花粉症の薬

定休日の月曜日は、母親と共に掛かりつけのクリニックへ受診してきました。受診の際、花粉症の薬を処方してもらうために医師にお願いすると、「実は漢方薬が不足しているので、在庫がないかもしれませんよ。」と言われてしまいました。以前は市販薬を服用していましたが、今のクリニックを受診してからは医師に勧められた漢方薬(小青龍湯)を服用しています。これが体に負担なく自分には合っているのです。

医師の話では、原因は色々あるようですが、コロナ感染症に漢方薬が有効(急性期、後遺症ともに)という話もあって、原料の生薬の主産地である中国からの輸入が難しくなったというのです。また、コロナの影響で物流が制限されて供給が間に合わないことなどもあるんだとか。

 とりあえず処方箋を書いてもらって調剤薬局へ行くと、案の定、薬剤師さんから「在庫が少なくなっているため、半数しか出せませんがどうしましょう?」と言われます。どうしましょうかと言われても、半数でももらえれば助かるのでお願いすると、クリニックへ連絡の電話を入れているようでした。

漢方薬の原料となる生薬は約8割が中国産で、中国産生薬の価格上昇により安定確保が難しく、原料生薬の安定確保のために国産ニーズが高まっています。しかし、一方で赤字により撤退する国内産地が相次いでおり、支援政策として、国内で使用量が多い薬用作物を絞り込み、国内栽培を後押しする政策に転換するようですが、急に国内転換は難しいでしょうね。

そもそも、医薬品の供給をめぐっては、製造上の不正が発覚したジェネリック=後発医薬品のメーカーへの行政処分が相次ぎ供給不足が続いている一方で、新型コロナの感染拡大で解熱鎮痛薬やせき止めなどの需要が高まり、一部の医療機関や薬局では入手が難しくなっているそうです。

そのため、主体のジェネリック医薬品が不足した影響を受けて、先発医薬品で補おうとして、こちらも足りなくなり、代替品として漢方薬を処方した結果、今度は新たに漢方薬が手に入りにくい状況が生まれているということでした。 

とりあえず次回受診までの間は、以前処方してもらった薬が残っているのでなんとかなりそうですが、その後どうなることか心配されます。そもそも、花粉症が治癒する治療法があればいいんですけどね。