今年の穴弘法

 今夜は、土岐高山城跡の麓にある穴弘法の「もみじのライトアップ」が始まったことから、コロナ禍で行われているイベントの様子を見に5時半ごろに出かけてきました。今年は一週間後の23日まで行われますが、訪れる人が多いと車の置き場に困ると思って早目に出かけたのです。ところが、意外にも人出は少なく、前回訪れた時と同じく穴場的存在で安心しました。 

 ライトアップされた池の手前斜面には「コロナニカツ」と電飾され、入口で体温測定と連絡先をカードに記入します。ライトアップされた池には逆さに映った紅葉が美しく、昼間では味わえない魅力があります。その先を行くと穴弘法と呼ばれる104体の石仏群が現れ、一体一体の前にロウソクが灯され、柔らかな光にぼんやりと照らし出され幻想的です。その穴弘法の中心には、竹製灯籠「竹あかり」が設置されているのですが、竹あかりを照らすライトが明るすぎて、石仏に置かれたローソクの光を邪魔しているように感じました。 

 今年は知名度のある曽木公園のライトアップが中止になるなど、多くのイベントが中止となっている状況の中で開催しており、コロナ禍でのイベントの在り方も手探り状態です。全て無くせばリスクは回避できるものの、本来あるべき姿が無くなるのは残念でなりません。主催者側や参加する人も感染防止に注意をしながら、楽しめる場になれば良いのですが。とりあえず、今日のところはヒッソリと穴弘法とライトアップを堪能しました。