■ 2020年3月 ブログ

喜べない

 新型コロナウィルスの影響を確かめるため、1月から3月まで来店客数の変化を見てきましたが、多少上下はあるものの大きな変化がありませんでした。さすがに、岐阜県での感染者数が20人を超え、東京都が週末の自粛要請を出した下旬には変化があるだろうと集計してみると、意外にも昨年を上回る数字になっています。本来なら来店客数の減少が無い訳ですから喜ばしい筈なのに、「こんな時ぐらい自粛ムードが高まって然るべきでは?」と考えている私には喜べない現象です。 

 また、コーヒー豆の販売にも影響があろうかと、心配しながら日々の状況を把握しており、上旬までは順調に販売していたものの、中旬以降には徐々に鈍化し始め、最終的には2月実績を上回っても、昨年3月実績を超えることは無いと予想していました。ところが、最終日の31日には普段の平日の倍以上の販売となり、結果的に昨年3月実績を超えることになりました。でも、素直に喜べない。 

 午前中からコーヒー豆を買い求める方が何人も来店され、昨日の内に焙煎して準備した在庫が無くなってしまい、追加で何種類も焙煎する事態となり、一日中慌ただしい時間を過ごしたのです。リピーターの方に「再購入のサイクルが短いのでは?」と尋ねたところ、「週末を自粛して自宅にいたので飲む回数が増えた。」という回答でした。お店に飲みに来る(お喋り目的)方と違って、真面目に自粛しているので安心したものの、リピーターの人数が増えた訳ではないので、やっぱり喜べない。 

 政府広報によれば、・「密閉」空間に、・人が「密集」して、・人が「密接」交わる、この3つが揃った時に新型コロナウィルスに感染しやすいということで、「三密」というネーミングがつけられています。人の活動においては、この「三密」は常に行われており、一つでも減らせばリスクが減少するものの、三つとも無くせば「孤独」になってしんどくなります。 

お店おいては「密閉」空間は変えられないし、会話に夢中の「密接」状態は止められません。しいて行えるのは、現在の座席間の間隔は意識して広く配置しているのですが、テーブルの配置を変更し、さらに全体の席数を減らすことぐらいでしょうか?これも喜べない手段かな? 

0 コメント

カタクリの群生地へ

 東濃保健所へ行って用事を済ませ、その後に向かった先は可児市でした。可児市の西端にある標高313mの山、「鳩吹山」の麓には可児川下流域自然公園があり、カタクリ群生地で有名で、ちょうど淡い紫色の花が満開を迎えた頃だったからです。 

 可児市土田にある日帰り温泉「湯の華アイランド」に隣接している、「湯の華市場」の駐車場に車を留め、鳩吹山の遊歩道がある橋を渡ると、カタクリ群生地の立札が見えてきます。この可児下流域自然公園は、秋には紅葉が見事ですが、春にはカタクリが楽しめる自然豊かな場所になっています。公園内には10万本のカタクリが咲くようです。 

 でも、立札付近を眺めてもチラホラとみえるだけなので、奥から歩いている人に尋ねてみると、「もっと先は綺麗だよ!」と教えてもらいます。さらに進むと紫色のカタクリが斜面にいっぱい咲いていました。少し残念なのが、雨の降った後だったこともあり、花びらが下を向いたままで俯いているようです。近くにいたボランティアガイドさんの話によれば、カタクリの花は気温によって花の角度を変えるそうで、暖かくなるとカタクリの花が逆立ち、一番綺麗に見えるといいます。15℃以上が目安にになるということです。 

 この群生地は地域の方や小学生の方も種をまいたり、花がよく見えるように下草を刈ったりと手をかけて保存されています。そうして綺麗に咲いた花を多くの方に見てもらうため、毎年「カタクリ祭り」が行われてたものの、今年は新型コロナウイルスの拡大防止のために中止となりました。 

 カタクリは、その名前の通り片栗粉が取れる植物としても知られ、球根は良質のデンプンを多く含んでいます。種から発芽し1年目は芽を出すのみで地上部は枯れます。2年目~6年目は春に葉を1枚だけ出すのみです。7年目にようやく葉を2枚出して花を咲かせるのです。7年かけて、じっくりと球根に栄養をためて、花を咲かせる準備をするというのですから、私のように開業5年では花を咲かせないのも無理もないかもしれません。 

 まあ、私の場合は花を咲かせることよりも、少しでも成長し続けることに主眼を置いているので、目立たせる必要もないのですが。 

0 コメント

営業許可の継続

 まめ蔵を開業した際に申請した営業許可が5月31日で満了となるため、岐阜県東濃保健所より「食品衛生営業許継続」についての案内状が届きました。案内上によると、4月8日にセラトピア土岐にて該当事業所を集めて申請を受け付けるようですが、定休日の月曜日ではないため、今日、多治見市にある東濃西部総合庁舎内の東濃保健所へ行って手続きをしてきました。 

 該当の営業種目は飲食店営業と菓子製造業の二つとなり、手数料は飲食店営業が8000円、菓子製造業が7000円の合計15000円の手数料を支払います。また同時に、多治見食品衛生協会会費も5年分の15000円を支払いました。後は4月下旬に指定された立ち入り検査日に検査を受け、5月下旬に許可指令書の交付を受ければ終了となります。 

 立ち入り検査といっても、店内の構造設備は開業の時から変化はないので、直近の検便実施済みステッカーや食品衛生責任者の掲示の他、次の内容を事前にチェックしておけばよいのです。 

□二槽シンク(飲食・喫茶)、一槽シンク(製造業)がある。 

□流水式の手洗いがある。(飲食・喫茶・菓子製造等は厨房内) 

□手洗いには消毒薬がある。 

□店の出入り口は、自動式又は半自動式である。 

□厨房には温度計がある。 

□冷蔵・冷凍設備は、外から温度が確認できる。(隔側温度計など) 

□厨房にふた付きのごみ箱がある。 

□給湯設備がある。 

 こんな感じの検査がある訳ですが、他人様が厨房内に入られることになるので、いつも以上に綺麗にしておかねばと思っています。 

0 コメント

コーヒー産地の感染者数

 コーヒー生豆商社のブログに、「弊社で感染者が出た場合、事務所が閉鎖され、最長1週間ほど出荷作業が停止する可能性があります。」とあり、そのため、店舗の在庫が少ない場合は余裕をもって発注してほしいということでした。同様に、中南米における新型コロナウイルスの影響についても記されており、輸出のロジスティクスにおいてストップしている事実はないものの、日本への輸出に向けた「サンプルの遅延」、「船積み遅延」等が発生する可能性があるいうことです。 

ちなみに、コーヒー輸出国の状況が少しですが紹介されていました。 

■グアテマラ 

外国人の入国原則禁止
各種イベント、スポーツイベント禁止
ショッピングセンター営業停止
21
時から4時まで薬局、生活必需機関以外営業停止
バー、ディスコなどの営業停止
18
時から5時までアルコール、発酵系飲料の提供、消費禁止
■ホンジュラス
首都のテグシガルパ、サンペドロスーラなどの大都市のみ
21
時から6時の間は外出禁止となっています。
■コロンビア
今月に入ってからマスクやトイレットペーパー、消毒液などが市場からなくなり、在宅ワーク率も増加しているようです。
 こうしてみると、少なからずコーヒー市場にも影響が出ることが予想されます。コーヒー豆を生産し流通され、顧客のもとに届けられてお金が動く訳ですから、この停滞した状況が続けば、コーヒー危機が叫ばれる「2050年問題」ではなく、将来「2020年問題」だったなんてことになったりして? 

 ちなみに、ジョンズ・ホプキンス大学が集計している世界の感染者数から、コーヒー生産国の状況を見てみると。(3月26日現在) 

ブラジル:2,554人 

インドネシア:790人 

パナマ:558人 

ペルー:480人 

コロンビア:470人 

コスタリカ:201人 

グアテマラ:24人 

 こんな感染者数が分かります。コーヒー産地は熱帯・亜熱帯地域とうことを考えると、夏になったら減少するといった楽観論は通用しないかもしれません。 

0 コメント

ブレイク

 新型コロナウィルス騒ぎのさなかであっても、お店の庭には可愛いチューリップの花が咲き始めました。昨年は27日に記録しているので、今年は少し早めの開花となっています。チューリップの花を見ながらホッコリできるのも、毎年秋に花壇の植え替えの際に妻が手入れしてくれているからです。感謝!感謝! 

色とりどりの花が咲くチューリップですが、その様々な模様は、アブラムシが球根に運ぶウィルスが原因で起こるものです。世間では人が媒介してウィルスを運んで騒ぎになっていることを思うと、どこか因縁めいたものを感じたりするから不思議です。 

チューリップの模様の突然変異のことを「ブレイク」と呼ばれるのですが、ブレイクという言葉には複数の意味があります。 

1.破る 

2.仕事などにおける息抜き 

3.芸能人や歌手が人気が出てきた状態 

これらの言葉の意味は一見バラバラに見えますが、1の「破る」につながっており、「仕事における緊張状態を”破る”」、「無名の状態を”破る”」という意味合いになります。 

新型コロナウィルスによる緊張状態が今後も続くことになるでしょうが、こんな時こそ、「少しブレイクしてコーヒーでも飲もうよ!」となってもらいたいものです。もちろん「まめ蔵」のコーヒー豆で。 

0 コメント

来店客数を調べてみた

 ニュースを見ていると、新型コロナウィルスに感染した人の数が増え続けており、国内感染者は既に千人を超えています。国内では、これといった治療法がないことから、ウィルス検査を重症者に限って行っていたため、海外のようなパンデミック状態にはなっていないものの、内情は似たようなものかもしれません。 

 都市部の小売店や飲食店では来店数・売上の減少となっているため、この地域でもタイムラグはあるものの、いずれ同様な事態になるのではないかと思っていました。けれど、目立って来店者数の減少を感じることがなかったため、1月からの来店客数を旬ごとにまとめてグラフにしてみます。 

国内初の感染者が確認された116日以降、高齢者の来店客数が減ったとの印象を持っていた通り、1月下旬から2月上旬までは昨年を下回っています。そして、政府による時差出勤・テレワークの推奨やスポーツやイベントの中止・延期などが要請された225日前後から減少し、全国の公立学校の休校が始まった3月2日にも減っていました。ところが3月中旬には大きく反転します。ストレスが溜まった反動のように。 

全体的には昨年並みの来店客数であり、コーヒー豆の販売額も特に減少していません。これには、岐阜県の感染者数が隣県の愛知県よりも少なく、3月上旬まで2名しかいなかったことが影響し、まだまだ他人事のような感覚の人が多かったのかもしれません。けれど、状況は日々変わっているようです。 

 岐阜県では3月23日現在、8例目の感染者が確認されています。これまで大垣市や岐阜市といった離れた地域でしたが、先日には可児市でも発生しており、より身近な存在になってきました。今後も感染者数は増加するものと予想されるため、店舗運営にも影響が出てくるでしょう。最悪、店内飲食を中止し、コーヒー豆の販売だけにする時が来るかもしれません。 

 2月に大阪本社で行われた、コーヒービジネスについてのワークショップに参加した際、「開業4年目に近くでライバル店がオープンしました。あなたならどうしますか?」という質問がありましたが、まさか開業5年にして、ライバル店の替りに新型コロナウィルスと対峙するとは夢にも思いませんでした。 

 その時の回答欄には、「特に何も行わない。これまで行ったリピーターへ取り組みを評価されるだけなので、仮に売り上げが減少していれば、具体に現状分析を行って修正していく。」と書いた覚えです。ある意味、5年間の通知表をもらうような気持なので、不安もありつつ、ワクワクする部分もあったりします。 

 食料品や生活雑貨は必要不可欠な商品ですが、コーヒーに限って言えば嗜好品であり、「コーヒーが無くなれば死んでしまう!」なんて人は一握りの人だけです。だからこそ、自分の店が地域にとって必要な存在であるかどうかを確かめられる貴重な機会になるでしょう。単に物を売ってきただけか、それ以外も併せて売っていたのか? 

 そもそも小さな店での数字です。何の根拠の足しにもならない数字ですが、こうした数字にも気を配りながら、この「まめ蔵」を守っていきたいものです。 

0 コメント

エルサルバドルの豆

 今日からエルサルバドルのコーヒー豆を販売することにしました。はて?これで何か国目になるんだろうかと考えながら、焙煎したコーヒーを飲み干します。 

エルサルバドルの正式名称はエルサルバドル共和国で、北西にグアテマラ、北と東にホンジュラスと国境を接しており、九州の約半分の国土という小国です。この国でのコーヒーの生産量は世界17位で、80,167トン(2018年:FAO)であり、20182月に調べた時は、38,636tで世界24位(2016年:FAO)でしたから、随分増産したものです。 

エルサルバドルにコーヒーの苗が持ち込まれたのは1740年で、その後、コーヒー栽培はアウワチャパンで始まり、サンタアナ、ソンソナテへ広まったようです。そのへんのコーヒー産業の歴史については、201710月に記された在エルサルバドル日本大使館のレポートに詳しく書かれています。 

今回はじめて取り扱ったコーヒー豆は、エル・サルバドル西部ソンソナテ州のサンタアナ火山の裾野に位置し、標高501750mにあるサンタリタ農園のものです。この農園は火山灰土壌に加え、シェード・ツリーの落葉が腐葉土を作り出すことから土壌環境は良く、高品質コーヒーを栽培するのに適しています。 

また、販売を行うコーヒー豆は、エルサルバドルで栽培される主要品種であるブルボンのナチュラルになります。酸味はありますが、「酸っぱいコーヒーは苦手!」という人にも試してもらいたいコーヒーです。ナチュラル臭の比較的少なく飲みやすいコーヒーに、いったいどんな反応があるのか試してみたいと思い取り扱いました。 

0 コメント

カフェと手話

 スターバックス・コーヒー ジャパンが、手話を共通言語に採用した国内初のサイニングストアを2020年夏に東京・国立市に出店する計画なんだとか。新店舗では聴覚に障害のある従業員を中心に、手話を主なコミュニケーションツールとして使用するようです。 

こうした店舗は、マレーシア・クアラルンプールで20167月に初めてオープンしており、スタッフのほとんどが聴覚障害者で、客が言葉を発することなく、手話を使ったり紙に書いたりして注文などをするため、「世界一静かなスタバ」呼ばれたんだとか。その後、米ワシントンや中国・広州などでオープンし、日本でのオープンは世界で5店舗目となるようです。(個人的には手話での会話は静かだと思わない) 

 これまで神奈川、東京の計4店舗で「サイニングデー(手話の日)」と題したイベントを開き、「手話教室」を開いてきた実績があります。同じように、タリーズコーヒーでも手話を使ったコーヒー教室を行ってきました。今回は、手話を共通言語に採用した店舗というのは、ある意味画期的なことです。 

 しかし、素直に素晴らしいと言えない所もあります。新店舗の場所の選定にあたって、「国立市付近にはろう学校があり、ろう文化に理解がある地域であることから、今回の出店場所に選定された。」といいますが、ろう学校があるのは立川だし、葛飾区、豊島区、江東区、品川区など9か所に都立ろう学校があり、なんで通勤に便利な都心部にしないのか不思議です。他地区はろう文化への理解が国立市より劣るのでしょうか? 

 いっそ、聴覚障害者が多く働くトヨタ工場内に出店するとか、需給バランスを考えると不自然で、スターバックスの広告塔としての役割くらいにしか思えてなりません。スターバックスの価値観の一つである「お互いに心から認め合い、誰もが自分の居場所と感じられるような文化」を大切にしているのなら、手話を共通言語なんて掲げないで、全国どこでも健常者と障がい者が気兼ねなく利用できる空間づくりが大切だと思います。車椅子のバリスタがいたっていいじゃない。

 「聴覚障害者」だから「手話」ではなく、筆談やサインボードを使用してもコミュニケーションを取ることは可能です。むしろ、聴覚障害者=手話という思い込みが弊害となって、見えないバリアを生むのではないか気になります。日本人、外国人、障がい者、大人と子供が普通に存在し、気兼ねなく同じ空間でコーヒーを楽しむ場所がカフェであり、そんなバリアの無い店づくりをすることも私の目標でもあります。 

2 コメント

緑色の修道院

 今夜、多治見市のホームセンターへ行ったついでに、多治見修道院にも立ち寄ってきました。理由は世界緑内障週間(8~14日)に合わせ、修道院が緑色にライトアップされているからです。私自身も緑内障を患っていることもあって、関心があったということもあります。 

 このライトアップは、緑内障の早期発見や治療の啓発を目的に、日本緑内障学会が2008年に始めた「ライトアップinグリーン運動」の一貫の取り組みのようです。今年も全国260の公共施設や医療機関で行われ、県内では同修道院(14日まで)や岐阜市の岐阜城(9~15日)など18カ所で実施されるということです。 

 多治見へ向かう離れた場所からも緑色に浮かんだ修道院が見え、何だか異様な感じがしました。過去には「世界糖尿病デー」に合わせてシンボルカラーの青色にライトアップされたこともあるそうですから、さらにオカルト的な雰囲気になるのではないでしょうか。 

 ところで、白内障は目の水晶体というカメラでいうレンズの部分が白く濁る病気だから、「白内障」という病名であることは分かるのですが、緑内障はなぜ「緑」という言葉が使われるのか不思議に思えてきました。緑内障を患っている私でさえも、景色が緑色に見えることもありませんし、目も黒目のままですから。 

 妻に聞いてみると、緑内障や白内障の別名が「あおそこひ(青底翳)」、「しろそこひ(白底翳)」と言うから、青を緑と言っているのでは、とはぐらかされます。そこで調べてみると、よくある「諸説あります。」ということが分かりました。 

 一つ目、緑内障は目の圧(眼圧)が上がり目が固くなる病気ですが、角膜という黒目をつくる目の前の部分は、眼圧が急激に上がると白く濁ります。これが緑に見えるという説です。 

 二つ目、昔のヨーロッパの教科書に緑内障の定義として、目が濁る病気でその濁りは緑色なので緑の字が当てられたという説。 

 三つ目、古代ギリシャのヒポクラテスが「目が地中海の海の色のように青くなり、やがて失明状態になる」と記述しており、もともと瞳の色が青い人が瞳孔が広がって(急性の発作の時に広がることが多い)濃い青に見える可能性と、もともと瞳孔の色が薄い人がやはり同じように瞳孔が広がり黒い(青い)目に近くなり、目が青く見えるの両方が考えられるという説。 

 自分の病気のことなのに、その由来がよく分からないとは不思議な気分です。現在は点眼薬で眼圧を抑えるだけの治療をしており、半年に一回眼科で視野の検査を行っています。今のところ大きく悪化するような兆候はありませんが、40歳以上の20人に一人くらいは緑内障になっているようですから、早めの検査で早期発見や治療をしてもらいたいものです。 

0 コメント

気配りの3月

 この地方では旧暦で雛祭りを行うところが多く、我が家でもお雛様を飾りました。二人の娘は嫁いだものの、妻と母の二人の女性がいることから、毎年この時期に飾り始めており、物置小屋から運び出した幾つもの箱から取り出し、30年前に写した写真と睨めっこしながら、人形の配置を確認して無事飾り終えました。これで一つ役割を果たしました。 

 もう一つ忘れていけないのが、バレンタインデーのお返しであるホワイトデーの用意です。これも先週、北海道のお菓子メーカーへ注文し、4人の女性陣に届けるよう手配しました。妻から「忘れてない?」と釘を刺されましたが、そのへんは抜かりなく準備しているのです。3月というのは気を遣う月なのであります。 

 それにもう一つ、春のお彼岸があります。日頃から家のことは妻に任せっきりになっているので、春のお彼岸に合わせたお墓掃除とお墓参りが残っています。とりあえずお墓の掃除を行って「やってやった!」感を出したのも束の間、妻から「それだけ!」とツッコまれてしまいます。日頃の行いがもう少し良ければいいのですが、毎日好きなことばかりしている身としては、致し方のないところです。 

 定休日に、コーヒーと全く関係のない時間を過ごした一日でありました。 

0 コメント

いなべ市農業公園へ

 先週から我が家では、朝になると鶯が鳴き始めました。そんな春を感じる季節となったこともあり、定休日を利用して三重県いなべ市にある、いなべ市農業公園の梅林公園へ出かけてきました。 

 この、いなべ市農業公園は38haもの広大な敷地があり、その中でも梅林公園は東海地区最大級とも言われる、およそ100種類、約4,000本もの梅が今が真っ盛りで咲き誇っています。香り高い梅苑には高さ30mの見晴らし台があり、梅苑を一望すると、その後ろには少し雪を残した鈴鹿山脈が見え、梅の花とのコラボレーションは何とも言えません。 

 227日(木)~322日(日)の間は「梅まつり」が開催されており、ちょうど見頃を迎えています。そのため、その絶景を一目見ようと多くの方が訪れていましたが、ご多分に漏れず、37日(土)8日(日)の「うまいもん市」は新型コロナウイルスの影響で中止となったようです。 

 閉鎖された空間ではウイルス感染の心配がありますが、屋外でマスクをしながら散策するだけで気分が晴れやかになります。そんな事もあってか、午前11時近くになると次々マイカーで訪れる方が増えてきました。そんな混み合う時間を避けるようにして早々と帰路に着いた次第です。 

 やはり、季節を楽しむくらいの気持ちの余裕も欲しいものだと思いながら、梅の香りを想い出してみるのでした。 

0 コメント

しっかりしろよ

 名古屋に住む方が、同級生から「地元のドラッグストアーでは、一人一袋限定でトイレットペーパーが買える。」との情報を得て、三人で買い出し後に立ち寄られました。また、あるお客様からは、「ディスカウントショップの冷凍食品が無くなっている!」との話を聞きます。マスク、トイレットペーパーに続いて食料品までもが「見えない恐怖」に煽られて買いだめされます。誠に恐ろしや集団心理! 

 学校が休校になったことによる影響が様々な場所から言われていますが、特別支援学校の場合も休校措置によって普通校以上に課題があるようです。特に寮生として家庭から離れて暮らしている生徒にとって、家庭に帰ることが必ずしも良い環境になるとは限らないケースが多いそうです。「寮生活よって改善がみられた子がどうなってしまうのか不安」という意見も聞きます。 

 同時に危惧するのは、まもなく3月11日を迎える頃となり、「こんな時期に災害が起きたら。」という不安心理がさらに煽られることです。避難所で高齢者や子供たちがインフルエンザに集団感染したことが思い出されてしまいます。 

 3.11の時から「がんばろう日本!」と言われはじめ、昨年の流行語大賞には「ONE TEAM」が選ばれました。けれど、今となっては何だか虚しい言葉に聞こえてくるではないですか。感染者を罵倒し、その家族や友人までもが差別を受ける社会ってダメだろ!「しっかりしろよ日本!」 

0 コメント

35(サンゴ)

 沖縄土産に、「35 COFFEE」のコーヒーバッグをいただきました。以前、沖縄へ行った際にも見かけたのですが、「沖縄産のコーヒー?」と思ったものの、パッケージを見るとコロンビア、ブラジル、インドネシアのブレンドだったこともあって、購入することはありませんでした。

 「35 COFFEE」の「35」というのは「サンゴ」を意味し、焙煎の際に「風化した骨格サンゴ」(死んでしまったサンゴ)を熱源と焙煎ドラムの間に置いて焙煎を行うものです。時々地場産業の陶器などを使うこともケースもあり、今回はサンゴを使っているという訳です。(効果のほどはよく分かりません) 

風化しているサンゴであっても、沖縄県の漁業法で持ち出しや使用する事が禁止されています。35COFFEEは沖縄県の許可を得て、その専門業者から購入して使用しているそうです。そして、サンゴ再生プロジェクトとして、「35 COFFEE」の売り上げの3.5%をベビーサンゴの移植に使用するという趣旨の商品です。 

そんな趣旨を理解してお土産にされたかは分かりませんが、この「35 COFFEE」のコーヒーバッグは普通のコーヒードリップバッグのように淹れるのではなく、「3STEPでお手軽コーヒー」という淹れ方です。 

  1. カップにティーバッグのようなコーヒー袋を入れ、水を140ml注ぎます。

  2. 電子レンジで2分程度温め、そのまま1分程蒸らします。(蒸らすという表現には違和感がありますが)

  3. 使用したコーヒー袋を入っていた袋に入れてゴミ箱へポイ!

  実際には、朝、妻と共に飲んだ際に1分蒸ら(放置)してみたのですが、水っぽいので2分以上経過してからコーヒーバッグを取り出しました。ところが、やっぱり水っぽい!1分の時よりも苦味が増してもコクが感じられません。頂いた相手も「超あっさり!」だと言っていたとおりです。 

 あっさりしたコーヒーを飲みながら、沖縄のサンゴのことを検索してみるのでした。 

0 コメント

真に恐れるべきは恐怖そのものである

 新型コロナウイルスに関する動きが先週から慌ただしくなってきました。政府はイベントの開催自粛に加えて、公立小中高校への休校を要請するに事態となって、なんだか政府自体がパニックに陥っているかのように見えています。同様に、マスコミからは国民へ恐怖を煽るような情報ばかり垂れ流し、なんとかテレビに釘付けさせようとしているのではないかとも思えてきます。 

 こんな小さな店内でも、お客様からは感染者を犯人探しのようにする噂話が多く、中には誹謗中傷のようなものまであって、耳を塞ぎたくなる時もあります。また、在日中国人の子供に対するいじめや、旅行への中止のみならず、旅行へ行った人への差別的な意見なども聞かれ、何と身勝手で自己中心的な人達なのかと、人間の本性を見たようで気持ち悪くなってしまいます。 

 町ではマスク不足が続き、週末にはトイレットペーパーに群がる人々が出てきました。これでは、恐れるべきは新型コロナウイルスではなくて人間そのものです。フランクリン・ローズヴェルトの第1回大統領就任演説ではないですが、『真に恐れるべきは恐怖そのものである。』のように、漠然として理屈に合わぬ筋の通らない恐怖感こそ、恐れなければならないのです。 

 ちょうど今朝読んだ、エコノミストの吉崎達彦さんの「かんべえ」のホームページでは、 溜池通信vol.685で「新型コロナウイルスへの個人的見解」と題し、客観的な意見が述べられております。その昔、都会が「コンクリートジャングル」なんて言われておりましたが、本当にジャングルのような弱肉強食で秩序のない社会にならないでほしいものです。 

0 コメント