まだまだ先は長い

岐阜県では、20日に新型コロナウイルスの感染者数が310人と、4日連続して300人を超える感染者数を記録しています。土岐市を含む東濃地区においても感染者数が増加し続けており、次のような東濃5市による「緊急事態宣言」を発出されました。

「新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、東濃の多治見、土岐、瑞浪、恵那、中津川の五市は二十日、独自の「緊急事態」宣言を発出した。期間は多治見、中津川両市がまん延防止等重点措置の指定を受けている九月十二日まで。五市合同でコロナに関する宣言を出したのは初めてで、連携して対策に臨むことを目指す。」(821日中日新聞Web版)

土岐市では、23日〜9月12日に児童館、児童センターを閉鎖。図書館など3施設は入場数を制限するほか、美濃焼伝統産業会館とどんぶり会館では作陶体験を中止。開館する施設でも新規予約を停止。既に予約がある場合も利用は午後8時までとするなど、市の関連施設に限って制限を行い人流を抑制しようというものです。だって、民間に制限を強制するだけの財源がありませんからね。

感染者の内訳も若い世代に移っていると言われているものの、実際に数値で示されていないので、820日のデータを見ながらグラフを作成してみました。すると、高齢者から4050代へ感染者の中心が移行しているどころか、本当に若い20代や10代が中心になっていることに驚かされます。県のデータでは、1歳未満、10歳未満、10代と区別されて表記されていますが、これらを合わせると20代の数字と同じくらいになります。

 10代と言えば小・中・高の児童生徒が中心ですから、夏休みが終わって学校に集まり交流が増えてくれば、当然ながらますます感染が増えてくることが予想されます。文科省は「夏休みの延長は各自治体の判断に任せます。」なんて言ってますが、今日、コーヒ豆を購入された市内の小学校関係者に尋ねると、「たぶん変更はないのでは。」とのこと。入れ替わりに来店された私立小学校の関係者の方も、「明日、会議があるけれど、延長はないかも。」とのことでした。悩ましいですね。

 ワクチン接種が進んだといっても、60代、70代、80代の方も含まれています。たった一日を抜き出してグラフにしているため、正しい全体像を掴むことにはならないと分かっています。しかし、高齢者も油断出来ないことや、若年層からの家族感染が広まっているといわれる実態も理解できます。

 感染防止に疲弊している世間の状態は承知しているものの、コロナ禍では辛抱強く付き合わなければならないのも事実なのです。そんなことを書き留めていたら、今日も東海三県の感染者数が過去最高を記録したというニュースが流れました。まだまだ、先は長いのです。