世の中には、高速道路のSA(サービスエリア)PA(パーキングエリア)限定商品というものがあようで、先日、内津峠PAの売店で購入した『たべる珈琲(324円)』も、どうやらその一つらしいのです。厳密には一部の駅売店やネット通販で購入可能なのですが、不確実な場所であったり、10箱セットでしか購入できないなどの理由から、”幻” と呼ばれている激レア商品と言われた時もあったようです。(実際、地元で簡単に買えるからね)
この「たべる珈琲」を販売しているのは、大阪市に本社のあるビンズ株式会社というところ。なぜ主な販売先がSA・PAになったかというのは、昭和40年半ばに先代の社長であった上田保夫(現会長)氏がアメリカへ訪問した際、長距離を移動するハイウェイ(高速道路)バスが渋滞に巻き込まれ、車内に何時間も閉じこめられた経験をしたそうです。その時、「長時間、車に缶詰になるとイライラしてしまう。そんな時、いつもならば挽きたてのコーヒーの香りと味わいで気持ちを落ち着かせることができるのに、今は一杯のコーヒーさえ飲むことができない。こんな時、手軽に味わえるコーヒー味の食べ物があったなら・・・」そんな思いが発端となり、商品として誕生したのが「たべる珈琲」なんだそうです。(メーカーのホームペジ抜粋)
水がなくてもサッと溶け、口の中に挽きたてのコーヒーの香りと味わいが広がる、飴でもラムネでもない錠菓は、昭和44年に一部の高速道路のSA・PAで販売を開始されました。
その他にもSA・PA限定!というのもがあるようで、お客様から「SA・PAにある自動販売機限定で、エチオピア・ゲイシャ・ナチュラルが900円で売られてますよ!」と教えてもらいました。調べてみると、確かにゲイシャ・ナチュラルが900円で販売されていたようです。そして、その販売会社は、コーヒールンバの曲を流しながら抽出するトーヨーベンディング株式会社(名古屋市)の自動販売機ではなく、東京都千代田区に本社を置く株式会社アペックスでした。
トーヨーベンディング株式会社の自動販売機には『一杯毎に豆を挽くミル挽き珈琲 世界初!!』とPRされており、一方の株式会社アペックスは『飲めば世界の頂を知る!』です。
2018年12月にSA・PA限定7か所で、エチオピア ゲイシャ ナチュラル」を台数限定・数量限定で販売しており、2019年6月からは「ウガンダ アフリカンムーン」を販売開始して、スペシャリティコーヒーを継続して取り上げているようです。
○○限定!という宣伝文句に弱い私ですが、さすがに、まめ蔵限定!という商品の開発は難しそうです。そもそも、都会で飲めるコーヒーをこの場所で、ソコソコの味で提供することが目標の一つですから、そんな商品を提供する気持ちもないのです。
コメントをお書きください