クラウドファンディングで

 クラウドファンディングというものがあります。「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、インターネットを介して不特定多数の人から少額ずつ資金を調達することです。金融機関からの借入等と比べ、手軽さや拡散性の高さ、ならにはテストマーケティングにも使えるといった点が魅力で、新たな資金調達の仕組みとして最近注目されています。

「こんな物を作りたい」、「こんなサービスを始めたい」といった人達が「起案者」として発信し、「そんなモノやサービスを試してみたい」と思った「支援者」が募集期間中に投資します。ただし、支援された総額が目標金額を超えた場合はプロジェクトは成立して資金を受け取ることができますが、目標金額に達成しなかった場合は不成立となり、資金を受け取ることはできず、支援者に全額返金されます。

クラウドファンディングには、金銭以外の物やサービスを特典として受けることができる「非投資型」と、金銭的なリターンを得る「投資型」の2つがあり、多くの人から認知されているのが、「非投資型」で、「購入型」や「寄付型」さらには、行政が関わる「ふるさと納税型」に分類されるものです。

そんなクラウンドファンディングを利用して飲食店を始める起案者になった方が、まめ蔵の開業当時から来店されているお客様のおひとりです。今日、「こんなことを始めようと奮闘しているところです。」といって、中山道宿場町大湫宿の新森川邸で古民家カフェを始めるチラシを見せてくれました。

 中山道宿場町大湫宿の古民家利用については、瑞浪市が観光振興と地域の賑わいに繋がる活用方法について、2017年の秋に活用事業者を広く募集していました。そこに応募されていたのが、今回のお客様で、数年前に「大湫宿で古民家カフェを始める予定なの。」と、話には聞いていたものの、コロナ禍もあって今年まで延びていたというのです。

 クラウドファンディングのページを開くと、古民家カフェ開業への思いや地域振興について綴られてはいるものの、目標額達成には厳しい状況であることが伺い知れます。カウンター越しに、これまでの経緯や様々な課題を聞きながら、無事な船出を祈るのでした。 

7月になったら訪問してみようと思います。

 

追伸:目標達成おめでとうございます。