雑誌を頂きました

 お客様から、「コーヒーの特集記事があったから読んでみたら?」と頂いたのが、雑誌「 アンドプレミアム(& Premium)」の2月号でした。この雑誌はマガジンハウスが月刊発行しているライフスタイル情報誌で、2月号の特集記事が「おいしいコーヒーライフ。」なのです。

 雑誌の冒頭には、「このところ在宅時間が増えたこともあって、自分で豆を挽いてコーヒーを淹れるという人がぐんと増えているようです。そのコツコツと手間をかける作業に気持ちを鎮めてくれる心地よさもある、と気付いた人も少なくありません。また、自分で淹れることを経験することで、コーヒーに関する情報にも敏感になり、コーヒー専門店での楽しみ方も深くなってきました。そんな今だからこそ久々に、おいしいコーヒーのある生活について特集します」とあるように、アンドプレミアム(& Premium)では20151月号から6年ぶりにコーヒーを取り上げています。

記事では、デザイナーやモデル、クリエーターなどのコーヒーライフを紹介したり、プロに教わるお菓子とコーヒーの他、各地のコーヒー屋さんが多数掲載されています。その中には、丸山健太郎氏、林秀豪氏のインタビュー記事もあり、林秀豪氏は、最近、急増中の小規模ロースターについて、また、これからこの世界を志す若者たちに、何かひと言をと聞かれて次のように答えていました。「最近は、マイクロより小さな、いわばナノロースターも多いんです。ところが、そのうちの多くが数年で閉めてしまうというデータがあります。売れないからなんです。原料がいくらよくても、技術が伴わなければ、あるいは、よきマシンがなければ、まともな焙煎はできません。技術を磨いて、少しでも感動と驚きを与えられるものを焙煎してほしいと思います。ともかく、飲み手の期待にmeetするのみならず、exceedするものを提供していく。それが基本ですね」。あははっ、頭が痛いわ!

技術が伴っていないうえに、よきマシンというより普通の焙煎機を使用している私には頭が痛い内容です。けれど、「飲み手の期待にmeetするのみならず、exceedするものを提供していく」という感覚は常に意識しているところです。そのへんのところに繋がる文章が最初の「おいしいコーヒーの今と、これから。」のなかにもありました。

「そんな小規模ロースターが街に増えた先に待つもの。それは差別化の時代ではないでしょうか。・・・これは、今どきのロースターによくある光景かもしれません。念のために言えば、こうした各要素はどれも決して悪いものではなく、むしろ優れているからこそ取り入れられているもの。大切なものはさらに、その店にしかない、そのオーナーにしか出せない要素をどれだけ盛り込めるか、ではないでしょうか。通り一遍のパッケージだけでは、訪れる客のコーヒー体験もパッケージ化します。残る店と残らない店があり、残る店には、そこだけの何かとそれをつくれる人が常にあるのでしょう。」 

う~ん。私はそんな「人」になるため精進しなければと思うのでした。