農産物だから?

 コスタリカ・ガンボア農園のブラックハニーの販売を始めました。当初、7月入荷予定が8月入荷予定に変更となり、最終的には8月下旬になって入荷となりました。そこでサンプルを取り寄せ、販売準備を始めたものの、何だか思っていたイメージと違っています。 

 このガンボア農園のブラックハニーは、201610月に初めて販売をしました。その時のブログには、「赤ワインのような香り、フルーツのような香り(ぶどう、ぶどうの皮、柑橘)。カラメルのような甘味ときれいな酸味が感じられます。」と記しており、とても印象が良かったものです。「赤ワインのような香り」という表現を使うように、これまでには経験したことのなかった香りに魅了され、毎年仕入れることにしたのですが、どうしたことか、年々その特徴が薄らいでいく印象を持っていました。 

 そこへ今回のサンプルを飲んでみると、「赤いワインのような香り」は安全に見当たらず、まったく別物のコーヒーのようです。「コーヒーは農産物だから。」といっても、最初に飲んだイメージと異なるだけに、そんな言葉は通用しないようで、「ブラックハニーは何時から販売するの?」と期待しているお客様へ、「いつものブラックハニーが入荷しました!」なんて言えない気持ちになって、今日まで販売を据え置いていたのです。 

 とはいうものの、同じコスタリカのガンボア農園のウオッシュドと飲み比べれば、明らかに違いがあり、仕入価格も1.4倍するのですから、その違いを楽しむ上でも販売してみようと考え、商品として提供することにしました。しかし、「農産物だから毎年出来が違うのは当然なんだ。」という言葉には引っ掛るんです。商売として商品を消費者に届ける以上は、そこを揃えるのがプロじゃないの?って思ってしまいます。 

 そんなことを割り切って販売できない私もプロじゃないかも?