郡上の芝桜

 今日は定休日ですが、いつもの時間に店へ出かけて4種類ほど焙煎をします。日曜日にコーヒー豆を買い求める方が集中し、商品棚がスカスカになってしまったのです。そして、10時までにハンドピックを終えて、妻と約束していた場所へ出かけなければなりません。その場所とは、岐阜県郡上市にある「國田家の芝桜」(くにだけのしばざくら)です。

 國田家の芝桜は、岐阜県郡上市明宝奥住にあり、東海北陸自動車道の郡上八幡ICを下りて国道472号(せせらぎ街道)を明宝方面に40分程走った場所にあります。カーナビで電話番号を設定したら道の駅になってしまったため、住所を入力すると方向違いの場所を示してしまいましたが、途中に大きな看板が出ているので迷わず到着します。

 平日とあって観光客も少なく、のんびり散策することが出来るうえに、駐車場や入園料も不要とあって有難いばかりです。この國田家の芝桜は、住人の國田かなゑさんが、昭和36年頃から、コツコツと自宅の周りに芝桜を植えていたそうです、その後、かなゑさんは平成14年に77歳で亡くなりましたが、かなゑさんの遺志を引き継ぎ「國田家の芝桜を愛する会」が芝桜を管理しているそうです。平成4年には「農林水産大臣賞」、平成8年には「内閣総理大臣賞」を受賞されていています。

 郡上市で、「まちづくりのために役立ちたい」という思いをもっている人や団体が行動をおこすためのコーディネートを行う、郡上市市民協働センターのホームページには「國田家の芝桜を愛する会」が紹介されています。そこには、約3500㎡の畑地に芝桜を植栽し、維持管理を地域の方と活動して地域の活性化と観光資源に協力したいとのこと。ただ、高齢化が進んでいるため、多くの方の協力が不可欠だといいます。 

 個人が始めた行動が地域の方々に理解され、さらに発展していき観光資源になっていく素晴らしさを感じます。水田に写るピンク色の景色に見ながら、郡上の春を満喫です。