのですが、企画の趣旨に出てくる「インクルージョン」という言葉が気になります。インクルージョン(inclusion)とは、直訳すると包括・包含という意味ですが、ビジネスにおいては企業内すべての従業員が仕事に参画する機会を持ち、それぞれの経験や能力、考え方が認められ活かされている状態とされています。ちょっと前まで、ダイバーシティ(diversity)という言葉が聞かれ、多様な人材を活かすことが叫ばれてきたので、似ているようで少しニュアンスが異なります。 

 そもそもインクルージョンという言葉は、フランスの中で社会的経済的格差を「社会的排除(ソーシャル・エクスクルージョン)」と呼んでいたところに始まり、社会から排除されたニートや若年層の失業者、障害者など幅広い対象者を含んだ格差社会の抱える問題を表した言葉でした。それが、教育現場にも使われだしたものの、統合教育とインクルージョンと混同して正しく理解されていないケースもあります。 

 私自身、作業所を運営されているお客様や特別支援学校で働くお客様と会話をする中で、何が適切でどうすることがベストなのかも理解出来ないでいることもあって、「インクルージョン」という言葉が先行することに疑問を感じてしまいます。広義に横文字をしようするより、具体的なターゲットに絞った方が理解しやすいと感じた次第です。先ずは、来年もコロナ禍が続くと予想されますが、イベントが話題になることを願うばかりです。 

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Webセミナー 5

 昨夜は、コーヒーサロンと日本サスティナブルコーヒー協会主催の「第53回コーヒーサロン」でした。ここ数年は名古屋のJICAなごや地球ひろばで行われてきましたが、コロナ禍ということでWebでのセミナーとなったようです。コーヒーアミーゴス中部のメンバーの方々がご尽力され行われていますが、私はいつもフリーで参加させていただいております。 

 今回のコーヒーサロンは、1930分~2130分にわたりZoomを使用して行われ、「コロナ禍の世界各地のコーヒー産業」というテーマで、ハワイ、ブラジル、スイス、インドネシアからそれぞれのコーヒー産業の様子をオンラインで次の方々から報告するという内容です。 

・ハワイ島コナ 山岸秀彰さん(山岸コーヒー農園オーナー) 

・ブラジル・サンパウロ マルシア下坂さん(ミカフェート・ブラジル) 

・スイス・チューリッヒ 深堀絵美さん(コーヒーショップMAME共同経営者) 

・インドネシア・スマトラ 三木和彦さん(石光商事) 

それぞれの国のコロナ禍での状況やコーヒー産業に関わる影響などの説明を受けましたが、これまでのWebセミナーと異なった印象を持ったのが、日本人から見た各国の状況や反応ではなく、それぞれの国情の違いを持った国民がコロナやコーヒー産業でいかに対応しているか、そんな視点の違いを特に感じました。 

日本人が保守的で自立心の乏しい民族であり、時として、伝統を守ることや秩序が維持されていることが評価される反面、変化に素早く対応できにくく、国に守ってもらうことに慣れてしまった負の部分が目立ったようにも思えました。リスクを承知で商売を始め、早々と見切りをつけて新しい商売を始める感覚が日本人には理解しづらい面もあるものの、ある意味、それが逞しさかもしれません。 

そんな感覚の違いが、ハワイ島でコーヒー農園をしている山岸さんにとっては、新規参入する農園主がティピカ以外のコーヒーの苗を植え、ハニーとか、なんちゃらとかの付加価値を付けることに対して嫌悪感を持つのだろうなって思うのです。 

国によって、さらには州によってコロナ対策が異なり、コーヒー産業の従事者が移動制限よって具体的に何が起こっているのか、これまで知り得なかった事柄が分かり有意義な時間でした。ただ、山岸さんがコーヒー農園を止めちゃうとか、ブラジルのコーヒー生産が来年は4割減になるかもとか、思わぬ話題もあって二時間を超えても短く感じたものです。 

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鬼とならぬよう

 来店されたお客様の中に、「孫のために新聞をコンビニでコピーしようと思って!」といって、新聞紙を抱えている方がありました。何のことかと尋ねると、大人気漫画『鬼滅の刃』のコミックス最終23巻が本日4日に発売されたことを記念して、4日の全国紙全5紙(読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、日本経済新聞)の朝刊に、主要キャラクター15人が各紙3人、11面ずつ名言とともに登場する全面広告が掲載されたようです。 

 お馴染みの方だったので、お客様がお持ちの朝日新聞をお借りして見てみると、全面広告がド~ンと出ているではありませんか。『鬼滅の刃』に興味のない私にはキャラクターが誰なのかは分からないものの、かなりの広告料になることだけは容易に想像できます。掲載キャラクターは掲載媒体によって違い、早朝からコンビニエンスストアなどに足を運んだ人も多かったそうです。 

 そんなに『鬼滅の刃』が人気なのかと思いきや、早くもメルカリやオークションサイト「ヤフオク!」には、主に朝刊や、朝刊と夕刊のセットが出品されているそうです。通常、各紙の販売価格は1部当たり50180円(税込)のものが、5紙セットで3,000円の出品もあったというから、新聞を買い漁り出品する人も、それを買う人も、全員が鬼と化してしまったように感じてしまいます。 

 そんな状況を見るにつけ、自分が鬼とならぬよう、距離を置きたくなったのでありました。 

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今月紹介するコーヒー豆

 12月は、スポット的にコスタリカのコーヒー豆で、好気性発酵工程を含むイエローハニーを紹介することにしました。まめ蔵では、同じコスタリかのガンボア農園によるブラクハニーがありますが、イエローとかブラックにハニーと付いているためにハチミツをイメージされる方があります。しかしながら、ハチミツの味がする訳ではありません。中には、フレーバーにハチミツのようなといった表現を使うお店もあるようですが、ハニーと使用するようになった背景には、スペイン語を公用語として使用するコスタリカの言葉に由来します。 

ハニープロセスは、ミューシレージ(コーヒーの果肉の下にあるネチネチした部位、粘液質)を残して乾燥させる処理方法です。このミューシレージのことをmiel(ミエル)」と呼ぶそうです。そして、それがスペイン語では「ハチミツ」の意味も持ち、再度スペイン語から英語に直すと「ハニー」になったと言われます。一説には、バイヤーが「ハニーにすれば売れるんじゃね?」と言ったとか言わなかったとか。また、ミューシレージの残り方によってイエローだとかブラックといった表現を使い分けているものの、意外と適当だったりするそうです。 

今回紹介するラ・メサ農園は、コスタリカの主要生産地である、タラス、トレスリオス、セントラルバレー、ウェストバレー、オロシ、ブルンカ、トゥリアルバ7つ中の一つタラス地区にあります。近くにはガンボア農園もありますが、ガンボア農園のブラックハニーはカトゥーラという品種で、ラ・メサ農園のイエローハニーはティピカになります。さらに、イエローハニーと同時に好気性発酵の工程が加わっています。 

好気性発酵とは、果肉除去したウェットパーチメントを水とミューシレージを入れたタンク内で空気に触れた状態で発酵する工程を意図的に作ります。これによって通常のイエローハニーにはないレッドフルーツ系の熟度の高いフレーバーの印象を与えることができるといいます。ただし、フレーバーの感じ方には個人差があるため好みは分かれます。 

ちなみに、ラ・メサ農園は、La MesaThe Tableの意味があるそうです。このテーブルと名付けられた農園はその名前とは全く異なり、彼らが持っている農園の中でも最も急勾配の農園で、急勾配での過酷なコーヒー生産を皮肉りながらも、名前だけでも穏やかなものでありたいと名付けられたそうですよ。 

少量しか仕入れておりませんので、無くなり次第終了となります。

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我が家の干し柿

 今年も妻が自宅のベランダで干し柿作りをしています。昨年、思いのほか美味しく出来上がった干し柿に気を良くしてか、どうやら我が家の風物詩となりそうな感じです。干し柿には「市田柿」、「あんぽ柿」などありますが、妻は何と命名して自慢する事でしょうか?それにしても、雨が降ったらカバーを掛けたり毎日のように手をかけることは、面倒くさがりの私には真似のできないことです。 

「柿が赤くなると医者が青くなる」という諺がありますが、柿が赤くなる秋は天候がよいので体調を崩す人も少なく、柿は滋味豊かな食べ物であることから医者は商売にならずに青ざめると言われます。さらに、干し柿にすると栄養素がたっぷり含まれているそうです。 

■βカロテン 

干し柿に多く含まれているβカロテンには強い抗酸化作用があり、生活習慣病予防やアンチエイジングに効くんだそう。またβカロテンは体に吸収されるとビタミンAに変わり、免疫力をアップさせる効果があるとか。 

■食物繊維 

不溶性食物繊維が多いので、便のかさを増やして腸を刺激し、お腹の調子を整えてくれます。生柿(1個あたり約4g)よりも干し柿(同約5.2g)の方が豊富で、果物の中ではとても多いそうです。 

■タンニン 

干し柿には「タンニン」と呼ばれるポリフェノール含まれ、赤ワインや緑茶などにも含まれている渋み成分ですが、乾燥させることにより、渋柿の可溶性のタンニンが不溶性に変わり、渋味がなくなって、甘味が強く感じられるようになります。血の巡りをよくして代謝をアップさせ、美肌効果を発揮するとか。 

その他、干し柿に含まれるビタミンAやカリウムによっても、免疫力アップや利尿効果でむくみ解消につながるとか。 

そんな我が家の干し柿も、そろそろ完成間近となりました。妻は帰省予定の子供たちに食べさせたいと考えているようですが、新型コロナウイルスの感染拡大でどうなることやら。干し柿のように、期待が萎まぬよう願うばかりです。 

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3密(蜜)

 昨日、「2020年ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、新型コロナウイルスの感染防止を目的とする新概念、新習慣である「3密」が年間大賞に選ばれたそうです。その選出理由について、言語学者の金田一秀穂氏は、「3密は健気な日本語である。結婚の条件としての3高、大変な肉体労働を表す3K。いくつかある大切な項目をまとめる言い方が日本語にはあって、得意技ともいえる。この悲劇的厄災の中にあっても、日本語はその特性を発揮して注意すべき心得をまとめて表し、予防を喚起した」と評しています。 

さらに、「生煮えの外来語や新造語が氾濫する中で、『3密』は、3Kとか3高とか、複数の大切なものをまとめて一語で表すという日本語の得意技を使った言葉で、日本のコロナ被害を少なく留めるのに力あった、もしかするとファクターXの一つなのではないでしょうか。」とコメントも寄せている。 

 しかし、「3密」は流行語であってはいけないのです。コロナ禍の今ですら、すっかり忘れ去られた言葉になってしまったような状況を垣間見ると、3密は健気な日本語であるべきではありません。複数の大切なものをまとめて一語で表すという日本語は、日本のコロナ被害を少なく留めるファクターXにはなっていないし、新語・流行語大賞に選ばれた時点で既に過去の言葉となってしまいました。 

 また、今月14日には、一年の世相を漢字一字で表現する「今年の漢字」(日本漢字能力検定協会主催)の発表が京都・清水寺で発表されます。当然、こちらもコロナ関連の文字が選ばれることになるでしょう。清水寺で書かれた文字は、その後、一年間の出来事を清めるとともに、明るい新年となるよう願いを込めて奉納されるようですが、新型コロナウイルスの感染拡大はまだまだ続きそうな予感がします。 

 医療現場は、春にはマスクや防護服、消毒薬の不足が叫ばれていましたが、現在は医療従事者不足と一般医療への圧迫という事態となっています。感染防止と経済回復を同時に行う施策に踊らされ、個人が考えて行動することを忘れてしまった故に起きている事態だと言うのに、「〇〇の責任だ!」と不満をぶつける人達ばかりです。 

 失業率は悪化し、インバウンドで潤っていた事業所が潰れていく中、株価だけは外資によって上がり続け、(3万までいくかな)オリンピックはスポンサー企業のいるアメリカさえ参加すれば実施しそうだし、効果が未知数なワクチンで儲ける人も出てきそうです。株価、オリンピック、ワクチンの三つの甘い蜜を味わう人がいる世の中、やっぱり間違ってるな。 

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12月の案内状

 年末に向け、コーヒー豆を購入していただいているリピーターへ葉書を出しました。内容は年末年始の休業期間や12月中の臨時休業等のお知らせです。一応、新しく用意したコーヒー豆の紹介を入れましたが、「来たのに休みやったやん!」と言われないための言い訳的お知らせ葉書なのです。定休日以外に休みたいという希望もなく、私にとって大切な居場所になっている「まめ蔵」なので、臨時休業は避けたいものの、諸般の事情とやらで休業しなければならない時があるため、葉書を出して「お知らせしています!」という既成事実を作っています。 

 今回、裏面に描いた絵手紙はポインセチア。ポインセチアの鉢は入口付近に置いてありますが、昨年は12月中旬に枯れてしまったので、できるだけ長くクリスマスらしい彩りを添えてくれればいいのですが、植物の世話をするのが得意ではない私には難しいかもしれません。また、その絵手紙には、「クリスマスも珈琲で」と書きました。コロナ禍のクリスマスであっても、温かいコーヒーで心温まればという願いを込めました。 

 この時期になると多くの珈琲屋さんで、「クリスマスブレンド」を作って販売しています。もちろん、まめ蔵ではブレンドは「まめ蔵ブレンド」の一種類のみです。これまで、季節物やイベント物のブレンドは作らずに来ています。それは、店主がへそ曲がりということもあって、「クリスマスにはこれを飲めって押し付けなさんな!」という思いがあるからです。クリスマスにクリームたっぷりのケーキを食べる人もいれば、チーズケーキやチョコレートケーキの人もいるだろうに、「これが合う!」っていうのは余計なお世話なのです。自分が好きなケーキとコーヒーを飲めば良いのです。 

 そんなへそ曲がりな店主に付き合って頂けるお客様には、いつもより種類を多く取り揃えてお待ちしております。 

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小ネタ

正眼寺へ出かけたタイミングで、仏教に関する小ネタを一つ。 

中部圏では知られている、名古屋に本社を置くスジャータめいらく株式会社があります。そこで販売するコーヒーフレッシュの「スジャータ」について、会社のホームページのQ&Aコーナーには、「スジャータという商品名の由来は何ですか?」という項目があります。その回答では、「スジャータとは、長期間の修行に疲れて休息していたお釈迦様に乳粥を差し上げたというインドの娘さんの名前からつけられました。スジャータという商品名には、皆様にコーヒーをよりおいしく召し上がっていただくためのコーヒーフレッシュでありたいという願いが込められています。」なんだとか。 

 あまりにも簡単な解答なので、もう少し説明を加えることにしましょう。これは、仏教の開祖である釈迦が修行時代の有名な話です。釈迦は29歳で家や妻子を置いて出家しました。そして、当時の修行で流行っていた自らの体を極限まで追い込む苦行を6年程行います。減食、絶食で自らを追い込み修行に励んだらしいのですが、悟りの境地には至りません。そんな絶食の修行をしていた時に、ある村で一人の娘に出会います。その娘は、僧侶である釈迦にお布施をします。それが乳粥(ちちがゆ)です。娘の乳粥を飲み気力を回復した釈迦は、6年程続けていた苦行を辞め、悟りを開くべく新たな修行を始め、その新しい修行で悟りを開くことになります。この乳粥をお布施した娘の名前が、「スジャータ」といいます。 

 まめ蔵では、フレッシュに「スジャータ」は使用していませんが、個人的には乳粥ではなく、乳珈琲よりも黒珈琲のほうが好みです。

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