コーヒーぜんざい

先日、中日新聞の折り込みに入っていた広報誌「Clife(シーライフ)」を見ていると、コーヒーを使った「コーヒーぜんざい」のレシピが載っていました。そんな話題をお客様と話していると、名古屋メシの一つとして有名な小倉トーストの餡子が偶然コーヒーに落ちたのが始まりといった説が飛び出しました。

 ところが、少しばかり調べてみると、昭和5010月に、京都市東山区清水にある喫茶店「味処マミ」で、コーヒーぜんざいは誕生したというものから、UCCコーヒーが全国の喫茶店に提案して広まったという話もあります。個人的には、あんこの消費量が全国一といわれる名古屋で広まったという印象があり、秘密のケンミンショーでも、「愛知県民は小倉あんの缶詰を常備している家庭が多い」という話をやっていたので、名古屋発祥の「コーヒーぜんざい」ってことにしたら面白いんじゃないの?(知らんけど)

 私は「コーヒーぜんざい」を食べたことはないのですが、名古屋市内の喫茶店などでは、白玉と栗が入ったぜんざいにポット入りのコーヒーを注ぐものから、ホットやアイスコーヒーに別の器に入った小倉あんをお好みの量だけ入れるというもの、コーヒー仕立てのぜんざいの上にアイスクリームとホイップクリームが乗っかったものがあります。コメダ珈琲店でも、あんこ入りコーヒー「小豆小町」があるようですし、昨年には、スターバックスの47都道府県企画で、愛知県版として「あんこフラペチーノ」があり、結局、「コーヒーぜんざい」を定義する特定の決まりごとはないようです。

 そこで、自宅にある材料を使って「コーヒーぜんざい」を作ってみました。甘いぜんざいと苦味のコーヒー、甘味は塩味が加わると甘さが際立つといいますが、苦味を加えたぜんざいに多少の不安を持ちながら食べます。最初に小豆の甘さが口の中に広がり、後からコーヒーの苦みが追い付いてきます。意外と合うではないですか!でも、コーヒーのお供に「コーヒーぜんざい」ってのは微妙なので、お店では提供する予定はありません。