工場見学(2)

 今年3月、鈴鹿市にある、味の素AGF鈴鹿工場に行っていましたが、今回は滋賀県愛知郡愛荘町にある、UCC滋賀工場の工場見学ファクトリーツアーに行ってきました。普段、月曜日には工場見学がほとんど行われていませんが、偶然にも月曜日の午後から空きがあったので、速攻で申し込みしたのです。 

 工場入口にはUCCと赤く書かれた大きなコーヒーカップが設置され、中へ進むと守衛さんが見学ブース入り口を教えてくれます。扉を開けて二階へ案内された部屋は、UCC歴代の缶コーヒー等が並ぶ展示室です。ここで工場見学の前に、滋賀工場で行われているUCCアロマダイレクト製法と呼ばれている、・レギュラーコーヒー100%を挽きたて(24H以内)ドリップ・鈴鹿山系の天然水を100%使用・瞬間殺菌冷却による無菌充填システムの説明と、ジャマイカとハワイの直営農園のPRビデオを見ます。そして、いよいよ工場内部へと向かいます。 

 近未来的なシルバーの扉を前にして、ツアーガイドの「飲むんだったら?」の掛け声に、「UCC!」と参加者が答え、一人の少年がSECURITYと書いたタチパネルに触るとピカッと光り、重厚な扉が開いて見学スタートです。ただし、ここからは撮影禁止区域となります。 

 見学通路はシルバーとホワイトで統一されており、左右の窓から工場の様子を眺めることができます。この工場では焙煎は行っておらず、神戸工場で焙煎された豆を滋賀工場で粉砕し24時間以内にドリップ抽出しており、一つのタンクでボトル缶約11万本の量になるとのこと。 

 通路内には、産地ごとのコーヒー生豆や焙煎度の異なるコーヒー豆が並べられており、触ったり匂いを嗅ぐことができます。さらに進むと、ペットボトルに成形する前のプリフォームと呼ばれる試験管のような物を渡され、ペットボトルへの充填の様子をみたり、缶コーヒーが毎分804個の速さで高速充填される機械を窓越しに見ます。 

 また、その場所で窓の上部に設置されたモニターを通し、品質管理を行っているスタッフと会話をしながら、コーヒーのテイスティングとコーヒーの濃度を測定する機械について説明を受けます。ちなみに、テイスティングの際には吐き出さなかったの飲んじゃうの?コーヒー成分の濃度は1.3%ってことはほとんど水だし!などど思っておりました。 

 最後に訪れたのはカフェのような部屋です。こちらでは、コーヒーを高温高圧で抽出したコーヒーエキスを薄めた濃縮還元のコーヒーと、UCCのレギュラーコーヒー100%のコーヒーを飲み比べます。当然ながらUCCのコーヒーの方が美味しいに決まってます。ちなみに、ガイドの方に尋ねると、濃縮還元のコーヒーは市販の他社のコーヒーを使っているとのこと。 

 再び展示室に戻り、マンデリンブレンドや家庭用レギュラーコーヒー売上19年連続NO.1製品「UUCゴールドスペシャル」、工場内で作っている缶コーヒー等を試飲します。この工場はAGF鈴鹿工場と比べて規模が小さく、作られている製品の種類も少ないことから見学できるスペースも狭いのですが、さすがコーヒー博物館を運営しているUCCだけあって、ガイドのコスチュームや工場見学の工程などに工夫が見られ、AGF鈴鹿工場が工場見学と言うならば、UCCはファクトリーツアーという言葉が似合いますね。

 そんな工場見学を楽しんだ定休日でありました。