64歳

今日は午前11時頃まで店を閉め、多治見市にある年金事務所へ行ってきました。そう、64歳の誕生日を迎える日に、記憶に留めておくため年金の裁定請求に行ったのです。手続き上は来週の定休日となる月曜日でもいいのですが、やっぱり一生に一度の機会ですから貴重な体験ですからね。

 年金の受け取りについては、昭和60年の法律改正により、厚生年金保険や共済年金の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられました。ただし、受給開始年齢を段階的に引き上げるために設けられたのが「特別支給の老齢厚生年金(共済年金)」というものです。男性の場合は昭和3442日から昭和3641日に生まれた方、女性の場合は昭和3942日から昭和4141日に生まれた方(共済年金は男性と同じ)は、64歳から報酬比例部分の支給が開始します。

 それ以降に生まれた方は全員65歳から支給開始となるため、報酬比例部分の支給を受けられる最後の年代ということになります。しかし、20年前には60歳から全額支給されていたものが、徐々に支給開始年齢が引き上げられてきているのですから、「それ以降に生まれた方は全員65歳から支給開始となる」とはいっても、いずれヨーロッパのように65歳よりも遅くなる可能性が高いですね。

 手続きを終えると、いろいろと感慨深いものを感じます。「早期退職して、もう10年が経過したんだ!」と。好きなことをやって毎日過ごしていると、この10年間は本当に短く感じます。まったくの未経験でチャレンジをさせてくれた妻に、ただただ感謝するばかりです。そして、その間に様々な人に出会えたことに感謝です。サラリーマン時代にも素晴らしい人に出会う機会がありましたが、それ以上の経験をさせてもらっています。

 珈琲屋を始める際には、5年後、10年後の姿を想像しながら計画を立てていました。先ずは継続できているという実績については満足しているものの、全体の売上に占めるコーヒー豆の割合を6割以上として目標を立てていましたが、まだまだ遠く及ばない状態です。しかし、毎日、誰かがコーヒー豆を購入していただけるため、小さい店ながら珈琲屋として名乗れる訳で、本当に有難いことです。 

 そして、一番に感じたことは「年金を受給する年齢なったか!=爺さんになったか!」です。「まだまだ、これからが本番やで~!」って、思ってはいるものの、急に年老いた気分になるのは何故なんでしょうか?