一昨日に続いて昨日もWebセミナーです。今回は、オモシロ企画の「ブルボンポワントゥ カッピングセッション2020」です。勝手にオモシロ企画なんて言ってますが、UCCが2007年から独占販売をしているレユニオン島のブルボンポワントゥを、Web上でカッピングしようというものだからです。何と参加者が飲めないカッピング!!「飲めないんかい!」とツッコみたくなりますが、なにせ参加費用が無料ですからね。とっても高いコーヒーをタダでカッピングできる訳がありません。そんな訳で、土曜日の14:00~15:30という営業時間内に、ブルートゥースのイヤホンを付けながらの「ながら視聴」となりました。
毎年11月頃に発売されているブルボンポワントゥは、コーヒーハンター川島良彰氏の著書「私はコーヒーで世界を変えることにした」にも登場するコーヒー豆です。18世紀にフランス・ブルボン島(現在のレユニオン島)で発見された突然変異種のコーヒー豆のことで、その豊かな香りと甘みはブルボン王朝の人々や文豪バルザックをも魅了したと言われています。
しかし、19世紀初頭にサイクロンや病害虫の被害を受けて生産量が減少し、1942年で輸出記録が途絶えて以降、姿を消したものと思われてきました。その幻となったブルボンポワントゥの再生に乗り出したのがUCCです。1999年にフランス国立農業研究開発国際協力センターとレユニオン島のサポートを受け、再生プロジェクトを開始し、島内に残るブルボンポワントゥを島民と一体となって捜索し、発見された約2000本の木の中から最終的に品質の優れた4本のマザーツリーが選び出されました。そして、試験栽培を繰り返した末に、2006年に再生に成功し、翌年からUCCが独占販売を開始しました。
そんなストーリーがあるということもあって、昨年のブルボンポワントゥ2019は、 オリジナルボトル・ケース入り(150g豆)で12,960円(税込)という高級豆なのです。でも、飲めない!カッピング出来ない!ではWebセミナーで何をするかというと、生豆買付担当者が本年度の味わいをカッピング形式で紹介し、ブルボンポワントゥが育まれる、フランス レユニオン島の栽培環境について語るというものです。
講師:UCC農事調査室 中平 尚己氏
長田 光司氏
■ブルボンポワントゥとレユニオン島の概要
・レユニオン島での取り組み
・レユニオン島のテロワール
・買付けロットをマッピングした農地エリア紹介
・ポワントゥの品評方法・それぞれの味覚特性
■カッピングの方法説明
・カッピング実施&今作の総評について
やはり「ながら視聴」というのは都合が悪い、耳に音が入るものの接客や皿洗いなどで途切れ途切れしか情報が入りません。そして、肝心なカッピングの様子もブルボンポワントゥとレユニオン島の解説が多くなり見る事も出来ず、「こんな感じです~。」てなカッピングの評価を聞くのみとなりました。まあ、過去にブルボンポワントゥは2回程飲んでいるからいいんですが、その頃を思い出すぐらいの感覚がほしかった。
なんだかレユニオン島の観光ガイドのような内容でしたが、知らないことが沢山あって、無料で楽しめるWebセミナーでした。
コメントをお書きください