今日は地域の防災訓練に参加するため、お店の隣にある施設、下石分団中核拠点施設へ向かいました。町内会の役員として以前も参加し、概要は分かっているものの、久しぶりに訓練に参加すると、多少なりとも防災意識が高まるというものです。ちなみに、内容は以下の通りでした。
■起震車による地震体験
恵那市の起震車を借り受けての地震体験です。過去にも同様の体験をしましたが、地震の際には身動きが取れないことを実感します。固定されたテーブルや手すりに必死に掴まっていましたが、現実には飛ばされて机の下に身を伏せることも出来ないかもしれません。まるで固まった状態です。
■防災倉庫の備品確認
簡易トイレや避難所のテント式仕切り、リヤカーや担架、スコップやロープなどを確認しましたが、在庫数は数世帯分程度しかありません。当然と言えば当然なんですが、大規模災害時には自分たちで生き延びる準備が求められます。行政に求めるばかりでは家族の命を守れませんからね。
■消火器使用体験
消火器には圧力計が付いたものと、圧力計が無いものがあることを知りました。途中で噴射を止められる圧力計付きが市販の7割を占めるそうですが、家の消火器も確認しなければいけません。
■消火栓からの放水体験
実際に使用する機会はないかもしれませんが、放水の圧力は強くて一人では操作できません。今日のような青空の下で、水しぶきが舞う様子を見るだけにしたいものです。
■心臓マッサージとAEDの説明
心臓マッサージとAEDについては過去に何度も経験したものの、忘れかけた記憶を戻す良い経験になります。とりあえず不安がらないでやってみることが、結果として命を救うことになります。幸い、「AEDは隣の施設にあります!」と言えるのがありがいたいですね。
最後に大規模災害時の際には、「トリアージ」によって人命救助が行われる説明を受けます。トリアージとは、患者の重症度に基づいて、治療の優先度を決定して選別を行うことで、災害現場や避難所、医療現場で行われ、緑色・黄色・赤色・黒色と症状によって別けられます。随分前から、医療現場にいる妻から内容を聞いていたので理解していましたが、家族や自分が選別された色を見て、いったいどんな気持ちになるんだろうと考えてしまいました。
そんな訓練に参加したこともあって、今日の営業開始は午前11時からとさせてもらいました。そんな中途半端な時間からであっても、いつものようにコーヒーを飲みに来られる方や、コーヒー豆を買い求めに来店される方があり、有難いばかりです。カウンターに座った方とおしゃべりしたり、コーヒー好きの方と試飲をしてもらいながら、コーヒーの事をさらに興味を持ってもらったり、楽しい時間を過ごせます。コーヒーに関する本について質問されたので、「コーヒーの科学」と「珈琲の世界史」をイチ押しで紹介しておきましたが、果たして読んでもらえるでしょうか。
コメントをお書きください