ガラスの中の世界

雨の降る日は遠出をしたくないので、ガレリア織部(多治見市)で今月29日まで行われている、『ノグチミエコ ガラスの世界展 「地水火風空」』を観に行ってきました。

「地水火風空」とは、仏教でいう、宇宙のあらゆる世界を構成しているとする、地(ち)・水(すい)・火(か)・風(ふう)・空(くう)の五つの要素のことです。太陽のように燃える灼熱の溶解炉から生まれるガラスによって宇宙が表現されており、思わずじっと屈みこんでガラスの中に広がる空間に見とれてしまいました。

宇宙とは銀河家のような空に広がる空間もありますが、逆に細胞から素粒子へと細分化された世界の中にも宇宙のような広がりを感じます。そんな二つの世界をガラスの中に描いた作品は、覗き込んだ瞬間に時が止まったような感覚になります。

 そんな宇宙を描いた作品と趣が異なるものの、富士山麓の「白糸の滝」の美しさに触発されて制作された「瀧(たき)シリーズ」は、流れ落ちる滝の音が聞こえてくるような雫が印象的です。いずれの作品も「どのように作るんだろうか」と眺めていると、ちょうど作家さんも居たので説明を受けたのですが、チンプンカンプンの理解不能です。 

 定休日の午後にガラスの中の世界を覗いて、外の雨も忘れる一時を過ごしました。

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コメント: 2
  • #1

    あべちゃん (火曜日, 20 2月 2024 11:29)

    私も行ってきました(笑)
    まめ蔵くんの友達ですと…
    作家さんと少しだけお話できました
    知らない世界を教えてくれて
    ありがとう

  • #2

    まめ蔵 (火曜日, 20 2月 2024 12:41)

    欲しい作品が何点かありましたが、いったい何処に置けば良いのか分からず眺めるだけになりました。作品の値段云々よりも、普段の暮らしぶりを真直さないと芸術と無縁の生活になってしまいます。情けないと思いました。