代替品

店で使用しているプリンターが故障しました。メッセージには「マニュアルを参照に」なんて書いてありますが、結局、修理に出さなければならず、いっそ買い換えようと家電専門店に向かいます。ところが、どこの店にも在庫商品がありません。何で?と思い店員に尋ねると、「半導体不足で生産ができず、12ヵ月待ちです。」と言われてしまいました。1万円以下で購入した手差印刷のみのシンプルプリンターなのに、修理に出すと1万円以上かかると言われ愕然としますが、代替品がなければ購入する事も出来ず修理依頼しました。

 世の中の半導体不足を思わぬところで実感しましたが、コーヒーのラベルに焙煎日を入れたり、クッキーの賞味期限の日にちを入れて都度印刷している身としては、正直、困り果ててしまいました。いろんなところで半導体不足に困っている人がいるんだと、認識不足を痛感します。

 コーヒーのラベル印字は自宅のプリンターを使用し、焙煎日の箇所を手書きにして対応しましたが、コーヒー豆の在庫終了には代替品という訳にもいかず、これも悩むところです。まめ蔵で販売しているコーヒー豆は、メニュー表に掲載できるような年間通じで提供できる定番商品は茶色の袋、生産量の少ない短期商品には赤い袋を使用しています。

 いつも定番商品に人気が集まれば良いのですが、少し個性的な短期商品が売れることも多く、「なくなったんですか?」とガッカリされるお客様の顔を見るのが毎回申し訳なく思ってしまいます。今回も、在庫の無いタンザニア・サウステラAAが年末まで、タンザニア・キゴマは来年春まで入荷しませんし、コスタリカ・ガンボア農園のブラックハニーも残り少なくなっています。

 では、その代わりとなる代替品があるかといえば、必ずしもお客様に満足いただけるような商品は少ないのです。以前、ケニア・マサイAAの代替品でケニアAAを提供した際、「マサイと比べ、ちょっと残念。」と何人もの方に言われた経験があり、安易に代替品をお勧めできないのです。 

 あ~、早くプリンターが治らないかな~?品切れになったコーヒー豆が再び入荷しないかな~?なんてことを考えながら焙煎しています。