手話サークル竹の子の総会を無事に終えた後、妻と昼食に出かけた先は、お客様から315日に町内でオープンしたことを教えてもらった、韓国料理の店「ホラン」です。韓国語でホランとは虎のことで、店の看板や大弾幕にも虎の絵が使われています。もっとも、翻訳機能で호랑이は「ホランィ」と聞こえますが、まあ、店の名前ですから。

国土の4分の3が山林である韓国には、古くから虎が数多く生息し、「虎の国」と呼ばれていたそうです。または、「虎をあやつる君子の国」とも呼ばれ、2018年の平昌冬季オリンピックでは、マスコットキャラクターが虎であったくらいです。お店で使われている虎のデザインは、輪郭線に沿ってハサミで切って貼ったような平らな印象で、写実的な絵画というよりは呪術的なお守りのような雰囲気を帯びています。このデザインは、朝鮮時代の19世紀末から20世紀初めの間に描かれたものに多いようです。

そんな店内には、既に多くのお客様で一杯でした。入口で名前と人数を書くと直ぐに呼ばれて通されたのが、畳の上にテーブルという席です。ランチメニュー表から、石焼ビビンバ定食とプルコギ定食を注文します。韓国を象徴するような虎(ホラン)の名前のとおり、本格的な韓国料理が運ばれてきます。韓国料理と言えば辛さをイメージしますが、スープは多少辛いものの、旨味の詰まった美味しい料理でした。

メニューにはランチ提供用のものしかないため、会計時に夜のメニューについて伺うと、コースメニューの他にアラカルトも豊富に提供するとのことでした。これまで韓国料理を食べる機会がなかった私は、ニンニクと辛さばかりが印象に残って気楽に食べに行く雰囲気ではなかったうえ、近場に美味しい韓国料理が楽しめるお店を知らなかったことから足を運ぶことがありませんでした。しかし、これを機会に様々な韓国料理に挑戦してみようと思った次第です。 

호랑이 굴에 들어가야 호랑이 새끼를 잡는다(ホランイ クレ カヤ ホランイルル チャムヌンダ)「虎穴に入らずんば虎児を得ず。」