中京学院大学瑞浪キャンパスへ

 今日は、瑞浪市内にある、中京学院大学瑞浪キャンパスに出かけてきました。とはいっても、入学して講義を受けたのではなく、ここの短期大学部健康栄養科でコーヒーの話をしに行ったのです。実は、この健康栄養科を担当する先生が同級生の奥さんということもあり、「フードデザイン」履修学生にコーヒーについて話をして欲しいと依頼がありました。早い話、手っ取り早いところに頼んじゃおうとなったようです。 

 今年はコロナ禍で公民館からのコーヒー講座の依頼もなく、「面白そう!」ということで気軽に受けたものの、やはり大学の授業も前期はリモート学習となって、当初の5月での予定は延期となりました。そうした中、後期から対面授業が始まったことから再び話が舞い込んだという経緯があったのです。 

 コーヒーは飲み物なので、様々なコーヒーを淹れたり飲みながら話を進めたいものの、コロナ対策でマスクとフェイスガードを全員が着用という、なんとも異様な雰囲気ではそれも出来ず、パワーポイントを使用した説明に、あらかじめ準備した抽出の動画とコーヒー産地の動画を映しながら、テーブルの前に複数の抽出器具を並べて説明します。話した内容はこんな感じ。 

・日本におけるコーヒーの飲用状況と、それに伴う喫茶店、カフェ、コンビニ・コーヒー の推移

・そもそもコーヒーとは(アラビカ、カネフォラ、リベリカのサンプル使用)

・コーヒーの歴史(大雑把に)と様々な抽出器具

・世界のコーヒー産地(ブラジルとグアテマラの映像使用)

・コーヒーの成分と健康との関係(注意点も)

・コロナ禍での飲食店(コーヒー)

・コロナ禍でのコーヒー産地

 事前に簡単なコーヒーの淹れ方について教えて欲しいと依頼されたものの、全員で抽出体験をすることができないため、一般的な方法で淹れたものと「高木まろやか式」で淹れた様子を動画に取り、編集したものを映して、5人の方に試飲してもらい違いを感じてもらいました。ブラインドで試飲してもらいましたが、みごと全員が「高木まろやか式」の方が美味しいと答えてくれました。 

 学生さんが健康栄養科を専攻していることもあって、コーヒーの成分であるカフェインやクロロゲン酸類についての内容も含めましたが、「コーヒーの科学」(著:旦部幸博)に書かれているように、コーヒーと健康について話す時の「1.コーヒーには健康に良い面と悪い面の両方がある 2.いくら健康に良い面があっても、飲み過ぎは体に毒 3.とこからが飲み過ぎでどこまでが適量かは個人ごとに異なる」という点は付け加えておきました。 

 また、学生さんの多くがネパールからの留学生ということもあり、ネパールのコーヒー産地の説明を最後にしながら、朝、お店で抽出してきたネパールのコーヒーを配ります。そして、コーヒーのお供として食べられている、イタリアのビスコッティー、トルコのロクム、まめ蔵で提供しているブラウニーを食べながら、質疑応答の時間としました。残念ながら質問が少なかったこともあり、ネパールからの留学生の出身地を地図に書き込んでもらいましたが、改めて遠い国からやってきたんだと感じたしだいです。 

 地方の大学として留学生を多く受け入れる実態や、そうした留学生に教える方々のモチベーションなど、この国の大学の姿の一端を垣間見た貴重な時間でした。コーヒーの話をしに来たのに、私が色々と学ばせて頂いたと言うのが正直な感想です。