桜咲く

岐阜県内の公立高校で、入学試験の合格発表が14日行われたこの時期、車のラジオから聞こえるのは、高校受験に合格した親御さんからの喜びのエピソードでした。そんな「桜咲く」のイメージ合わせたかのように、町内で桜(ソメイヨシノ)の咲く光景を見つけます。

 車を停めて歩いて見に行くと、家の人が出てこられたので挨拶を交わします。「桜がもう咲いていますね。」に、「珍しくないよ。いつものことだから。」という返事。日当たりが良いのか近所にも既に咲いている桜の木があるといいます。七分咲きと言った桜が春の強い風に飛ばされないか気になりながら、その場を後にしました。

 桜の花を見て気持ち良くなってから、17日から彼岸の入りを迎えたタイミングで、妻と一緒にお墓参りへ向かいます。(正確には妻に背中を押されて)墓地へ向かうと、多くの人が訪れていることが供えられた「しびき」で分かります。私達が掃除をしていると、何組かの姿が見られ、彼岸の時期が来たんだと感じられました。

「しきび」には強い香りがあり、毒があるため、土葬していた場所にしきびを備えることで動物避けになったそうです。また、この香りの中には虫除けの成分も含まれており、お墓を害虫から守るためにもしきびは重宝されていました。さらに、しきびが放つ強い香りは、悪霊よけとしても考えられていたそうです。 

桜を見て、お墓参りへ行き、春を感じた定休日でした。