成田淑恵 展

今月初め、お客様から「こんな個展があるんだけど興味あります?」といって渡された一枚の葉書が、314日から19日まで恵那文化センターのF展示室で開催される「成田淑恵 展」でした。

その葉書には、座ったクマから様々なものが溢れ出てくる楽しそうな絵が使われています。どこかで見たような記憶があるものの、いったい何で見たのだろうか?初めて見るようでも懐かしいような気がして、気になって仕方がありません。そこで、急遽、開催日となる14日の午前中は店を閉め、恵那市文化センターまで見に行ってきました。

 成田淑恵(なりたよしえ)さんは恵那市大井町の出身です。中学1年の時に、何げなく開いた美術の教科書に載っていたサルバドル・ダリの「燃えるキリン」を見て、意味不明な、けれど確かに大切な何かを訴え掛けてくる作品に驚き、戸惑い、引き寄せられたそうです。確かに写実的で整った絵とは真逆なんですが、私は今でも「ゲッ!」って引いちゃうで、芸術のセンスのある人の感性というのは違うもんですな。

 葉書に使われていた絵は、「夢みる夢」という題名が付けられていました。全体に動物をモチーフにされており、スズメ、猫、像といった生き物が描かれてはいるものの、作者の声や夢、活きる力を感じる作品ばかりです。なんだか絵本を読んでいるような時間でした。 

 興味を持ったことに対し、「見る」「聞く」「行く」っていう行動が躊躇なく出来る間は、まだまだ老いることは無いだろうと安心している店主です。(儲からんけど)