短冊に願いを

 1940年のディズニー映画「ピノキオ」の主題歌として、ジミニー・クリケットが歌ったのが『星に願いを』です。その歌は、「小さな世界」「ミッキーマウス・マーチ」と並んで、ディズニーを象徴する代表的な曲として知られています。その一年後の1941年(昭和16年)、日本では文部省発行の「うたのほん 下」に童謡『たなばたさま』が唱歌として掲載されました。 

そんな訳で、7月に入った早々、我が家でも七夕飾りをいつものように玄関先に行ったのです。童謡では「のきば(軒端)にゆれる」なので、玄関先ではないのですが、他に適当な場所がないので仕方がありません。そして、いつものように家族が思い思いの願い事を、いくつかの短冊に書き込みます。ついでに、離れて暮らす娘たちの分も代書して飾り、「星に願いを」という恒例行事も無事終えます。 

そんな矢先、テレビのニュース速報で「美濃加茂市の男性がコロナに感染しました。」との情報が。中日新聞によれば、「男性は6月23日に38度の発熱と全身の倦怠感があった。発症前2週間の間に、東京都と神奈川県を訪れていた。感染経路は確認されていない。同居家族2人のうち1人に発熱の症状があるといい、ともに今後PCR検査する。」とあり、さらに感染者の数は増えそうです。 

今年の短冊には「コロナ」の文字が加わっていましたが、県内の感染者がこれ以上増えないことを願うばかりです。『星に願いを』の歌詞に、「星に願いをかけるとき 君が誰でも関係ないさ 君の心に願うことはなんでも 叶うのさ」とあるように、願いを叶えてくれると良いのですが。