以前も書きましたが、時々、自分を普段の場所から離れた空間に身を置くようにしています。今回も5月に入ってから、数箇所の場所へ意識して出かけてきました。
5月4日
岐阜県現代陶芸美術館のギャラリーⅠで、「やきものにうたう:ハンガリー現代陶芸展」(4月22日~ 7月2日)を見ます。1960年代以降のハンガリー現代陶芸の流れを、歴史的背景をふまえ紹介されています。第二次世界大戦後の社会主義の時代、民主化を経て現代に至るまでの社会変化は日本と異なるものの、どこか同じような空気感がありました。
同時に、セラミックパーク美濃の展示ホールで、「美濃 陶芸作家展2023」(5月2日~5月4日)を覗きます。「美濃にゆかりのある陶芸作家とその作品を紹介し、陶芸を観る楽しみ、直に触れる喜び、そして手に入れる期待に胸ふくらませる」と紹介されていましたが、触ることをできない作品もあり、手に入れられないくらい高価なものもあって、正直「こんな価格なんだ。」と、名前を知る作家さんの作品を見ておりました。
5月8日
瀬戸市美術館にて、「収集された海外の陶磁器 ―国立研究開発法人産業技術総合研究所中部センター収蔵品を中心に―」(4月15日~5月28日)を鑑賞。収集された作品群の中から、海外の作品を国ごとに紹介し、いかに陶磁器を作り上げてきたかを再確認する。
ドイツのマイセンの誕生には、錬金術師のベトガーが監視のついた実験室に閉じ込められ、外部との接触も禁じられた状態で磁器製造に取り組んだことや、マイセンの崖の上にそびえ建つ中世の要塞アルブレヒト城内の行われたことを思い出す。今では考えられない凄い時代に、様々な国で白い磁器を追い求めていたんだと改めて思う。
館内では、第4回瀬戸・藤四郎トリエンナーレにおいてグランプリを受賞した赤平史香さんの個展(4月15日~5月28日)も行われていました。規模は小さいものの、瀬戸市美術館の入館料500円が来年65歳になる私は無料になるらしく、時々訪れている者にとっては嬉しい半目、ちょっと複雑な気分になる。
最後は、陶芸とは無関係のテレピアホールで開催中の、TVアニメ放送40周年記念「超キン肉マン展」(4月28日~5月14日)を見る。私の年代はTVアニメよりも週刊少年ジャンプで読んでおり、当時大流行したキン消しも知ってはいるものの、収集してはいなかった。懐かしいというよりも、時代の一ページを覗くといった感覚です
こんな感じで、ぶらりぶらりと色々な場所へ出かけています。
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