カフェ・ペペアルムへ

昨日のランチは、土岐市妻木町に昨年11月にオープンした、「カフェ・ペペアルム」に行ってきました。ここは、株式会社アルムの家(土岐市泉町)が就労継続支援B型事業所として運営されており、今年に入って豚汁ごはんのランチを始めたということを知ったので、いったいどんなものかと食べに行ったのです。

 アルムの家は就労継続支援A型、B型、就労継続支援、放課後等デイサービス、グループホームなどを運営されています。アルムという名前は、アニメ「アルプスの少女ハイジ」の中で、車椅子のクララがアルムの山小屋で歩けるようになった場所から由来し、障がいのある人が、これからの生涯で自立し、やりがいのある仕事を見つけ、生活設計を立てられるよう、将来に希望が持てるよう、仕事をするところであるようにと、アルムの家と名づけられたそうです。

 以前訪れた、市役所の新庁舎のオープンとともに、ラウンジスペース内でオープンした「ほしのテラス」というカフェも就労継続支援B型でした。そこでは、障がい者の三人がハンドドリップ・ブレンドコーヒーや焼き菓子などを販売していましたが、ランチとなると複雑な調理作業が加わることから、どのように運営されているのか気になっていたのです。

 今回食べたのは「豚汁とごはん」です。メニューはクレヨンで書か文字と絵を印刷したカードが立っており、数えるほどしか種類がありません。また、メニュー・カードの裏面には次のメッセージが書いてあります。

pepe ARUMは、障がい者が希望をもって働く場所です。失敗したり、時間がかかることもありますが、温かく見守ってください。

●環境保護の取り組みからストローはありません。

●ミルク(温・冷)カフェオレはできます。

●スコーンとシフォンケーキは200円です。

●食べ物は持ち帰りもできます。

 今回訪れた際には、健常者の女性スタッフ2名が調理と会計を行い、二十歳前後の男性2名が接客を担当されていました。まだオープンして間もないことから、何度も細かな指導をされている光景にホッコリしながら、窓越しのテラス席から見える景色を見ながら待ちます。

 豚汁とご飯のセット(税込1000円)が運ばれると、STAUB社製の重厚な鉄鍋に入った豚汁がドンッと鎮座し、いわあゆる「映える」食事が登場です。でも、豚汁は豚汁なので、具だくさんでも汁物の一部には変わりなく、ちょっと微妙な気分です。そして、食後のコーヒーをテラス席のソファに座りながら、薪ストーブの隣で飲んでおりました。(外だから寒い)ちなみに、コーヒーは「ほしのテラス」の方が美味しいかな。(あくまでも個人の感想です) 

 ロケーションの良い立地で、オシャレなカフェ店舗という条件ながら、メニューも少なく土日祝日休みとなると、経営的にも厳しいことが想像できます。就労継続支援事業としての補助金もあるでしょうが、「障がいのある人が、これからの生涯で自立し、やりがいのある仕事を見つけ、生活設計を立てられるよう、将来に希望が持てるよう、仕事をするところ」となるのか、今後も時々訪問して見守っていきたいと思ったしだいです。

 もっとも、まめ蔵の経営をしっかりしないと他人様の事を見守ることもできませんが。