紅葉狩り

最近、お客様から「〇〇へ紅葉を見に行ったよ。」と言って、スマホの画像を見せてもらう機会が増えました。地元の曽木公園や中津川市の付知峡、恵那市の岩村や恵那峡などの紅葉の景色を店に居ながら楽しむことができるのです。そんな紅葉に刺激を受け、市内の土岐津町高山にある「穴弘法」へ、モミジがライトアップ(13日まで)される光景を見に行きました。

ここは、地元有志でつくる土岐里山の会が主催し、今年で21回目となります。昨年より多い発光ダイオード(LED)約200基がモミジや散策道を照らし、池には逆さ紅葉を楽しむことができます。その先の穴弘法では石仏104基にもろうそくの灯がともされ、花柄などに彫られた竹明かりが幻想的な風景を生み出しています。(見頃はまだかな?)

灯りに照らされた紅葉を見ながら、チコちゃんが「紅葉見」ではなく「紅葉狩り」なのかについて、『狩りじゃないとお下品だったから』というのを思い出しました。確か、平安時代の貴族が紅葉を楽しむため、都から出る理由として鷹狩りを口実に「狩り」という言葉を使ったというものだったような。貴族の体裁を保ちながら紅葉の鑑賞ができるとして編み出された方便だけれど、肩書のある人というのは堅苦しいものだと感じてしまいます。

唯一の肩書が「珈琲屋の店主」という気楽な我が身としては、「ありのまま」、「嘘のない」生活が出来て、こうして見たい時に紅葉狩りを楽しむことが出来る生活が一番だと思うのでした。