関市へ

 昨日は、妻のお供で関市刃物祭りへ行ってきました。連休の初日ということもあって多くの人で賑わっており、早めに出かけた私達は刃物祭りを早々に切り上げ、関市板取にある通称「モネの池」と呼ばれる場所へ向かいました。妻は初めての訪問で期待していたようでしたが、私は8年前に行ったことがあるため、正直、「もう人気も下火になっているんじゃないか?」と思っていたのです。

 前回行った201511月のブログには、このように書いていました。『関市板取下根道上448番地にある根道神社 (ねみちじんじゃ)の横にある貯水池が、この地を訪れた観光客たちから「クロード・モネの絵画『睡蓮』の連作を彷彿とさせる」と評判になっています。特にネットを通じてアマチュア写真家が撮影した画像が話題になり、ローカルのテレビ局までがニュース番組の中で取り上げるほどです。どこにでもあるような田舎町の神社の池なのですが、湧水の透明度が高くて、池に泳ぐ鯉が絵に描いたように美しいのです。平日にも関わらず引っ切り無しに見学者が訪れる観光スポットになっています。

 さすがに話題になってから8年以上経過しているし、実際に見ると本当に小さな名もなき池なのです。確かに透明度の高い湧き水に泳ぐ錦鯉と浮かぶ睡蓮は美しいですが、モネが描いた『睡蓮』とは明らかに違うので、そんな人気は下火になっているだろうと思っていたところ、以前と変わらぬ多くの人が訪れているのを目の当たりにし、正直大変驚きました。

 駐車場も第三駐車場まで準備され、県道を渡る人のために警備員まで配置されています。池までの道には野菜やお菓子を販売する店も何軒が出店し、以前とは違う観光地化されていました。さらには、散策している前後で会話される声には外国語が混じっています。きっと、日本のガイドブックにも紹介されているんでしょうかね。 

こうした人気が継続しているのは、地域住民の努力もあって環境が維持され、多くの観光客を迎え入れていると思うのですが、地域が活気づくメリットもあれば、同時にデメリットも多いのではないでしょうか。急に観光地化してしまった状況に拒否反応を示す人もあるだろうに。そんなことを感じながらモネの池を後にしました。