一年間ありがとうございました

2021年の最終営業日を終えたところで、コロナ禍2年目となった一年間を振り返ってみることにします。昨年同様に、緊急事態宣言やまん延防止条例が発出され、新型コロナウイルスに振り回されてきましたが、2年目の慣れとでもいうのか、来店客数に大きな変化がなくなってきました。昨年のような巣篭り特需といった傾向は僅かで、一年間通してコーヒー豆の販売額の増減幅が少なくなっており、一定の購入者が定着してきているのかもしれません。

 感染防止対策のために席数を減らしており、過去のような特別多くの方が来店される日がなくなり、一人で切り盛りするには有難いのですが、やはり、来店客数の減少は直接的に売り上げに影響します。それをカバーする客単価に貢献しているのがコーヒー豆の販売です。全体の売り上げが7年目に入り、頭打ちとなっている状況にあって、毎年、徐々に売り上げを伸ばすことが出来ました。

 一人で店舗運営を全て行う事にしていることから、売上全体を増やし続けることには限界があります。より効率化を図ることも必要でしょうが、そもそも「生まめを まめに焙煎し」を旨としているため、効率とは無縁なのかもしれません。でも、楽しければそれで良いのです。楽しいことが続けられる、最低限の売上さえあれば。

 正直、珈琲屋と名乗ってはいるものの、コーヒー豆の販売だけにすることは出来ず、喫茶としてのお客様に依存せざるおえない状況は続いています。開業当初には、コーヒー豆販売が占める割合は20%程度でしたが、毎年、コーヒー豆の販売を増やすことができたことから、昨年末43%から今年は49%とほぼ5割を占めるまでとなりました。とはいっても、某店ではコーヒー豆のシェアが8割だと聞いているので、まだまだ先は長いのです。

 コーヒー豆の販売先を100%個人としているため、正直、今後も増加し続けることは難しいと考えています。この地域の中でコーヒーを家で淹れて飲む家庭が増えない限り、コーヒー豆の販売額は伸びなでしょう。ですが、個人のお客様へコーヒー豆を手渡す度に、その家庭での雰囲気やコーヒーについての会話をし、楽しいひと時を沢山味わうことができました。時には、就職、転職、結婚、妊娠などの報告をもらい、遠方へ転居した方からも時々電話をもらったり、「楽しく まめに暮らす」が実践できていることに満足しています。

 

 一年間ありがとうございました。

さて、来年はどんなことが待っているのでしょうか?