旅先のコーヒー

 普段の生活では自分が焙煎したコーヒーしか飲むことがないため、休みの日に遠方へ行った時には、他の店のコーヒーを飲むことにしています。今回、久しぶりの二泊三日の旅行となったので、旅先でのコーヒーを記録することにしました。

 先ずは、県営名古屋空港から青森空港までの往復はFDAを利用したため、機内で提供されるコーヒーを楽しむことにします。FDAではカルディコーヒーファームの豆を使用しており、ホームページには「厳選したブラジル豆100%でミルクや砂糖との相性も良い珈琲です。機内サービス専用の豆を使ったこだわりの本格珈琲をお楽しみください」とありましたが、いつものようにミルクや砂糖なしのブラックで飲むため、ミルクや砂糖との相性は分かりませんでしたが、新幹線のワゴン販売で飲むコーヒーより美味しかった。

 一泊目は星野リゾート青森屋です。旧古牧温泉グランドホテルがバブル後に倒産し、星野リゾートが再生させた風光明媚な温泉宿で、青森を前面に出したお祭りムードたっぷりのホテル。囲炉裏ラウンジには全自動コーヒーマシンがあり、UCCコーヒーの豆を使用していました。多くのホテルが使用するロブスタ豆入りのコーヒーと異なり、カップ最後まで飲み干せます。

 客室に用意されたコーヒーは、COFFEE COLORS製造の青森屋オリジナルパッケージコーヒー「SAKURAKO」です。「SAKURAKO」という名称は、こちらのコーヒーに使用している豆を日本に初めて広めた、田中桜子さんのお名前からつけられたそうです。コスタリカで生産されたコーヒー豆を青森の職人が丁寧に焙煎した、フルーティーな香りとなめらかな口当たりが特徴のコーヒーだとか。パッケージ裏面を見ると、コスタリカ・グアカ農園の豆で、レヴェンス精製所のセミウオッシュドと書いてありました。確かに薫り高く美味しいコーヒーです。

 二泊目は奥入瀬渓流ホテルです。チェックイン後、ラウンジ「森の神話」でオリジナルブレンドコーヒー奥入瀬を飲みます。このブレンドコーヒーは、軽井沢を本拠地とする星野リゾートらしく丸山珈琲を使用するようになったそうです。

 さすがに星野リゾートだと思ったのもつかの間、客室に用意されたコーヒーはオリジナルパッケージながら、なんとブルックスのブレンドコーヒーでした。豆はエチオピア、インドネシア、他と記載があるものの、薫りの抜け殻のようなコーヒーです。インスタントではないにしても、これではブランドが落ちるというものです。しかし、冷蔵庫にはミネラルウォーターと青森リンゴのジュースがあったので、帳消しなのかもしれません。

 そして、最後に飲んだコーヒーは「藩士の珈琲」です。旅行日程の都合上、地元の珈琲屋さんを巡るごとができませんでしたが、旅先でのコーヒーでロブスタを飲むことなく帰路に就くことができ、満足のいくものとなりました。