お年玉

 次女がお正月の間の体重増加を気にしたようで、一生懸命に腹筋運動をしているように、食べて飲んでのお正月というのが定番になっていますが、そもそもお正月行事とは、新年の神様である「年神様」を家に迎えて・もてなし・見送るための行事なんだとか。年神様は、新しい年の幸福や恵みとともに、私たちに魂を分けてくださると考えられてきたようです。
 その年神様から魂を分けていただくものが鏡餅です。鏡餅の餅玉が、年神様の御魂であり、その年の魂となる「年魂」で、年魂をあらわす餅玉を、家長が家族に「御年魂」「御年玉」として分け与えたのが、お年玉のルーツなんだとか。お雑煮を食べる行為は、餅を食べることで体に魂を取り込むことになるそうです。

 そう考えると、お年玉っていうのはお金に限らないものになります。実は今日、妻と私、それに長女に関わる懐かしい人が来店されました。久しぶりにお会いしても以前と変わらぬ感じで、時間の経過を感じさせません。私にとっては、お年玉をもらったような嬉しい気分になったのです。もう、お年玉をもらえる年齢ではないのですが、年の初めの有難い再会でした。