栗きんとんの日?

 昨日、99日は『栗きんとんの日』だったそうです。そんなことは露程も知らず、前日の旅行の帰りに電車の車内に忘れた帽子を受け取るため、中央西線の終着駅である中津川駅に向かったのです。妻から、「中津川へ行くなら、栗きんと詰め合わせがあるから買ってきて!」と頼まれたので、JR中津川駅前の「にぎわい特産館」へ立ち寄ります。

 この「にぎわい特産館」では、91日から中津川市の和菓子店14店の栗きんとんの食べ比べを楽しめる、「中津川栗きんとんめぐり」というセット商品が発売されています。「風流(ふりゅう)」と「ささゆり」の2種類あり、くじ引きで組み合わせを決めた各7店の商品を1個ずつ詰め合わせ、地元製茶店3店の煎茶1袋(25グラム)を添えており、私は「ささゆり」を購入しました。

 「ささゆり」には、仁太郎・美濃屋・松月堂・ヤマツ食品・信玄堂・しん・七福・御茶の詰め合わせとなっており、妻と半分ずつして食べ比べしてみるものの、甘みの強弱や固さの違いしか分からず、結局、どれも美味しくいただいたのでした。

 気付かなかったのですが、JR中津川駅前には栗きんとん発祥の地の碑があるらしく、毎年99日の重陽の節句が、別名「栗の節句」とも言われることから、その碑の前で神事が行われ、栗きんとんが無料で振る舞われるとのこと。残念ながら私が着いた時には、既に終了していました。

 そもそも、「栗きんとんの日」なんてあったっけ?と思い、中津川観光協会のホームペジを見ると、「山に囲まれた中津川は、県内有数の良質な栗の産地で、昔から山栗を収穫して茹でたり焼いたりして食べていました。茹でた栗を茶巾で絞った栗きんとんの原型に近いようなものも食べていましたが、これが栗きんとんの始まりだといわれています。」とあり、どうやら中津川市で独自に決めた記念日のようです。

 東濃地方では馴染みのある「栗きんとん」ですが、栗菓子としては「栗こもち」という餅を栗で塗したものも有名です。そういえば、地元の「旭軒」でも幟が出ていたので買ってみようかな。