最後のライトアップ

早朝に車を走らせ、曽木町の曽木公園まで行ってきました。紅葉はまだまだ2割ほどで、逆さもみじの池の水は抜かれて清掃された後のようです。そして、公園の駐車場にはいくつものテントが既に置かれています。今年は令和元年を最後に3年間中止されていたライトアップが再開されるとか。

土岐市内では、土岐津町高山の穴弘法で『穴弘法もみじと100地蔵』のライトアップが114日から1112日まで行われ、『曽木公園もみじのライトアップ』が1118日から1125まで行われる予定です。

穴弘法の手前にある池では、水面に美しく映し出される赤や黄に染まった紅葉を見たり、岩に掘られた穴に鎮座する104体の石仏がロウソクに照らされ、幽玄な雰囲気を醸し出す光景が魅力ですが、時期的には紅葉はまだまだ早いように思われます。

やはり紅葉の見ごろは11月下旬になるでしょうから、曽木公園のライトアップの方が紅葉は綺麗に映えるでしょう。ですが、このライトアップも今年で最後となるようです。この「逆さもみじ」のライトアップ事業は、曽木町の振興・活性化のため、平成11年に地元の町おこしグループが中心になって始められました。

そして、平成18年からは曽木公園もみじライトアップ実行委員会が中心となって開催されてきた経緯があります。この事業のために、曽木町内の各種団体(新旧町内会役員・市有林管理委員・消防団・交通安全協会・体育協会・おかあさんの店・NPOボランティア部会・若手グループ・シニアグループなど)がボランティアで協力し、委託ガードマンも含め、期間中延べ700人余りの人が協力して成り立っていたとうことです。

しかしながら、このイベントも継続が困難となってきたようです。実行委員会のFacebookには次のように書かれています。『スタッフの高齢化に伴い運営も困難となってきました。これらのことを鑑み、この祭りを楽しみにしてくださいました多くの方々に一つの区切りとして、最後にもう一度ライトアップをすることになりました。』

最後となると「見てみたい!」という人が多くなって、例年以上に多くの方々が行くんでしょうね。あの大渋滞を経験すると、見てみたい気持ちの反面、拒否反応が出てしまいます。そんな訳で、ちょいと早めに曽木公園に行ったということです。 

気になるのは、このライトアップがきっかけで作られた曽木のイメージソング『曽木街慕情』です。♪♪ライトを浴びて水面に移る~鮮やかな赤~グラデーション心に染みる~♪♪の歌詞が寂しく感じてしまいます。