北北西に向けて

 

 今日は「節分」です。我が家では節分行事のため、昨晩のうちに豆まき用の豆とイワシの丸干しを用意し、今日は母がヒイラギの枝にイワシの頭を刺して玄関と裏口の傍らに飾り、妻が仕事帰りに予約しておいた太巻きを買ってくる手はずになっています。もう準備万端といったところです。

 今年の恵方は「北北西」だそうで、夜の食卓では「北北西に向けて!」と言いながら食べる光景が予想されますが、この「恵方」とは、その年の幸福を司っている神様(歳徳神)がいる方角のことを言います。また、何か新しいことを始めようとする時などに、その方向に向かって行うと「万事に吉」とされていることから、「吉方」とも呼ばれています。こうした考え方は昔からあり、節分の日に限らず、初詣に行く時は、自宅から恵方にある神社へ行く。という習慣もあったとされています。節分の日も、厄払いの行事ということで、縁起の良い恵方の方角を向いて食べることが、習慣になっていったという訳です。 

 

 ところで、恵方巻きの食べ方には、ルールがあることが多くの方に知られていますね。

恵方の方角を向いて食べること!

 恵方には、その年の幸福を司っている神様(歳徳神)がいるとされていて、最も縁起の良い方角となっています。そのため、よそ見をしたりせず、恵方の方角を向きながら食べます。・・・たいてい家族の食べる様子を見ているのでムリ!

■一言も喋らずに黙って食べること!

 恵方巻きを食べている最中は、一言もしゃべってはいけません。これは、喋ってしまうことで、口から福が逃げると言われていることからきています。だから、恵方巻きを食べ始めたら、口から福が逃げないよう、喋らずに食べきるようにしま阿す。・・・喋るなって言っても喋るからムリ!

■恵方巻きを切らずに食べること!

 恵方巻きは、「ご縁を切らないように」という思いが込められているため、丸々一本をかじって食べるのがルールとなっています。また、食べ始めてから途中で休んでしまうと、ご利益がなくなってしまうと言われています。なので、一度食べ始めたら一気に食べきるようしにます。・・・これは完全にムリ!我が家は半分に切ってから食べます。

 大阪の寿司屋さんが考案して始まったとされる恵方巻きも、今では全国に知れ渡りました。便乗商法だってバカにせず、豆まきの後の楽しいイベントとして続けたいものです。