継続することが大切

 土岐南多治見インター付近に、地域連携コンセプトショップの「まちゆい」があります。テラスゲート土岐という、日帰り温泉施設やスーパーなどの複合商業施設の一つとして、中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)グループが運営しているものです。東濃地域の観光やアウトレットでのお買い物の帰りに立ち寄ってもらい、お土産を販売したり土岐をぷらぷらする拠点として活用してもらう事目的として、「街を結う(まちをゆう)」という想いを名に込めてはいるものの、現実は結うところまでいたっていないという印象です。 

 そもそも集客が上手くいっていないこともあって、「まちゆい」内で一番大きなテナントであった「青いクマ」が、オープン時の20155月から2年後には撤退していきました。関係者から聞いたところでは、主力のパフェを中心とした昼間の来店が少なく、モーニーングばかりに集中し、収益性に問題があったそうです。その後、2017年7月には「そば茶寮 秋や」がオープンするも、やはり3年後には撤退し、今年、20208月に株式会社黒潮が運営する「蕎麦 岐水」がオープンしました。 

 蕎麦の後に、又、蕎麦を持ってくるのか?という疑問もあって、午後1時ごろ覗いてみると、意外にも混雑していません。とりあえず、ざるそばを注文して待つ間にメニューをみましたが、前の「そば茶寮 秋や」の方が個性があったように感じました。(正直な感想ですいません)店を出ると、20176月に「まちゆい」のスペースを使ってカフェコーナーを作った場所が改装中となっており、89日には、土岐市曽木町の「パンの店 カッタン」が2号店を出すらしいのです。 

 先月、関市のカフェ・アダチで「カフェをはじめてみませんか?」というイベントが行われることを書きましたが、大手企業が運営する施設のテナントであっても、これだけ短期間で入れ替わる訳ですから、個人が新たにカフェ事業に参入するからには、それなりの準備が必要であるか分かるはずです。収益をどうやって生み出すか、または、少ない収益でも継続できる態勢をどうやって準備するか、リスクに対してどうやって対処するか等、自分自身も改めて考えるきっかけとなります。 

 「あの店よかったのに、また来たらなくなってる」と言われないためにも、継続することが大切なのです。