瑞浪の茶畑

 今日は、地元の野菜を購入するため、瑞浪市農産物等直売所「きなぁた瑞浪」へ行ってきました。野菜を物色してキョロキョロしていると、「飛騨・美濃すぐれもの」、「瑞浪産」の表示のある紅茶が目にとまります。日本で生産される和紅茶が身近な場所で作られていることを知り、生産者「瑞芳園」を検索してみると、直ぐにホームページが見つかりました。そこには、瑞浪市日吉町の半原公民館近くに農場があるとあり、「きなぁた瑞浪」からは5km程で行けるため、その茶畑を覗いてみたいと急遽車を走らせました。

 国道19号線から釜戸町手前を左折し、しばらく山道を登って行きます。半原公民館から大湫方面へ右折し、数百メートル走った先をさらに右折して、車1台がようやく通れる細道を抜けると、美しい緑の茶畑が視界に入ってきます。道路の奥には「成瀬農場 瑞芳園」と書かれた看板の奥に製茶工場が見えます。しかし、私有地なので道路沿いで茶畑を眺めていましたが、工場の奥にも茶畑がさらに広がっており、少々驚いてしまいました。

 妻の実家が白川町ということもあって、茶畑を見るのは珍しくないものの、意外な場所で広い茶畑を目にしたため、自宅に帰ってから瑞芳園について調べてみました。すると、瑞浪市唯一の茶の専業農家で、2.5ヘクタールの茶畑は農薬や化学肥料を一切使わない、昔ながらの有機農法にこだわっているそうです。特性が違う、「やぶきた」、「おくみどり」、「さやまかおり」、「べにふうき」、「かなやみどり」の5品種を育てて緑茶にしているようですが、今回購入した和紅茶は発酵に適している「べにふうき」が使用されています。

 ちなみに、商品名の「澪(みお)」は、「Mizunami riginal(瑞浪オリジナル)」から、それぞれ最初の文字を取り命名されています。パッケージの裏面には、「夕焼けの様な淡い紅と、野いちごの様な優しい香り。日本生まれの味わいです。」とありますが、野いちごの香りは微妙な感じがしました。(あくまで個人の感想です)気になる方は是非試してみてください。

 茶畑を経営しておる成瀬さんは、もともと瑞浪市大湫町で養豚場を営んでおられ、そこから出る堆肥を使ってお茶の生産ができなかと40年程前に始めたそうです。無農薬での栽培は草刈など手入れが大変ですが、私が見た茶畑は綺麗に整備されていました。こんな茶畑の中で、美味しいお茶が飲んでみたいものです。 

 梅雨明けしたはずなのに、雨の続いた晴れ間の一時、和紅茶を生産する茶畑を覗いてみました。