外の空気に触れる

今日はお店を臨時休業にして、UCCコーヒーアカデミー東京校で開催された、『キリマンジァロだけじゃない!多彩なタンザニア産コーヒー飲み比べ』に参加してきました。まめ蔵では、これまでタンザニア産のコーヒーを何度か扱い、北部、西部、南部のコーヒー豆をお客様へ提供してきました。けれど、タンザニアについての知識は10年近く前のままということもあり、タンザニアの知識を更新したいと思ったしだいです。

 今回のセミナーは、駐日タンザニア連合共和国大使館上席行政官の白井一真さんを講師として、次のようなカリキュラムでした。

・タンザニア連合共和国の紹介

・タンザニアコーヒー概要紹介

・タンザニアコーヒー飲み比べ

QA

 これまで様々なコーヒーセミナーを経験していたので、コーヒー産地のコーヒー協会主催ではなく大使館からの説明ということもあり、「まあ、タンザニアの観光がメインかな?」とは予想していましたが、残念なことに予想は的中してしまいました。ただ、自分が知っているタンザニアのコーヒーとは異なり、意外性のあるコーヒーを幾つか経験することが出来、それなりに良い経験をしたと思っています。

 新試飲したのは、北部のコーヒーでキリマンジャロ地域のもの、北西部のウィクトリア湖近くのカゲラ・コーヒー、南部のムベヤ・コーヒーとルヴァマ・コーヒーですが、同じ南部でも随分違うものだと驚きました。

 本来知りたかった、コーヒー生豆価格低下時による小規模農家の生産放棄、土地相続にともないコーヒー畑の細分化や若者の農業離れ、コーヒーノキの老木化による収穫低下といった古い知識は更新できませんでした。ただ、田舎にいては感じられない空気感は経験できたのが収穫です。コーヒーの資格に熱心なコーヒーマニア、コーヒーイベントに関心が強い人、タンザニアとのビジネスを考えている人、自社のイベントとのコラボを考える人、アフリカ旅行好きな人など、都会には刺激のある方が大勢いるのです。

 こうして意識的に少々居心地の悪い場所に身を置いてみると、自分が如何に小さな存在なのかを実感させられます。また、時々外の空気に触れれば、謙虚な気持ちで明日からの成長に向けて取り組むスイッチが入るのです。そんな事を思い、タンザニア大使館から土産にもらったティンガティンガのパッケージの袋から、タンザニア産インスタントコーヒーとコーヒーのお供KASHATA(カシャータ)を眺めておりました。 

 KASHATA(カシャータ)って、日本の豆板(豆菓子)と似てるじゃん!