ツツジと藤棚

今朝は豊田市へ車を走らせ、先日、中日新聞朝刊に掲載された「つどいの丘」へ向かいました。ここは、全トヨタ労働組合連合会研修センター「つどいの丘」で、4月末~5月初旬にかけて、南側駐車場にある高さ4~5メートルの斜面を埋め尽くすように、紫や赤、白、ピンクのキリシマツツジが咲き誇っています。その数なんと約1万株、まるでパッチワークの絨毯のようです。

 駐車場の前には立派な研修施設が有り、宿泊、食事、会議、親睦会の利用が可能です。このような施設を労働組合が所有しているのですから、やはりトヨタ自動車はすごい企業です。かつて保養所といえば、企業の福利厚生の充実を象徴するひとつであり、企業にとって保養所を保有することは一種のステータスでもありました。しかし、バブル崩壊以降は直接運営管理に携わる直営保養所を売却し、民間のホテル・旅館などの部屋を借り上げる借上保養所や、民間の宿泊施設等と法人契約を結ぶ契約保養所になりました。最近では、福利厚生代行サービスも増え、法人会員になっているところもあります。そんな中でも、労働組合が運営しているのは驚きです。

 そんなキリシマツツジと研修センターを覗いた後、そこから8km程離れた豊田市御町にある「ふじの回廊」まで脚を伸ばします。ここは、藤岡地区の花である“ふじ”をテーマにした散策路です。約370mにわたって設置された藤棚には、九尺藤、紫三尺、八重黒竜、シロバナ藤の4種のふじの花が植栽されていて、4月下旬から5月上旬にかけて色とりどりの花が咲き誇り、歩く人の目を楽しませてくれます。また、この回廊は、近くの御作小学校の生徒や関係者が中心となって手入れや管理がされています。ちょうど、運動場で児童が体育の授業をしているところでした。 

 毎年、ふじの花が満開を迎えるゴールデンウィーク時期には、周囲の施設とも連携して「ふじまつり」が開催されますが、混雑を避けるには都合の良い日となりました。8年前にも訪れた場所ですが、江南市の曼陀羅寺公園とは趣の異なる風景です。