35℃

今朝、リビングの窓から外を眺めると、妻がグリーンカーテンとして植えた朝顔が、白い花を二つ咲かせていました。このグリーンカーテンは、室内に入る夏の日差しを遮って室温の上昇を抑えたり、植物の間を通り抜ける風が冷やされることで室内温度を下げるといわれていますが、梅雨明け後の猛暑には効果があるとは思えません。

 過去に、「気温が30℃を超えるとアイスコーヒーがホットよりも増える。」を検証したことがあり、実際にアイスコーヒーの売上が増えていることを確認しており、最近は毎日何度もアイスコーヒーを仕込む日々です。

ところが、35℃以上の猛暑日が続くようになってくると、最高気温となる午後2時以降には来店客数が減ってくるのを感じ始めました。朝9時には市の広報で、「熱中症アラートが発令中です。不要な外出を控えましょう。」などと注意を呼び掛けているのだから、当然と言えば当然なのですが、この気温と消費活動には何らかの関係性があるように思います。

 一般的には夏は暑ければ暑いほど、消費が増えるという傾向が見られます。プールや海などのレジャーの消費、飲み物やアイスクリーム、かき氷などの夏物の消費が増えるということが要因になります。少し前までは夏にはビールが売れるなんて言われたものですが、アルコールを飲まない若者が増え、今では必ずしもビールの売り上げが爆上げなんてことはないようです。その時代ごとに消費行動には変化があります。
 ある経済アナリストによれば、35℃ぐらいまでは、暑くなればなるほど消費が増えるという関係にあり、35℃を超えてくると36℃37℃38℃となるにつれて、消費が減っていくという分析結果があるそうです。暑いと外に出なくなるため、店舗型ビジネスにおいては来店が少なくなるので売上が減ってしまうんだとか。「気温35度の分岐点」なんて書いてありました。

 35℃といえば、「蚊は35℃以上の暑さで活動停止」なんてのも聞いたことがあります。ネッタイシマカという蚊を使った実験で、いろいろな温度と湿度の条件で蚊の飛翔活動を調べてみたところ、飛翔が見られたのは10℃から35℃までだったという論文があるそうです。人から吸血するヒトスジシマカはネッタイシマカと近縁なので、高温に対する耐性もそれほど違わないと思われることから、35℃を超えると蚊が活動しなくなって刺されにくくなるそうです。

 

 今日は9時ごろに雷雨があって、最高気温は32℃くらの予報です。さて、お客様の数に変化はあるのでしょうか?