焙煎をしながら

 暖冬と言われたこの冬ですが、1月、2月には必ず寒波がやってきます。今年も寒さが急に増してきて、来週には強い寒波が襲来するようです。本当にコタツの恋しい季節になりました。

 そんな寒い時期にも関わらず、コーヒー豆を求めて来店さえる方が毎日あり、本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。今日は土曜日という事もあって、平日には来店できない方々が多数あり、一日の間に何度も焙煎することになりました。小型焙煎機で少量多品種を心がけているので嬉しい悲鳴です。

 焙煎をしながら考えている事は、「先日来店された方が、もう来ていただけた。そろそろ、あの方がお見えになる頃かな?がっかりされないように準備しなければ。」などと考えながら、焙煎する豆を選んでは予熱された焙煎機に生豆を投入します。コーヒー豆がパチパチからピチピチとハゼる音を聞きながら、香ばしい焙煎された豆を取り出す瞬間がたまりません。

 焙煎した豆は欠点豆を取り除くため、50g程度をトレイに出して欠け豆や未熟豆を見つけ出すのですが、老眼でメガネの位置を前後にずらして作業する姿は、恥ずかしくて人には見せられません。でも、焙煎後に放たれる香り高いコーヒーの香りに包まれる至福の時間なのです。