瑞浪市へぶらぶら

 定休日の午前中は忙しい。8時30分に土岐市役所へ「結核・肺がん検診」を受け、その足で保健センターへ「大腸がん検診」の検便を提出、その後、少しばかり買い物をして、車のディーラーに向かって定期点検。(点検時、前輪にクギが刺さっていることが判明!)さらに、自宅へ戻って母親を郵便局まで送迎します。

 そんな分刻みの行動から解放され、午後から瑞浪市地域交流センター「ときわ」で開催中の、第2回アートキューブ展覧会「あなたに贈る青空文庫(あおぞらぶんこ)~南吉と賢治の世界~」(7月2日~30日)を見に行きます。

 まめ蔵の店内に飾ってある絵の作者で、アートキューブのメンバーでもある中山尚子さんから案内状が届いており、今回は、インターネットの電子図書館「青空文庫」から、新美南吉・宮沢賢治の作品を中心に、アクリル画やコンピューターグラフィックス(CG)、切り絵などで表現されています。出品者は40歳代から60歳代までの6人で、中には20代の頃から知っている方もあり、今回はいったいどんな作品なのかと毎回楽しみにしています。

 ゆっくり絵画を楽しんだ後は、瑞浪市内にある大湫宿へ車を走らせます。先月、クラウドファンディングで大湫宿の新森川邸を活用して古民家カフェを始めると話してくれた、その現地を見てみたいと思ったからです。クラウドファンディングは目標達成できましたが、有名な観光地とは言えそうもない大湫宿での様子が気になったのでした。

大湫宿は、「大久手宿」とも書かれ、中山道47番目の宿場になります。大湫公民館に車を置いて、旅屋や尾州藩の許可を得て塩の専売も行っていた丸森邸でMAPをもらい、高札場と呼ばれる、幕府や領主が決めた法度や掟書などを木の板札に書き、人目のひくように高く掲げておく場所まで往復します。本来なら、大湫宿と細久手宿の間に位置する峠で、石畳の琵琶峠まで歩きたいのですが、雨の中では滑って危ないため、短い距離を歩くことにしました。

目的の新森川邸は神明神社の向かいにありました。神明神社には樹齢670年の大杉がありましたが、昨年7月の豪雨で倒れてしまいます。長く大湫宿のシンボルとして人々を見守っていたものの、今では複数に切り分けられて境内に横たわっていました。そんな大湫宿の中心となる場所にある新森川邸は、オープン前とあって静かに雨の中に佇んでおり、また、梅雨明け頃に再び訪れてみようと大湫を後にしたのでした。 

半日、瑞浪市でぶらびらしながら過ごすのも悪くない。