珈琲煮豆

 お客様から「珈琲煮豆」なるものをいただきました。どうやら生協の取扱商品に掲載されているのをみつけ、さっそく注文されたようです。「マスターが喜ぶんじゃなかろうか?」ってなノリで頂きましたので、喜んで、その場で来店されていたお客様と共に試食させていただきました。 

 この商品は、岡山県倉敷市にある「カモ井食品工業株式会社」の製品です。この会社は、江戸後期に海産物及び乾物の問屋業鴨井長十郎商店を手広く営み、その後、1930(昭和5)年に「つくだに」の生産を開始し、「さきいか」や「チキンライスの素」、「ゆでピーナッツ」などを製造販売しています。 

「珈琲煮豆」の商品説明を読むと、「大黒花芸豆にコーヒーの風味を味付けし、ちょっと大人の、味わい豊かなおやつ煮豆に仕上げました。そのままで、おやつ、お茶うけにおいしく召しあがれます。コーヒーは、インドネシア・ブラジル産のコーヒーを使用しています。コーヒーゼリーにのせたり、ケーキに入れたり、アレンジ広がるおいしさです。」とあります。保存料、着色料は使用されていませんので、頂いた早々に封を開けてみます。 

パッケージには、「コーヒーの香りと煮豆のハーモニーをお楽しみください」とあるので、試食されたお客様に感想を尋ねると、「確かにほのかなコーヒーの香りがする。」、「ちょっと甘すぎるのでは。」、「目を閉じたままではコーヒーを感じない。」といった感想です。確かに強い甘さを感じるのは、砂糖に塩を加えると甘さが際立つように、コーヒーの苦みが強い甘さに感じさせるようです。 

いずれにしても、ご飯のおかずというよりは、コーヒーゼリーにのせたり、ケーキに入れるなど、スイーツのアレンジには使えるかもしれません。お客さんから「マスターも店のコーヒー豆を使って自作したらどう?」って勧められましたが、「私は普通のコーヒー豆を売ります!」と答えておきました。豆は豆でも煮豆じゃなくて、焙煎豆を売るのが仕事ですから。