今年も有難うございました

 今日で今年最後の営業日が終了しました。そこで、レジシステムからデータを取り出し、この一年間を振り返ってみたいと思います。(時々チェックはしているんですが)年間の総売上額は微増ながらも、今年も前年を上回ることが出来ました。個人的には、微増ってところが気に入っており、開業以来、僅かながらも売上額が増えている状況に満足しています。

 とはいうものの、珈琲屋を名乗っておきながら、コーヒー豆の売上は昨年よりも減少しており、売り上げに占めるコーヒー豆の割合は昨年の49.0%から43.3%に落ち込んでしまいました。そのため、売上総額を増やすことができたのがカップでのコーヒー提供と、スイーツやクッキーということになります。

 コーヒー豆の売り上げ減少の要因は、原材料となるコーヒー生豆の価格高騰による値上げであったり、コロナ禍での一時的な巣篭り需要が低下した、そもそもコーヒーがそこまで好きではなかったとか、まめ蔵のコーヒーに飽きた等々、様々なものがあるのでしょう。しかし、売上額ではなくて販売数量を見てみると2020年よりも多いため、一歩進んで二歩下がりといった感じなんだろうと呑気に構えております。

 コロナ禍で来店客数が減少してきたものが、今年は新型コロナウイルス感染拡大前の2019年の来店客数を超えてきました。ただ、感染者数の急増が来店客数に影響を与える状況は現在も続いており、今年はこうだからといった予測が立つ訳ではありません。むしろ、物価の高騰が来年も予想されている中、所得が増える見込みもないことから、消費の落ち込みが懸念されます。まあ、そんな事を心配しても仕方がないのかもしれませんが。

 それよりも、まめ蔵を始めて「生まめを まめに焙煎し 楽しく まめに暮らす」という目標が、今年も達成できたことが一番の収穫です。多くのお客様が新型コロナウイルスに感染された状況でも、私は感染することなく店を開け続けることが出来、楽しい日々を過ごせました。もちろん、新しい出会いもあれば別れもありますが、別れ以上に「お久しぶり!」といった再会や、不思議な繋がりも知る経験もあり、「生きている」といった実感を噛みしめる事もありました。 

 売上額が増えても原価が高くなったから、利益率は悪いんじゃないかという考え方もありますが、まめ蔵がお客様に利用される店であることには変わりなく、この町に「まだ存在しても構わないよ。」と言われているから、まあ、それでも良いのです。多くの出会いや別れがあった一年でしたが、こんな経験が来年も続くよう、日々精進しながら新年を迎えたいと思います。一年間、本当にありがとうございました。