金枠ちゃんと一緒

 まめ蔵には様々なお客様が来店されますが、時には、抽出する様子をジッと見ながら、「なぜ、そのような淹れ方をするんですか?」と質問される方がいます。そんな時には、松屋式の説明をしながら、「もっと詳しく知りたのであれば、大須にある松屋コーヒー本店に行ってみてください。」と必ず言っています。

 また、「松屋式をやってみたい。」と言う方がいれば、嬉しくなって金枠をプレゼントしてしまうため、在庫が少しづつ無くなってしまうのです。そこで、久しぶりに大須に出かけて金枠を買い足すため、松屋コーヒー本店に顔を出し、金枠を購入後に会長にご挨拶をしてきました。

 訪問した際には、毎度のことのように会長が淹れたコーヒーを頂きながら雑談をするのですが、今回は、パナマのゲイシャを飲ませてもらいます。久しぶりのゲイシャの香りと酸味を楽しみながら、金枠ちゃんを取り出すと、「私はこんなの作ってます。」と、金枠ちゃんネックレスを首にかけて見せてくれます。中々お似合いなんですが、どう見てもチェーンの方が高価に感じてしまうところがビミョーです。

 楽しい雑談の後、帰り道に立ち寄ったのが、千種区今池の路地裏にある「珈琲舞姫(まき)」です。329日のウォーカープラスの「コーヒーで旅する日本/東海編」の記事の中で、「深くて、自分らしい味を出したいと思いながらコーヒーと向き合っています。コレスのサーバーに松屋式の金枠を合わせたペーパードリップで抽出します」とあったので、金枠ちゃんと記念撮影がしたくなったという訳です。

 渋い外観の店舗の中に入ると、カウンターとテーブル席が一つというシンプルなお店で、とても落ち着いた雰囲気です。抽出する様子を見ていると、確かに松屋式の金枠を使用しているものの、そのスタイルはネルで淹れているかのようです。(松屋式ではありません)店主の明るい接客を受けながら、数日前に来店された珈琲狂を肴に、コスタリカのガンボア農園ブラックハニー深煎りを楽しみました。

 いぶし銀ともいえる会長の抽出と、20代の若い情熱に刺激をもらう定休日でした。